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第32話 座学2時間目!人類と亜人族とモンスターの違いについて。


 てれっててれっててれんててん♪


「それでは、授業を開始する。」


 授業開始の合図とともに小鳥遊先生が入ってきて、早々に授業が開始した。やっぱり授業の開始チャイムが、配工官の赤い帽子のおじさんが死んだ効果音にしか聞こえない。僕の耳がおかしいのかな?


「この時間の授業は、さっき話してた通り、モンスターについての話だ。しっかりノートに書き写すように。」


 そう言ってさっそく小鳥遊先生は黒板に図と説明を書き始めた。もちろん魔法で。それを合図にみんなも魔法で書き写していく。


「さっき教えてもらったし、さっそく実践してみるか。」


 僕は黒板の図や文字を頭の中に思い浮かべ、そのままノートに向かって


「'ドロー'」


 と唱えた。小鳥遊先生のまとめ方がうまいのか、結構綺麗に書き写せた。


「これ、めっちゃ楽じゃん。」


 僕はそう思った。魔法ってあったらいいなって思ってたけどあったら相当便利で楽々だな。向こうの世界でも魔法があったら僕の史跡はかなり良かったかもな。わかんないけど。


「では、始めるぞ。この世界にはたくさんの種類の生き物が存在する。まずは人類、亜人族、モンスターの違いから始めたいと思う。」


 まずは基本中の基本を教えてくれるらしい。道理で黒板に書いてある図が人間だなとは思ってたけど。


「では、まずは人類からだ。人類とは知っての通り人を表す。直立歩行ができ、犬歯の短小化が起きていて、尾が退化していることなどが特徴としてあげられる。まぁ、見た目で基本わかるし、言葉が喋れたらまず人類とみて間違いない。」


 人の説明って難しいんだな。確かに自分たちのことを説明しろっていわれたら説明できないよね。小鳥遊先生はうまく説明した方だと僕は思う。


「さて、続いては亜人族についてだ。亜人族とは主に人間の体に動物の耳やしっぽなどが生えた者のことを総称して亜人族と呼ばれる。動物の種類は全部で何種類いるのかはいまだにわかっていない。見た目が普通なのに歯が2本出っ歯ているものはヴァンパイヤと呼ばれて、こちらも亜人族に分類される。つまり、亜人族は人類に比べてお得なものがついていると思っても過言ではない。亜人族のみんなは喜んでもいいぞ。」


 ということは亜人族で生まれれば生まれつき耳が良かったり、足が速かったりするのか。完全に人類不遇じゃね?


「さて、ここからが重要なのだが、モンスターと亜人族の違いについてだ。まずこの図を見てくれ。」


 そう言って黒板に書いてある図3をさした。見た感じスライムみたいだけど。


「このようにザ、モンスターみたいなやつもいる。例えていうならば、この図のようにスライムと呼ばれるモンスターだ。見た目からもわかる通りもちろんモンスターだ。次に。」


 そう言って小鳥遊先生は図4をさした。顔は人間そっくりだが、体は完全に鳥である。これもモンスターなのかな? それとも……。


「こいつも顔はしっかりとしており、亜人族のように見えるが、こいつもモンスターの仲間である。この図のモンスターはハピトリオンという奴だ。かなり凶悪なモンスターであるから喧嘩を売らないように。そして。」


 最後の図である図5をさした。顔も体も人間そっくりだが腕の一部が羽毛のようなものがついており、頭には鶏冠のようなものがついていた。


「こいつは顔もしっかりしており、体も人間そのもので、亜人族になる。この図のようなものは鳥族と呼ばれており、卵で小作りをする珍しい亜人族だ。」


 亜人族って哺乳類だけじゃなんだな。結局、亜人族とモンスターの差がいまいちわかんないな。


「このようにモンスターと亜人族は似ている奴もいっぱいいる。ただ一つわかりやすい分け方が存在する。それは、人類共通語が話せるか否かである。さっきの図3、4は鳴き声などは発するものの、人類共通語は話さないのだ。逆に図1、2、5は全員人類共通語を話すことが出来る。基本的にはそれで判断が可能である。」


 なるほど、とりあえず言葉でコミュニケーションが取れなければそいつはモンスターだし、取れたらそれは亜人族か人類であるということか。


「モンスターの種類もいまだに全部で何種類いるのかは把握できていない。スライムはスライムでも赤いスライムとピンクのスライムでは全く別のモンスターである。その都度弱点も異なるため、狩るにあたっては毎回弱点を見つけることが大切である。」


 おんなじようなモンスターであっても、弱点が同じとは限らないのか。それはめんどくさいな。


「みんなも帽子をかぶって頭を守ったり、服を着て心臓や腕、足などを守っているのと同じで、モンスターもその核をどうにかして守ってることのほうがおおい。例を挙げるなら、ゴーレム種などは大体胸のあたりある大きな核が人間でいう心臓の働きをしているし、スライムは色を似せて核を隠そうとしているが若干核の部分が濃いのでそこを狙って切るなり打ち抜くなりをしなければならない。つまり、その都度臨機応変に動き、相手の弱点を探しながら狩るのが一番大切なことである。」


 戦いながら弱点を探して倒す……か。適当に殴るより弱点を一突きした方がダメージが大きいということか。人間だって腕や足はなくても生きていけるけど心臓をやられた瞬間終わりだもんな。


「ということでお昼休みを挟んで次の時間はモンスターと対峙してもらう授業もあるのでこの授業を生かして臨むように。」


 まさかのもうモンスターと戦うことになるのかぁ。あのジャングルみたいに逃げられる方法があったらいいんだけど……。


「では、午前中の授業はこれにて終了だ。昼休みをゆっくりとりすぎて午後からの授業を送れないように。」


 そう言って小鳥遊先生が教室から出ていった。前々回の昼休み、遅刻ギリギリだったんだよな。猛ダッシュしたんだっけ。今度はちゃんと早めに戻ってこよう。


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