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笑いかけてくれないかな(日笠side)

日笠くんsideです

俺には好きな人がいる。

同じクラスの可愛い可愛い女の子。如月チカちゃん。


話したことは一度しかないけど、彼女のことが本当に好きだ。愛してる。結婚したい。

何度も話しかけようと試みたけれどなかなか勇気が出ず、チカちゃんに話しかけよう大作戦はいまだ未遂で終わっている。


今日も今日とて、可愛いチカちゃんを盗み見るだけの日々。でも見てるだけでも癒される。大好きだよ、チカちゃん。


そんなある日


「うわぁ...美味しそう...」


いつものようにチカちゃんはお友達の安達さん(ユウコ)と雑誌を見ながらきゃっきゃっしていた。そして俺はそんなチカちゃんを見ながら心の中できゃっきゃっしていた。


「ほんとだ!めっちゃおいしそう!マカロンっていいよねぇ。可愛いし、おいしいし」


「あ、このお店結構近いね!買いに行こうかな...って、高っ!こ、これは私のお小遣いじゃちょっと厳しいかも」


そう言って悲しそうに眉根を下げるチカちゃん。そんな悲しい顔しないでチカちゃん...。チカちゃんが悲しそうだと俺も悲しくなっちゃうよ。いつもの笑顔を見せて。あわよくば俺に笑いかけてくれないかな...。

...はっ!途中から願望が混ざってしまった。


「あーあ、食べたかったなぁ」


チカちゃんそんなに食べたかったのか。食べさせてあげたいな。そしたらチカちゃん嬉しいかな?俺に笑ってくれるかな。きっと笑ってくれるよね。


そこから、俺のプレゼントアタックが始まった。直接渡す勇気はなくて、下駄箱に入れるのが精一杯だったけど。でもチカちゃんが笑ってくれるならもうなんでもいい!初めてプレゼントをあげた時、マカロンを食べながら幸せそうにへにゃあっと笑っていたチカちゃんが可愛いかったから、それでいい。


でも、だんだんと日が経つにつれ、チカちゃんの表情は曇っていった。なにかあったのかな?元気出して欲しいな。もっとお菓子あげたら喜んでくれるかな?

それからも毎日スイーツを届けたけれど、チカちゃんの表情は優れない。どうすればいい?勇気を出して話しかけてみようか...。そんなことを考えていた日、なんとタイミング良くチカちゃんが放課後学校に残っていた。いつもは終礼が終わるとすぐに帰ってしまうのに。これは神様がくれたチャンスだ。がんばらねば。


チカちゃんはなにかを一生懸命に書いている。一生懸命なチカちゃん、かわいい。でもなんだあれ......てがみ?...手紙!?ど、どうしよう!ラブレターだったらどうしよう!チカちゃんが誰かにとられてしまう。俺のチカちゃんが!


焦る気持ちを隠し、平静を装ってチカちゃんに話しかける。すると、チカちゃんは慌てたように手紙を隠してしまった。

それはなに?ラブレターじゃないよね?違うよね?違うって言って!

あまりにも焦りすぎて気持ちを隠しきれなかった。思わず冷たい表情を浮かべてしまったかもしれない。チカちゃんが怯えている。ごめん、ごめんねチカちゃん。違うんだよ。お願い嫌わないで。

すぐにいつものように笑顔を浮かべると、チカちゃんはホッと息をついた。

今度から気を付けないとな。


チカちゃんと話して、教室を出て気づく。チカちゃんが最近元気ない理由を聞くの、忘れてた。


あの手紙がなんなのかが気になりすぎて聞くの忘れた。あぁ、俺はバカだ...。今度聞こう。



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