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W・M・S (Warlock Magus System)  作者: 渡野さら
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第105話 災厄3




「「真神闘殺法!”滅殺”」」



ズズウゥゥ~ン



「「ふう」硬かったな」

「ああ、手こずった」

「だが、新たな力も発現している」

「うむ。進化も順調だが」

「「今はカトリーヌとバハムートだな」」


「お疲れ様でした、旦那様。」

「やりましたね、あなた。」

「「うむ。合一」では、ゴリアテに飛ぶとしよう」


「「はい!」」






二つの”災厄”を倒した俺達は、カトリーヌを感知してゴリアテの街の北に飛んだ。

いきなり戦場では無く、避難を固めている場所にだな。


聖力を吸い取るらしいから、万が一カトリーヌの妨げになるのを懸念してと、デッカー達の手助けが出来ると判断してだ。案の定、街は半壊して魔物を軍が。異形をデッカー達が駆逐している最中で数は随分減っていたが皆の疲労も濃い。既に夜中だから当然だな。視界も悪いだろうし。

しかも”災厄”が巨大でここからでも戦闘が丸見えなのだ。


「なんとっ!こんな巨大な敵と一人で戦っていたのか!」

「旦那様!恐ろしく巨大で強大です!カトリーヌと雷帝竜様は!?」

「………アーシャちゃん、大丈夫。二人共怪我も無いし冷静に攻めてるわ。」


「うむ、そうだな。バハムートとの連携も息が合っているし、無理なく攻めている」

「後、どれ位掛かるのでしょうか……」

「そうだな。ペース的に」四十時間は掛かりそうね。」


「「「母さん!!」シリアお母様!」

「後はここだけだし、時間も掛かるから皆をお手伝いに連れて来たのと、カトリーヌの姿を見せておきたかったのよ。」

「そうか。ん?危なくは無いの?デッカー達は手伝うつもりだったが。いや、カトリーヌの姿?」

「そ、あの子の戦う姿よ。いずれ嫁達全員に必要な覚悟だから。」


「「「ぇえっ?」」」


「どうしたの?当然でしょ?まぁ、追々ね。アルテの所でお手伝いさせてるから、魔物と異形の片を付けて来たら?」


「旦那様、そう致しましょう。私達で有れば」

「直ぐに終わります。」


「そうだな、そうしよう。じゃあ、母さん。後でね?」

「ええ、行ってらっしゃいな。」




な訳で、今だ戦闘が続く街の中に入り南方軍とウチの騎士団達が入り乱れて戦う中央域に突入した。建物は崩れ、千切れた人の死体が幾つも転がっている。遣り切れんな。


「酷い……旦那様、早目に方を付けて弔ってあげましょう。」

「そうね、怒りを覚えるわ……大地母神が命じます!鋼鉄の不死軍団よ!邪神の尖兵を殲滅しなさい!」

「【破邪の光】!!」


ガイアが唱えたら、地面から鋼鉄製の鎧の軍団が次々と出て来て魔物や異形に切り掛かっている!

しかもアーシャが出した光のお陰で、敵が動けなくなっている。


「凄いな、二人共。これなら早目に決着が着くな。ぐるっと廻ってみるか。加勢が必要な場所も有るだろう」

「「はい。」」





「デッカー!!待たせたな!」


「ん?おおっ!!御当主様!奥様!」

「「「「御当主様!」」」」

「「英雄様だ!!」」

「「「「「「英雄様が来てくれたぞ!」」」」」」


「下がっていろ。  ふんっ!!!」



スパスパスパスパスパスパッ!


「うおお!流石です!」

「異形が簡単に!!」

「「「「おおおおぉ~」」」」


「ガイアが鋼鉄のゴーレム軍団を召喚した。直に殲滅完了するだろう。この地の纏めは南方軍が行うだろうが、当家の怪我人と住人達の救助に廻ろう。母さんも此処に来ているし、カトリーヌとバハムートも順調だ。では感知で人が多く残っている南側に行こう。この場の騎士団も来てくれ」


