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異世界転生者は不遇を受けるようです  作者: 星になった少女 えり
第二章 地下ショッピングモール編
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第100話 どうしようか。覗き見をしていたことの言い訳って何がいいんだ?

これで序章を抜いて100話という区切りの話ですが、残念ながら主人公たちが登場しないというね……。

土曜日休日は、普段土曜日休みの人にとっては悲しいですよね。


「……今度は何をしているんだ?」

「なんでしょうか。」

「まぁ、なんかたたきたくなったんでしょう。」


 今度はあの元バケモノ少女は机をたたいていた。が、特に変わった様子はない。


「なんかあったんでしょうか?」

「どうだろうな。無性に机がたたきたくなったのかもな。」

「……それはないと思いますよ、先輩。」

「ちょっとしたボケだ。気にするな。」

「隊長、今度はあたりを見渡してます。」

「そうだな。もしかすると、何かを探しているのか?」


 机をたたいたり、周り見まわしたり……。これはもしかして……。


「あの少女。記憶喪失でもしたのか?」

「あ、なるほど。」

「確かに理屈は通りますね。」


 記憶を失って、これは何なのかの確認でたたいたり、確認で周り見渡したりしているってすれば、確かに今の行動がわかる。それに……、


「あの倒れたり起きたりで、記憶が飛んだと考えたら……。」


 完全に一致する。こういうことだろう。きっと。


「記憶喪失ってことは、何もわからないってことですよね?」

「まぁ、そういうことになるな。」

「もし、俺たちが見つかった場合、どうなりますかね?」

「あ。」


 記憶がある時ならば、敵じゃない俺たちを見ても攻撃してこないだろう。でも記憶喪失の彼女が今、俺らを見たらどうするだろうか。もう、想像ができない。何がおこるかわからないのだ。


「(これは、一時撤退した方がいいな。)」


 俺は二人にそう言いかけようとしたところで、


「先輩、あの元バケモノ少女、ジャンプして楽しんでますよ。」

「ん?」


 俺も見てみると、とても楽しそうな笑顔を見せながら、ぴょんぴょんジャンプしていた。


「……。まぁ、大丈夫か。」

「そうですね。なんか安心しますね。」


 なんか、安全な気がした。あんな笑顔でジャンプしている小さな女の子が危険だなんて、どうにも思えなかった。例え、元バケモノで前の記憶が何も残ってなくても……な。


「先輩、今度は椅子に足をのせてます。」

「今度は何をするつもりなんだろうか。」


 なんかあの元バケモノ少女を見てるだけで、面白い。やはり撤退しなくて正解だったと俺は思った。


「あ、座りましたね。」

「そして笑顔で笑っています。」

「楽しそうだな。」


 一体何をしているのかはさっぱりわからないが、少女の笑顔を見ているのはなんかいい。子供ってやつはやっぱり笑顔が一番いいよな。


「今度は何をするんでしょうか……。」


 俺らは次の行動に期待をしていた。すると、あの少女がこちらを向いた。その瞬間、背筋が凍るような気がした。


「あれ? なんかこちらを見た気がしますが……。」

「確かに、視線を感じた気はしたな。」


 ほんの一瞬だったがあの少女の目線を感じた。一体何だったんだろうか。


「あれ? 心なしか、あの少女がこっちに近づいてきてる気がします。」

「なんだと……!?」


 確かにこっちに来ているような気がする。まさか、こっちの行動がばれたか?


「先輩、絶対にこっちに気づいてますよ!」

「お前たちは俺の後ろに隠れろ。俺が対応する。」

「先輩!」

「隊長!」


 こういう時のリーダーだ。後輩たちの前で失敗するわけにはいかないし、後輩たちを死なせてはいけない。

 元バケモノ少女がさっきまで覗きで使っていた扉を開けた。


「……!!」


 俺はあの少女と対面した。最初にあった時より身長も大きくなっているが、途中で見たときよりも小さく思える。年齢で言うならば17歳ぐらいか? それぐらいだ。そして、目立つのは大きくなったお腹。完全におデブちゃん体系だ。それは遠くからでもわかっていたことだが。


「……ねぇ。」


 元バケモノ少女が先に声をかけてきた。



「……はい、どうかしましたか?」


 俺はそう答えた。そして、「のぞき見してたんでしょ」って言われるのをどうやって返すかを考えていた。でも、次に来た言葉があまりにも違いすぎて俺はものすごく焦った。その言葉は……、


「あの……試したいことがあるから、中に来てほしいな。3人とも。警戒しなくていいから。私はあの人以外殺すことはしないから。」


 だった。それに対して俺は……、


「な、なぜに3人だと知っているんだ? 今お前の前にいるのは俺しかいないのに。」


 といった。この言葉、もしかすると相手からすれば敵のように思える発言だった。確実にミスであった。でも、少女は、


「まぁ、最初から知ってたんですけどね。別にみられてて損するものでもないですし。それよりも、面白いものが出来たので、ちょっと来てくださいよ。みんなでね。」


 笑顔でそう言うのであった。……どうやら私達を敵として捕らえているようではないようだった。


「先輩……。」

「隊長……。」


 二人とも心配そうな感じではあったが、少し安心しているような気もした。


「よし分かった。みんなで行こう。」

「やったー!」


 少女が喜んだ。その時に少女はジャンプをした。その着地音があまりにもおかしかった。


 ブッ!


 そうおならの音だったのだ。それに俺は……。


「……はは。なんだその音は。」


 つい笑ってしまった。今までの緊張感はどっかにいったように。


「面白いでしょ?ほかにも面白いものがあるから早くみんな来てよ。」


少女がそう言ってきた。満面の笑みで。


「先輩、行きましょう!」

「隊長、なんか楽しくなってきました。」

「そうだな。行くとするか。」


 結局のところ、あの少女に連れらる形で、食堂の中に入って行く3人であった。


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