表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生者は不遇を受けるようです  作者: 星になった少女 えり
第二章 地下ショッピングモール編
72/136

第71話 さぼるときは、監督の人が寝てるときが一番の絶好(チャンス)だよね。


 一体どれだけの時間を働いたのだろうか。私は何も考えることもせずに、ただひたすらと掘っていた。でも、何かがおかしい。一向に終わりのチャイムが鳴る気配がしない。


「現場監督さんは……。」


 後ろをそっと見ると、椅子に座って爆睡していた。そういえばそうだった。この時間帯になると、あの現場監督さんは椅子に座って爆睡し始めるんだった。でも、それだけの時間を働いたってことはやはりチャイムが鳴らないのがおかしい。


「不調かな?」


 私はそう思った。でも、これ以上時間的に働く必要もないから。


「現場監督さんが寝てる間は、休憩させてもらうことにしよう。」


 私は少し、休憩をとることにした。


「……今日も、疲れた。」


 一日中掘る作業は体への負担がとても大きい。特に私みたいな女の人は、体力が男の人より少ないというのだから、なおさらである。

「トイレでも……行こうか。」


 流石にこうなっても、トイレだけは行く権利があった。その場で梨汁ぶしゃーってされたらたまったもんじゃないからだと思うけど。

 トイレに行くときは一応、現場監督の人に言ってから行くことになっているんだけど、私の現場監督の人は、"俺が寝てるときは聞かなくても、トイレぐらい行ってもいいぞ。"というルールになっている。ただ単に起こされてまで許可出すより、ずっと寝てた方が幸せということなんだろうが。一応、そこは親切心として受け止めておこう。ほかの場所ではトイレすらいけない場所もあったらしい。大惨事が起きて、やばい感じになったとも聞いたけども。噂だけどね。


「トイレ行ってきます。」

「Zzz~。」


 一応それを言っておいて私はトイレに行った。




ト イレは地味に遠い場所に設置されている。それは、地下で作業するにあたって、水などの物資は一か所に集めておかないと、つらいところである。なので、最深部のところには、もちろんながらそんなトイレなんてものは存在しないのだが。


「遠い。」


 このトイレの間に現場監督さんが起きられたら、私の休憩時間が短くなってしまう。トイレは行きたかったから仕方のない事なんだけど。


「ん?」

「……。」


 どっからか話し声が聞こえてくる。


「ここかな?」


 その部屋は、この地下のショッピングモールを作る会社で、かなり高い地位にいる人の部屋であった。


「arfgedjf@fs。」

「うーん、よく聞こえないな。」


 私は、扉に耳を引っ付けた。そうすると、若干であったが、聞き取れるようになった。


「このままでは、まずいと思うんだ。」

「そうね、その通りだわ。」


 どうやら、男性の人一人と女性の人一人がこの部屋にいるようだ。


「どうにかして、あいつを落としてやりたいんだが。」

「なにか方法はないの?」

「一つだけ方法があるぜ。」

「ほんと!」

「あぁ、これをすればうまくあいつを失脚させれるぜ。」

「私たちが会社を担う存在になれるのね。」

「そうとも。そして、この会社を私が、支配するのだ。」

「「はっはっはっはっはっはー。」」


 なんか盛り上がてるようだ。……怖い意味で。


「よくわかんないけど……。」


 私はなんとなくわかった気もした。とりあえず、何か嫌な予感が起きる気がした。私の居場所さえも、失うようなそんな嫌な気が。


「でも、あいつってだれなんだろう。」


 さっきから聞いてる限り、そのあいつってやつに何かを仕掛けようとしているのは、さっきの会話からわかったんだけど、その肝心のあいつの正体が、全くしもわからない。


「もうすこし、聞いてみよう。」


私はそっととビアに耳を傾けた。


「そんでさ、その失脚させる方法ってなにか教えてー。」


 それは気になる。それを回避させることが出来れば……。


「聞いちゃう? しょうがねーな。」


 カコンって音が聞こえた。きっとアルコール系統を飲みほして、その入れ物をを机にたたきつけたような音が聞こえた。


「あいつにはな、今面白いネタがあるんだぜ。」

「其れってどんなの?」

「お前は知ってるか? あの、奴隷少女を。」

「わかるわよ。あの年齢でこの仕事をやってる人なんてあの子しかいないんだから。」

「実はな。その母親と、あいつはやってるらしいぜ。」

「それってほんとなの?」

「あぁ、間違いねぇ。兵士がその母親を連れて行ったのを俺は目撃したからな。流石になかまでは見てねーけどな。」

「んで、それをどうするつもり?」

「あとは簡単だ。その母親に何かしらの罪をかぶせればいい。そうだな、大事な資料を盗み出そうとしたとか、そういったものでな。それをやらせたのが、あいつってことにしてやれば。」

「なるほどね、流石頭いい!あなたみたいな人が社長になるべきだわ。」

「そうだろ、そう思うだろ。はは、これで時代は俺らになるぜ。」

「「はっはっはっはっはっはー。」」


 私はそっと扉から耳を外した。


「……。」


 私は驚きで言葉を失った。この部屋にいた人たちは、相当やばいことをしでかそうとしているのは確かだ。そして、そのターゲットの中には私の母親が入っていることも分かった。きっと、盗みで捕まってしまったら、お母さんはころされてしまう。


「お母さんにつたえないと。」


 私はトイレに行くことも忘れて、お母さんを探した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