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第一章 イジメ

俺 一輝(かずき)は飲食店の長男として生まれ育った。

店名は一久(いっきゅう)

親父 一久(かずひさ)をもじったものだった

上には姉、下に弟の3人兄弟だ。

両親共働きで朝早く夜は遅いので、

中学まで祖父母に育てられた。

子供の頃は偏食で肉類と野菜は芋、キャベツ、玉ねぎ、くらいしか食べれず、においの強い野菜はほとんど食べれず、うどんに入ってしまったネギを全て取り除いて食べるような子供だった。

弁当もレトルトのハンバーグやミートボールや卵焼きとご飯だけで満足するような子供だった。


思えばそれが試練だったのだろう。

保育園 幼稚園 小学校 中学校とずっと

イジメが続いていた様に思う。

保育園や幼稚園の頃はさすがに行くのを

嫌がったり、途中で抜け出してかってに帰ったりした事もあってけど、いなくなって、大騒ぎになったので途中で抜け出すことはなくなった。


何故か子供の頃から

親に心配かけてはいけないと思い

イジメられていることなども先生や親に一言も言わずにジッと耐えていました。

たとえ殴られても蹴られても、体が丈夫な事もあり

ちゃんと防御もしてたので

それほどダメージはありませんでした。

だから我慢できた。

クラスが変われば、学校が変わればこんなことはなくなると思って…


小学校二年生の時、優しい担任の先生に出会えてホッとして進んで学校にも行く様になっていた矢先。

ひとりの悪ガキがまた僕にちょっかいをかけてきた。

それを振り払ったら壁にぶつかり目の上を切りかなりの出血をしました。

それを見て担任の先生は理由も聞かず、

僕を激しく叱った。


悲しかった。


それからどんなイジメの攻撃があろうと

僕は防戦一方で反撃することはなくなった。

そうすると余計に面白がりちょっかいかけてくるやつが増えた。


ストレスと過食でそれから毎年10キロずつ太っていき。

小学校6年の時には60キロになっていた。


それは中学になっても続いていた。

中学に入り卓球部に入った。

厳しい 練習のおかげで、

よく食べるので体重は変わらないが、背が伸びた。

何故か先輩の女子部員から練習中

「一輝君がんばって」などと声がかかる様になった。

しかしそれが不味かった。


一部の先輩男子部員からのしごき、

イジメが始まった。

それが嫌である時声援を送ってくれた

女子部員に

「もうええねん、鬱陶しいねん!」と言ってしまった。

その子は泣きだし、その子の友だちからも

「うわー 生意気、かわいそうやろ、謝りや!」

と言われて女子部員にまで嫌われる様になってしまった。


高度経済成長のおり


家に帰っても、両親は忙しかった。


言えば心配をかける。


店では客が待っている。


父も母も疲れている。


だから何も言わなかった。


泣かなかった。


そして、いつしかこう思うようになった。


自分のことは、自分で何とかしなければならない。

自分に降りかかる幸不幸は全て自分の行いがもたらす事。


その考え方は、彼の人生に深く染みついた。

中学三年になった

夜明け前の薄暗い朝に「キャン」と短く鋭い鳴き声がした。

そして僕の脳に直接語りかける声がした。

「今まで良く辛抱したな!

おまえの望みを叶えてやろう!、

そして降りかかる災いも、振り払ってやろう

でも一番望む事は叶えてはやれない!

そして、これからも幸せには

それ相応の対価を支払ってもらう。

まず、おまえの人生は70で終わりだ!」

そういってその声は消えた

朝、学校に行く時隣のおじさんが

「犬がいないんや。鎖に繋いで、犬小屋に入っていたはずやのに。」って言っていた。


「身代わり」


その時、僕の脳にハッキリとその言葉が浮かんだ。


学校から帰ると、隣の犬は始発の電車に轢かれ死んでいた事がわかった!


次の夜


夢を見た。


真っ暗な場所だった。


床も天井もない。


ただ、遠くに一人の男が立っている。


年齢も顔もよく分からない。


声だけが妙に懐かしかった。


「お前は、今までよく耐えてきたな」


俺は答えなかった。


「これからは違う」


男は言った。


「努力しろ」


「……」


「お前が本当に望むものがあるなら、それ相応の努力をしろ」


男が一歩近づいた。


「努力した分だけ、お前の望みを叶えてやる」


俺は初めて口を開いた。


「何でも?」


「ああ」


「本当に?」


「ああ」


そして男は、少しだけ寂しそうに笑った。


「ただし、一番望むものだけは……叶えてやれないかもしれない」


「なんで?」


男は答えなかった。


ただ、


「それでも、生きろ」


そう言った。


目を覚ますと、朝だった。


祖母が味噌汁を作っていた。


夢だった。


そう思った。


それから数年も、俺はその夢を忘れていた。


いや。


忘れたつもりになっていただけだった。


ある日依然と続くイジメに耐えきれなくなり

ついに番長格のやつに

みんなの見ている前で木刀を振りかざし反撃した

「ええ加減にせえよ!少年院に行ってもええ!

ぶち殺したるわ!」

俺の勢いに圧倒されたのか

相手は謝り

「アイツ キレたらやばい!」とうわさになり

嘘の様にイジメも無くなり。

普通の学校生活を送れる様になった。


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