第99話 やはり、姿が変わってもバケモノはバケモノなんだな。
昨日は完全に寝落ちしてしまいました。ごめんなさい。
俺らは待っていた。心からそれを望んでいた。
「やっぱ、倒れませんね。」
「いや、わからないぞ……。まだ可能性はある……。」
「そうですね。期待しましょう。」
俺らは期待していた。再びあれを見れることを……。
「隊長、もうそろそろ限界です。」
「そんなことはわかっている。」
制限時間は近づいていた。そして、ついに……。
「「「あ!」」」
俺らが望んでいたものが、とうとう来たのだった。そう、あの元バケモノの少女がぶっ倒れたのだった。
「倒れましたね!」
「タイマーのスイッチを入れました。」
「よし。それで、倒れた映像は……。」
「はい、しっかりとれてます。」
「よし、見せてくれ。」
俺はその映像を見た。もちろんながら、元バケモノの少女がぶっ倒れるとおいう何ともシュールな映像だが。
「……思いっきり倒れてます。」
「……あれでけががないとかどうなっているんだろうな。」
結構な勢いで倒れているのにもかかわらず、ケガが一つもない。それはどうやって倒れればいいのか気になったが、全くしもわからなかった。それを確認するために、動画を撮ったのだが……。
「うん、全くしもわからないな。」
「そうですね。」
何度見てもわからなかった。一体どんな仕掛けが……。
「先輩、倒れた瞬間、地面についてる気がしないのは僕だけですかね?」
「何?」
俺はもう一度動画を見返した。
「……確かに、少し浮いているように見えるな。」
「もしかすると、倒れたときに少し浮いているから、ケガをすることなく倒れることが出来るんじゃないでしょうか?」
「その仮説が一番な気がするな。」
「やった。」
地面についていなければケガすることなんてない。地面との摩擦によってけがをするのだから。
「そういえば、タイマーはどうだ。」
「はい、今45秒経過ですね。」
「……流石に秒では復活しないか。」
倒れた後、立つまでの時間がなかなか早かった覚えがある。その時間を図ろうとしていたのだが、秒では起き上がれないことが分かった。流石に秒では無理だろう。……と思ったところで、
「あ。」
「は。」
元バケモノ少女が立ち上がったのだった。これはもしかすると秒にギリギリの他のではないかと思った。
「おい、今タイマーの時間は?」
俺はすぐに確認させた。
「は……はい、1分10秒ですね。」
「1分10秒……。恐ろしく早いな。」
ということは、いきなり意識が失うような攻撃を食らったところで、約1分待てば復活するということだった。ほんとバケモノだな。
「やっぱり、姿が変わってもバケモノはバケモノなんですね。」
「ほんとそうだよな。人は見かけによらずって言葉がほんとにそうだなって改めて感じたな。」
「……すごいです。」
あの少女はやっぱりバケモノなんだなと、改めて感じたのであった。
「ものすごい回数ですね。」
「そうだな。」
あの見た目は少女、素顔はバケモノの奴はあの後、何度も倒れて、何度も立ち上がっていた。何回倒れて、何回起き上がったかもうわからないけど、かなりの回数その作業をやり続けていた。
「一体この倒れたり起き上がったりする動作は、いったい何をしているんだ?」
俺はそう思った。そりゃ、こんなにも倒れたり立ったりしてたら不思議に思うよな。
「全くしもわからないですね。」
「ほんとそうだよな。いつ終わるかもわからないしな。」
ずっとこの感じ。一体この動作が終わるのは何年後なのだろうか? 俺たち生きているのだろうか? そう思ったところで、
「隊長、倒れるのが収まって、少女の行動が変化しました。」
「何!?」
俺は元バケモノ少女を見てみると、何やらまた口を動かしていた。
「前の動作に戻ったな。」
「そうですね。」
「……こっちのほうがなんか安心するな。」
何回も倒れて、何回も起き上がっている姿を見ているよりも。口を動かしている方を見た方がなんか安心するよな?




