第43話 珠理の最初に来て、今住んでる場所とは!?いざ、悪臭漂う街に突撃!
「珠理が最初に来た場所で、普段寝泊まりしてる場所って……。」
僕は驚いた。いや、驚きすぎてもう何も考えられなかった。
「そう、ここが珠理の寝泊まりしてる場所だぜ。さすがに俺もここにはあんまりいたくないけどな。」
「そうね。流石にこれは……。」
道には動物だろうか? よくわかんない骨があったり、いかにもこれを飲んだらお腹が痛くなりそうな雰囲気を醸し出している紫色をした液体などがあった。そして嫌な臭い。こんなところ人が生きていける環境じゃないよな。
「こんなところがこの街にあるとは思ってもなかったな。」
「まぁ、この辺はスラム街って呼ばれてるからな!」
「どうりで治安が悪そうなところなわけだな。」
ギルドから約30分。といっても前の世界の30分走るのと、こっちの世界の30分走るのは全然速度が違うから、間隔がずれていて、距離的には中心街からだいぶ離れてるんだけど、それどもここまで違うのかとしか言えない限りのところだった。だって深夜アニメを電車の中で見て、見終わったーってふと回り見たら超物騒なところ迷いついたみたいな。なんかアニメの鉄板シーンみたいな気がするけど。
「けど、こんなところに珠理が住んでいるんだな。」
「ま、思い出があるんじゃないか? 俺には興味ねーけどな。」
「そうじゃなきゃこんなところにいる必要ないですよね。」
そうだよな。それ以外の理由考えられないよな。
「んでどの家がそうなんだ?」
「えっと、たしかあのでっかい建物の地下だった気がするぜ!」
「……この中じゃ一番マシなところにいてちょっと安心したわ。」
「そうね。こんなボロボロの家にいたらちょっと引いていたね。」
そう、このへんの家はボロボロだった。屋根がはがれていたり、壁に穴が空いていたり、そもそも家として成り立ってなかったり。その中で一番形が保たれていそうな場所があのちょっと大きめの建物だった。それも地下というのも判断がいいきがする。
「こんなところ長居すると体に良くない気がするからさっさと行くか。」
二人はコクンとうなずいた。二人ともさっさと移動したいらしい。僕らはその大きな建物を目指して呼吸少な目で向かった。
「やっと着いたな。」
「この中はまだましだね。」
「こういう休憩スペース的なのなかったらこんなところ突っ切れねーぞ。」
「確かにな。」
そういえばここから外に行くにはどうするんだろうな?モンスターたちがいるから僕らが言った瞬間死ぬ恐れがある気がするけど。……こんなところ突っ切らなくても外には出られるだろう。うんそう信じよう。
「えっと、ここの地下に珠理名がいるんだよね?」
「そうだぜ。ほら、そこに階段があるだろ?」
僕は悠加が指差した方向に目を向けると階段? と言いたい感じのはしご階段があった。
「あれを下りるのか。」
「そうだぜ。」
「私いけないじゃん。」
そうだった早絵は車いすだったな。どうしようか。
「早絵はここでお留守番ということで。」
「えぇー。」
「いや、ほかにもそこのエレベーター使えば行けるぜ。」
「……なぜそっちを先に言わない!」
「だって面白そうだからにきまってるじゃん。そっちから言った方がな!」
「悠加一人で行っとけ!」
そんなあぶない階段、誰が好んで行くかよ。落下してHP0になったら終わりな僕には、挑戦自体が死と隣り合わせんだし、エレベーターあるならそれで行けばいいんだよ。使えるものは使う! それが鉄則。
「よし、じゃあ早絵ボタン押しといて。」
「なんで私?」
「だってボタンの位置が低いから。」
なぜかしらないけどボタンの位置が以上に低かった。座りながら押すとちょうどいい高さらへん。車いす専用のエレベーターボタンがある場所ならそのあたりにあった。ある意味不親切設計だな。当初はそんな感じで作ってないんだろうけど。
しばらく待っているとエレベーターがやってきた。結構な音なってたけど大丈夫か? ……まぁ大丈夫だろう。
「エレベーターの中はいたって普通だな。」
「確かにそうですね。」
「エレベーターだし普通じゃない方がおかしいんじゃね?」
「いや、この辺の雰囲気見てたらな。」
「疑うよね。」
「それもそうか。ま、俺は何回か来てるからそこまで驚くことないけどな。」
エレベーターが地下に着き、扉が開いた。
「うわ。」
「なんだよここは。」
目に映ったのはボロボロの棚。そしてその中には怪しい色をした液体などが入ってる瓶。
「ほんとにここに珠理がいるんだよな?」
「そうだぜ。ほらいた。おーい珠理。」
珠理が気付いてこっちにきた。
「すみません……。荷物が多くて全部入りきらなくて……。」
「珠理の荷物はどこにあるの?」
「えっと……これ……です。」
「え。」
そこには大量に積まれた箱がいっぱいあった。
「これ全部か?」
「そうです……ね。結構いい薬品などがあるの……で。」
「これ、どうやって運ぶつもりだったの?」
早絵が珠理に質問した。
「えっと、毎日コツコツと運ぼうかな……と。」
「何日かかるというんだよ……。」
軽く百箱はあるぞ。さすがに100日後に終わりました! はありえないから。
「しょうがないな。これで全部だよな?」
「はい、そうです……けど。」
「んじゃ、しまうか。」
「そうね。さっさと入れちゃってよね。」
「こんな量も入るのか!?」
「やってみなきゃわかんないけどな。」
僕はストレージカードを手に持ち振った。するとさっきまで目の前にあった百個近くあった箱が全部きれいさっぱりなくなった。流石ストレージカードだな。
「え……私の荷物はいったいどこに……。」
珠理があわあわしながら探していた。
「大丈夫、このカードの中に全部入ってるから。」
「もしかして……それが、ストレージカードです……か。」
「お、珠理知ってるのか。」
「そうです……ね。本で見たことがあるだけです……けど。」
「そんなにレアものなのか。」
「いえ、そこまでの物では、なかったと思います。」
「そんなにレアじゃないんかい。」
「けど、数は少なかったはず……です。」
つまりレアってことな気がしますが。その辺は突っ込まないでおこう。
「とりあえず、助かりました。ありがとうございます。」
「じゃあさっさとここを出ますか。」
「そうね、さっさと出ましょう。」
「オッケー。もうエレベータのスイッチ押しといたから。」
「あれ?、皆さんどうしてそんなに慌てるのですか?」
もしかしてあんまり感じてない? この地下室からすごい異臭が漂ってることに。
「……まだエレベーター来ないのかよ。」
「えっと、そのエレベーター、一回動くと……次は30分後しか動きませんよ?」
「「「え! 」」」
もしかしてこれって。
「まさかの30分待ち!?」
「やだー!」
「最悪ね。」
異臭が漂う中、30分待たされることになった。30分って長いな。面白いアニメ見てるときの30分はあっという間なのに、あんまりおもしろくないアニメやニュース見てるときの30分って長く感じるよな。はぁー、30分もあるならゲームしたいしアニメ見たい。こういうのがないのはつらいな。奇跡的にスマホの電波、繋がらないかな。繋がるわけないよな。地下だし。




