第1話 目覚めた場所は緑でした。
行間開けるのが下手すぎてちょっと読みにくくなっ
てしまったけど読んでいただけると幸いです。
とある、どこにでもあるような荒廃した星へ、女神と呼ばれる存在が降り立った。
水はなく、 空は濁り、 命の欠片すら存在しない。
所謂死の星で見渡す限り荒廃した大地が広がるばかりだった。
もちろんそんな星に生物が住めるわけもないから女神は力を使い、その死の星を生命あふれる世界へ変えた。
そして話は変わるが最近の物語などでよくありがちな魔術がこの世界には存在する。属性魔術から支援魔術はたまた生活魔術に至るまで多種多様に渡るが、一つの括りとして魔術と呼ぶことにしよう。
魔術は一般人から老人、はたまた赤子さえも扱うことができる。もちろん人間以外も使える。それほどまでに魔術は、この世界にとって当たり前のようなものだ。そして魔術を使えない人間は存在しない
。
しかしどんな世界にもイレギュラーは常に存在するもの。魔術が使えない人間も存在する。魔術が使えない理由は様々だ。魔力回路が壊れていたり、存在しなかったり。えっ?さっき言った話と矛盾してるって?....訂正しようイレギュラーを除いてだ。
それなら魔術が使えない人間はこの美しくも危険な世界を一体どうやって生きていくのか...っと、言ってなかったが、この世界には魔物だって竜だってみながよく知るファンタジー世界に出てくる生物が生息してるし人間だってなんだって襲う。
さぁ、ここで話を戻すと魔術が使えない人間はどうしているのか、答えは簡単とでも言うように魔力があるなら魔術以外の術を使えばいいなど己の身1つで戦うなど手段は様々。しかしどれも魔術と比べて欠点を持つ。
そのため魔術が使えない人間は忌み嫌われる。と最初らへんで言った魔術が使えない人間は云々という話に繋がってくる。
さあ、ここまで言えばお分かりであろう。この物語の主人公は魔術が使えない少年?だ。そしてその少年――いや、本当に“少年”と呼んでいいのか。まあ、今はとりあえず少年で良いだろう。少年は今目覚めた。その少年は自分の生まれてから今に至るまでの記憶を失っているが一般的なことは覚えているという都合のいいことこの上ない記憶喪失を患っている。
しかし、その少年は魔術が使えないにも関わらず魔術がとても大好き...なんなら愛しているまである。
魔術を愛し、魔術に愛されなかった少年。そんな少年が、魔術を見るためだけに旅するそんなありふれた物語(いや、ありふれてないかも)
――――――――
......の............ル
思考の奥底で微かに声がする。この声の主はだれだろうか。どうしてか分からないがこの声を聞いてるととても懐かしい気分になる。
うーんほんとに誰だ?分からない、ただ分からない何もかも...いや、何もかも、ってのは言い過ぎか。名前は分かる、それ以外もわ、かる。だがなぜか、過去の記憶がない。つまり、俺が何者か――それだけが思い出せない。あれ?結構思い出してるくね?まあ、とりあえず過去は思い出せなくとも今の現状諸々覚えているだけ良しとしよう。いや良くないか...?
てか、ずっと視界が真っ暗の何なんだよ。今疑似記憶喪失でこちとら混乱してるんだよ。ったく、いつまでたっても視界が暗いままなのはなぜだ?って、あれ?これ俺が瞼閉じてるだけか。...流石に混乱しすぎじゃね?
