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創られた世界に破壊を込めて  作者: マサト
中間試験

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中間試験 ~2日目~ Ⅱ

 零達1-Gを除いた生徒たちは1時間後、実技試験が行われる会場に到着したのであった。その場所は円型の大型ドームで中に数千人の人が入ってもまだ入れるほどの広さであった。その入り口にはすでに1-Gが待っているのであった。しかも何やら弁当のようなものを食べており‥‥そして今回の試験では特別にプロの術者たちが待っているのであった。何故彼らがいるのかというと、

 「今回の実技試験以降は全術科の学校はプロを相手に試験を行ってもらう事とする。これは先の魔族襲来の件と関係しており、もし再び魔族たちが襲い掛かろうとしに来たのならばプロの術者が迅速な対応で魔族たちを返り討ちにしてもらうからである」

 その言葉に生徒たちは「おぉ!!」と歓声を上げるのだった。

 彼らはプロの強さを彼らなりに理解しているつもりでおり、学生の身分である自分たちでは勝てないとそう都合のいい解釈をしているのであった。そしてもし再び魔族たちが襲い掛かりに来れば自分たちは真っ先に逃げればいい。そうすれば後は時間が過ぎるのを待つだけである…とそう思い込んでいるのだった。だが、それが何も悪い事ではない。初めから勝てない敵には真っ先に逃げの一択を入れることも1つの戦い方である。だが問題はその後の行動である。前者は、逃げる際に自分の無力さを身に刻み再び相まみえるその時まで血のにじむような努力や鍛錬をしそして今度は逃げるのではなく戦うという強い意志を持つようにする。後者は、逃げた後も強くなるという努力を一切せず他人任せの傍観者になるか。大抵の者は前者を選ぶだろう。だが、この時代の術者は後者を選ぶ者が前者を選ぶ者より多くいるため現在のプロ術者の数は年々右肩下がりとなっているのであった‥‥

 では話を戻すが、先程説明があったこの実技試験の説明を確認する。

 1.テスト先日に発表された通り、指定された場所に宝を用意しており先にその宝を獲得した者を合格とする。そして使用できる術は初級のみとする。

 2.危険行為、妨害工作をした者がいればその時点で即失格・退場となる

 3.宝には限りがありすべて獲得すると自動で終了の合図が打ち上がり、または宝が残っていても制限時間の1時間を過ぎれば自動的に終了となる。その場合は映像記録を見て生徒の試験内での行動の評価で合否が決まる。

 他にもいくつかあるが、とりあえずはこの3つを守れば試験合格の可能性がある。

 そしていよいよ実技試験が始まる時間となり・・・・


 ドームの中の第一印象はまず広い。次にその中は草や木がたくさんあり・・・・つまりそこは森の中であった。ただしこの森は本物ではない。この森はすべて仮想空間のような特殊な方法で造られており、あらゆる状況に応じた戦闘訓練を行うことが出来る。ほかにも街中や砂浜、険しい山道など数十の戦闘シミュレーションを行うことが出来るのである。そして今回は森の中を想定とした戦闘訓練という名の実技試験を行うのであった。そして試験を行う学年の順番だが初めに2年が行い、次に3年、そして最後に零達1学年の順とくじ引きで決まるのであった。2年の生徒はすでに準備を終えておりすでに全員入り口の前で待機しており、もう少ししたら試験の時間となる。その間他の学年は観客席で待機しており、ここからは中の様子が見えないが代わりに大型のモニターが用意されておりそれでドームの中を生徒たちは見るのであった。その生徒たちはというと試験時間まで余裕があるため各自対策のためにモニターを見る者がいれば、モニターを見ずに周りと話したりする者と様々であった。ちなみに零達はというと前者のモニターを見るものであった。さらに近くには朝比奈莉羅と水河瑠璃もいるのであった。

 そして、試験が開始の合図が鳴るのであった‥‥

 

 モニターは全部で数十個ある。そして1画面に8等分したかのようにそれぞれの場所での映像が映るようになっている。そしてその中では現在戦闘が行われており、各自詠唱術でエネミー役のプロ術者に攻撃を仕掛けていたのだった。なかなかの接戦だが、やはりさすがのプロと言うべきか生徒の攻撃に怯むことなく攻撃と防御役に分かれて対応していたのであった。生徒の方はというと、やはり戦闘経験が少ないのか防戦一方が多く見られ撤退したりして対策を練り直す生徒がほとんどであった。そんな中、一部の生徒は協力しながらプロの攻撃に対して的確な指示を行い徐々に前進していく複数のグループも見られ‥‥そしてそのグループたちはやがて指定された場所にある宝を回収するのであった‥・

 そして1時間が経ち試験終了の合図が鳴るのであった。結果を言えば全員が宝物とまで辿り着けなかった者が多かったのだった。だが宝を回収出来なかったから不合格とはならない。この1時間で行動力・判断力・対応力も点数に入るため諦めるのはまだ早いのだった…

 次に3年の出番となり、2人もドーム入口へ向かうのだった。

 そして結果はというと、2人とも無事に宝を回収することが出来たのだった。2人は試験開始と同時に一緒に行動し攻撃を現妖術者の瑠璃が行い、防御を占星術の莉羅が行うのであった。2人の戦いぶりに他の生徒やプロ術者たちは驚いていた。何故なら2人は失われたはずの術『無詠唱術』を使っていたからである。この術は詠唱術とは違いわざわざ詠唱せずに術が使用できるのでタイムラグが存在しない。だから詠唱術で防御結界が展開される前に瑠璃の放つ攻撃が命中、しかも通常の詠唱術で使用するよりも威力が上がっているため難なくプロ術者を離脱させたり、相手からの攻撃をすぐさま防御するためスムーズに事が進むのだった。プロ術者には胸の部分にバッジが付けてあり、それが壊されるとすぐさま離脱しなければいけないという決まりがあるのであった‥‥

 そして試験終了の合図が鳴るのであった‥‥

 次は零たちの出番となり、入り口の方へと向かうのであった。

 

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 大体1分ぐらいで見終われるように書いております。  内容次第では少し長くなります。
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