5話 無限ストレージ、正式名称はDeity of Universal Infinity Storage
「俺の名前は、パウル・メーリングだ。よろしくな!」
「私はケイ・ナカノ。とりあえずやることがあるからこっち来て」
私は、北の森に帰ってきた。
助手を確保したのでとりあえず、神に頼んで私と同じスキルを送りつけさせようと思っている。
「神! こいつに私と同じスキル授けといて!」
「うわっ、びっくりした」
「ちょっとスキル確認してみて」
「うわ、なにこれ!?」
「うるさい黙れ」
どうやらうまく行ったようだ。
サンキューゴッド。
「とりあえず、まずはここでやってることの流れを見てもらおうかな」
「お、おう」
そんな感じで、とりあえず現状の工場を見せてみた。
「こんなの……、工業じゃねえ。少なくとも俺の知ってる工業は、よくわからん呪文なんて書かないし」
「うるさい黙れ。あと、よくわからん呪文じゃなくてLuaな」
「とりあえず、お前には3時間以内にあれくらいのLuaは、書けるようになってもらうからね」
パウルは、頑張った。
パウルにとってLuaを覚えることとは、知らん国の言語をベースに作られた、知らん概念を操る呪文を覚えることに等しかった。
パウルは、それを3時間で実際にやってのけたのだ。
ちなみに私はその間に、無限ストレージを完成させていた。
移行は簡単に出来るように設計しているので、そのまま今のストレージから置き換えておいた。
雑に無限ストレージの利便性を語っておくと、ストレージを1個に抑えることが出来るので、世界の負荷が少なくなるね。
地味にそれが一番デカい。
「おい、なんかやべーもん作ってねーか?」
「ただの無限ストレージだよ?」
「なんて?」
「正式名称はDeity of Universal Infinity Storage」
「正式名称が聞きたかったわけじゃないんだけど…………」
「うるさい黙れ」
とりあえず、パウルに今後主にやってもらうことを伝える。
「君には、新規で生産する資源が発生したときに、プログラムを微修正する仕事を任せよう」
「マジか、あのクソダルそうなやつを回されるのか…………」
「うるさい黙れ。とりあえず無限ストレージ出来たから、金属精錬とかの1次生産系の処理を、コメントアウトしてる処理に差し替えとくのと、しきい値2147483647くらいにしといて」
「なんでそんな中途半端な数字なんだ?」
「一番キリ良いでしょ。ちなみに1.79e+308でも良いけどちゃんと統一してね」
パウルは、若干ついて来てしまったことに、後悔の念を抱くのだった。