てかいい加減目開けるか、そろそろこの謎の自問自答にもいい加減疲れてきた。
そして、ゆっくりと瞼が開かれる。ていう言い方はおかしいか。自分の意思で開いているのだから。自分の頭では早く早くと急き立てるが、長らく体を使ってないってくらい体が言うことを聞かない。
実際には一秒にも満たない時間だったのだろう。
だが俺には、それが十秒ほどにも長く感じられた。
ここまで世界を視界に収めたいと思ったのは、世界中どこを探しても俺以外当てはまらないだろうってくらい不思議に視界の光を収めることを渇望していた。
★★★★★
「うん!辺り一面緑。あれほど待ち望んでいたのが嘘みたいに嬉しくない。」とは言ってみたものの実際見渡すとしんみりするものがある。見渡す景色、そのすべてがどこか懐かしい。
そんなことを思いながらも目覚めてやること変わらず決まっている。
「さぁーて魔術でも探しに行かますかー」
そうこの少年冒頭でも言った通り魔術バカなのだ。目覚めてそうそうすることが見慣れぬ場所で魔術を探すためにあちこちフラフラすることである。まるで迷いたいとでも言いたいかのようだ。そんなことを尻目に当の本人は早速
「あ、近くで魔力が霧散してるってことは…」
少年の目が輝く。
「ま・じゅ・つ!!」魔力を探知しアタリを引いたかのように喜びながらそこへ向かっている。はたから見たら何が彼をそこまで駆り立てるのか分からないだろう。ただ言えることは『ただ魔術が好きなだけ』である。恐怖でしかない。いや、好きなことのためには普通なのかもしれない。
――――――――
少年が目覚める少し前
森の中を切羽詰まったような息遣いが木霊する。
外套を身にまといいかにもお尋ね者な格好をしている。しかしその体躯は小柄で、線の細さからこの人物が少女であるということが分かる。そして少女は時々振り返り後ろを気にしている。どうやら数人に追われているようだ。
「おいおい嬢ちゃんどこ行くんだよ。いい加減あきらめなって、もう逃げ場ないし疲れてきただろ?」
獣の皮を繋ぎ止めたようなどこか威圧的な衣服と着古した焦げ茶のズボンに似つかわしくない装飾品をジャラジャラつけた髪が長くザンバラに伸びた薄汚い男が卑下た笑みを浮かべて少女に問う。
その言葉に男の後ろをついてきている手下と思われる男たちが賛同する。
その問答からどれほど時間が経っただろうかボスがいい加減痺れを切らしたのか
「チッ...いい加減うぜってえな。おい、お前らあれ使って迂回して挟み込め!捕まえた奴はそうだな...ガキが好きって奴がいるなら、少しは味見してもいいぜ。」
またまたニヤリと卑下た笑みを浮かべながら少女にも聞こえるようにわざと大声を出して、手下達に命令する。
その言葉にほとんどの手下が見て分かるように反応する。どうやらほとんどの手下が幼女趣味のようだ。おぞましい。
男の言葉の後、三者三様の反応を示した手下達は
魔術を使う【強化魔術:俊敏】と言い終わるや否や、体が光りに包まれて僅かだが走る速度が上がりボスと思われる男を追い越して散開する。薄汚いやつらにしては連携がそこそこやるらしい。
たびたび後ろを振り向いていた少女は、驚きながらも懸命に足を動かすが、手下達はどんどん迫り、流石に追いつかれそうになる。
そして、手下Dの手が少女を掴みかけた瞬間、少女は振り返り、
[風よ、我が目の前を撃ち抜け!
【風系統下級魔術:風弾】]と詠唱すると、前に掲げた少女の手に小さな魔法陣が浮かびそこから、轟、と音を立て空気の塊を押し出すように風が射出され手下Dを吹き飛ばす。
「ぶっっっ!?」驚いたような苦痛の声を出しながら、数メートル後方の木にぶつかり、腹を抑えてうずくまる。
「何!?そこそこ小せぇくせに、もう属性系統魔術が使えるとは...。ハッ、だが、おかげで追いついたぜ。」
とまたもやニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべている。
その言葉を聞いた少女は周りをぐるっと見渡したが、気づいた時にはもう遅く少女はボスと手下5人に囲まれていた。
「っ、なぜ私を追いかけてくるのですか?」「なぜってそんなの決まってるだろう?依頼だよ依頼。嬢ちゃん悪いがおとなしく捕まってくれや。何悪いようにはしないさ。なぁ?お前たち」
「そうでさぁ」「あ!でも最初はちょーっと痛いかもしれないけど」「違いねぇ!ギャハハハハ」
少女は男たちが何を言ってるのかはイマイチよく分かってないが、痛いというワードから決して良くないことが起こるのだと分かるのか酷く怯えている。
その様子を見た手下達が興奮している。
「こ、来ないで...」後ずさりをするが、丁度後ろに木があり、これ以上下がることが出来ないが、男達はお構いなしに狩りを楽しむ獣のようにジリジリと少女に迫っている。
【風系統下級魔術:風弾】
先程とは違い詠唱無しの完全な不意打ちである。
当然さっきも反応できなかった男達が反応できるはずもなく魔術をくらい
そこそこ距離が近かったからか、全員仲良く吹っ飛び
木に叩きつけられた後無事気絶
唯一指示を出し離れていたボスのみが魔術をくらわずに済んだ。
その当の本人は、手下のマヌケ具合といつまでも捕まらず抵抗する少女に相当腹が立っているようで、額にいくつか青筋が浮かんでいる。
「もういい、いい加減うぜってぇ!依頼主には悪いがお前には死んでもらう。」
[脈動する偉大なる大地よ我が呼び声に答え、その力を我が身に【土系統下級魔術:岩と詠唱を終えようとした瞬間
「まーじゅーつーのー気配!」どこからともなく幼い少年の声が聞こえる。
「な、なんだ?」
その声に驚いたボスは詠唱を中断してしまい、魔術は不発となった。
勢いよく突っ込んできた少年は開口一番二人に向かって
「お、この魔力の残り香は、、、風系統だな。さあ!俺にどんどん魔術を見せてくれ!」
この場で最も頭のおかしい奴が参戦した。
2話目からだんたん面白くなってくるはずです…そして初の魔術お披露目がモブの魔術ってなんか悲しい...
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