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第39話 D〇I〇O教室!?白衣の女の子と特攻服の女の子。


「居残りかぁ……。」

「めんどくさいね。」


 僕と早絵はとある教室に向かっていた。第5教室である。別名、ウィッシュ教室。じゃなくて、居残り教室。授業をとある理由で受けれなかったり、授業の課題が出来なかったときに第〇教室で残って自学をすることになっている。しかも、一回につき10日。おかしくない? 仕方ないんだけどさ。それで僕らは第5教室になった。


「つまり、この教室にいる人たちはあんまり成績が芳しくないか問題児ってことだよな?」

「どうだろうね? 案外真面目な生徒もこの教室にいたりして。」

「なんでそう言える。」

「私がまともだから。」

「…………。」

「ねぇ、そこは突っ込んでほしかったんだけど!」

「突っ込みづらい。ていうか僕突っ込み担当じゃないから。」

「そうだったね。ボケが二人だと完全に無法地帯になっちゃうから気を付けないとね。」

「早絵は突っ込みのまんまでいてくれよ……。」


 そう話しているうちに第5教室に着いた。


「さて、どうしようか。」

「何?ロックダンスしながら入ろうか、それとも手をクロスして親指と人差し指と小指だけ立てて入ろうかって迷ってるの?」

「んなわけあるか! そもそもそんな入り方したら誰でもキチガイだと思うだろうが!」

「結構面白いと思うんだけどね。」

「だから僕はお笑い芸人じゃないから!」

「これやってる人もミュージシャンだよ?」

「確かにロックダンスやってる人は総理大臣の孫だし、ミュージシャンだけど。この世界はバラエティー番組じゃないから。勝手に効果音で拍手音とかでないから。」

「んで、なんで迷ってたの?」


そうだった。……え、あれ? なにをどうしようか迷ってたんだっけ?


「……早絵と喋ってたら忘れたわ。」

「じゃあさっさと入っちゃいましょう。」

「お、おう。そうだな。」


 僕は教室の扉を開けた。




 中に入ってみると、そこには8つの机と椅子、そして二人の女性がいた。一人はおとなしそうで本をよんでいた。銀髪でショートヘア、そしてなぜか知らないけど実験の時に理科の先生が着ていたような白衣を身にまとっていた。そしてもう一人は、爆睡している。赤髪でポニテ、そしてこっちは不良やヤンキーが着てるイメージがある特攻服を着ていた。


「よ……ようこそ、第5教室へ。」


 本を読んでいた銀髪ショートヘアの女の子が本を閉じて僕らの前まできた。あれ、しおりとか挟まなくていいのかな?


「私は、水谷珠理(みずたに しゅり)、です。一応、この教室のリーダーを、やらせていただいています……。」

「初めまして。私は橘早絵。車いす姿で申し訳ないけど、よろしくね。」

「僕は柊希心。よろしくな。」

「橘早絵さんと柊希心さんですね。これからよろしくお願いします。あ、あと、そこで寝ているのが……。」


 そう言って珠理は寝ている赤髪ポニテの子を揺さぶった。


悠加(ゆか)さん。起きてください……。」

「んあぁ、監視の先生が来たのか?じゃないならもうちょっと寝かせて。」

「そうじゃなくて……。」


 悠加と呼ばれた特攻服の赤髪ポニテの子はまた寝た。


「すみません……。なんか今日の授業がとても大変だったみたいで。」

「あ、あぁ。気にしなくていいよ、な。」

「そうね。」

「そこで寝ているのが雨宮悠加(あまみや ゆか)です。普段はもうちょっとしっかりしてるんですけど……。」


 完全に意気消沈だな。どんだけつらい授業だったんだろうな?


「見た目は、不良っぽいですけど、そんなに怖い人じゃないので、仲良くしてあげて下さい。」

「お、おう。」


 というかこの教室凄いことになってるよな。学ラン[希心]に体操服[早絵]に白衣[珠理]に特攻服[悠加]か。なんかそういう人たちを集めた感半端ないんだけど。


「席は自由に座っていいので……。」


 珠理は自分の席に戻っていった。


「さてと、続きを……あ!しおり挟むの忘れていました。適当に読んでさっき読んでたところを探さないと……。」


 完全に珠理は天然タイプだな。最初のしおり挟まないところで察したけど。


「あ、そうだ。ねぇ、珠理?」

「はい、なんでしょう?」

「"地球"、"日本"、"マリー・アントワネット"ってわかる?」

「それ、前言った私のセリフじゃん!」

「えっと……全部……わかりますよ?それが、どうかしましたか?」

「やっぱりか。」

「やっぱりね。」

「?どうかしましたか?」


 流石天然系女子。察しないんかな。ほんと天然系は怖いわ。


「その言葉、こっちの世界で聞いたことある?」

「そうですね……聞いたことありませんね。」

「じゃあなんでその言葉を知ってる?」

「それは、学校で習ったからですよ。小学生のころには知っていたと……思います。」

「……まだ察してないね。」

「そうだな。」

「?」


 ここまで来て察せれないのは一種の病気なんじゃないかな? それとも天然+感が鈍いのかな?


「つまり、お前らも異世界から来たってことだろ?」


 隣で寝ていた悠加がそう答えた。


「悠加さん。起きてたんですか?」

「ちょっと気になったからな。二人ともこっちの世界に来たのは最近か?」

「そうだな、僕も早絵もまだ1週間たってない。」

「そうか。今も大変かもだけど、手助けできる余裕がなくてな。」

「お金がないんだよな?」

「そうそう。ほんと金なしで生きていくなんて無理だから、そこの珠理に頼んでご飯代だけもらってる状況。」

「はい、私が今いる場所は化学製品などがいっぱいあったので、それを売って少しでもお金にしました。」


 やっぱり異世界転生者は不遇だな。


「それは大変だな。」

「なんか他人事っぽいいいかたするな。」

「え、希心さんはお金を持ってるの……ですか?」

「まぁな。最近は使いすぎてかなり減ってきてるけど。」

「いくらぐらいあるんだ?」

「えっと、穴金貨……。」

「なんでそんなに持ってるんだよ!」


 悠加が穴金貨といったとたんそう叫んだ。やっぱ穴金貨は凄いな。


「え、自分が持っていたお金を質屋で売っただけだよ。」

「……まじか。」

「まじだ。」

「そういえば俺も前の世界のお金持ってた気がするわ。それで何とかなるか?」

「そうだな。5円玉か500円玉があるといいんだけど。」

「5円玉?」

「5円玉はこの……。」


 僕は穴金貨を出して。


「穴金貨と似てないか?」

「確かに。」

「似てます……ね。」

「これが高く売れたわけだ。」

「なるほど。」


 早絵がうなずいた。そういえば早絵にもこの話言ってなかったっけ?


「これでもしかしたらこの生活を抜けられるかもしれないな。」

「私も財布持ってきてたらよかったんだけどなー。」

「私……財布ありましたっけ?」


 三者三葉の反応が返ってきた。このメンバーなかなか面白いかもな。

 そんな感じで僕と早絵は初めて超天然の珠理と不良っぽい見た目と喋り方の悠加と出会った。


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