「「「「「「「「「「押忍!」」」」」」」」」」



霊波移動で飛んだ先は、まだまだ魔物が多く南方軍が戦っている。

”災厄”が通った跡なのか、家々や住人が潰れ悲惨な光景になっている。

所々で火の手が上がり、煙が立ち込める中で魔物相手に苦戦しているようだな。



「【土鎖縛】!今の内に。」

「【破邪の光】!」


「聖女様!忝い!!」

「英雄様と聖女様が来てくれたぞ!」

「今の内に殲滅しろ~!」




「すいません聖女様!ニルヴァーナ候爵様、南方軍の師団長です!助かりました。日が落ちて暗く、瓦礫で足場も悪いので」

「そうだな。では【日照光】! これなら一晩照らしてくれる。」


「「「「「「「「「「おおお!!」」」」」」」」」」


「ではこの場を頼む。我等は廻りながら手助けと救助を行うのでな」

「はっ!助かりました」




「旦那様、悲惨な光景が続いていますが生者の救済が先ですね。」

「うむ。ん?瓦礫の下に人が居るな」

「我等が。皆、持ち上げるぞ?せ~の!」


デッカー達数人が壊れた家の壁を持ち上げ、下敷きになった人を救出している。


「あの、旦那様?これって普通は持ち上がります?」

「アーシャちゃん。ウチの騎士団は既に人外だから。」

「いえ、ガイア奥様。これ位でしたら普通です。なぁ諸君!」

「「「「押忍!総長!」」」」


「………確定ですわね。今は助かりますが。貴女?しっかり?治癒を掛けますよ?【治癒】」


瓦礫の下には子供を庇って潰れた母親とその子供が居た。だが酷い外傷は無い様だな。



「ぅん……ぇ。ここは……何が、どう………」

「おかあさん。こわぃ…」


「ニルヴァーナ家ですわ。聖女アーシャと言えばお分かりかしら?ここに巨大な魔物が攻めて来て、街は半壊。死者も多数出ています。家の者が今も戦っている最中で、軍も出動しています。貴女は壁の下敷きになっていたの。分かるかしら?」


「………はっ!あ、聖女様!あ、英雄様!!あり、有難う御座います!地震かと思い子供を包んだらそのまま………」

「街の北側に避難所を設けて有る。連れて行こう、【霊分】」


「む、そこの腕の無い男は息が有る。助けよう」



そんな感じで助けながら回っていたのだが、カトリーヌ達の戦闘衝撃波の振動が此処まで届く。



「カティとむ~とちゃんの攻撃が凄いわ。ソニアちゃんとアウラちゃんの障壁を抜けて空気が震えてるなんて。」

「ずっと鳴り止みません。体力が持つのかしら……」

「恐らく、ヤツの攻撃が脅威なのだろう。だから一切の反撃を許す隙を与えずに攻め続けている感じだ。これは凄い事だ。俺でも中々に難しいが二人はこなしている。バハムートが合流する迄は一人でやっていたのだろうから、その重圧感は相当な物だったろう。勿論、体力や魔力の消費も激しい。激しいのだが、本人は気付いて無い、いや、計算の内かな?戦い続けながらカトリーヌはレベルが上がり続けている。戦う程に強くなっていくのだ。恐ろしい妻だな。半魔人として覚醒した時のカトリーヌのステータスは一応天井が有ってな、全ての数値が(9999)だったのだが今や限界突破して上がり続けている。最早、俺と同じで限界が無いのだ。戦闘が終わる頃には随分上がっているだろう。それ程に”災厄”が強敵なんだ」


「あの、御当主様」


「なんだデッカー?」

「我々騎士団も良く、脳筋だの人外だの言われるのですが…」

「ああ、心配いらん。お前達は既に人類の枠をハミ出している。鍛えた甲斐が有ったよ!ワッハハハ~」


「「え?」」

「「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」」


「いえ、あの、ワハハでは無くて大丈夫なんでしょうか……」


「ん?心配無い。人類を超えただけだ。通常の人は鍛えても筋力・体力共に100を超えれば限界だ。将軍達や金クラスの特別製のヤツ等で300~400と言った感じかな?お前達は500を超えている。気にするな。デッカーなんて1000に迫るからな!楽しいだろ?この先、お前を超える人類は出ないだろうな~」


「「「「「「「「「「………」」」」」」」」」」


「………旦那様?デッカーが放心していますわ。」

「あなた、遣り過ぎです。」


「………ぬ、ぬお、おおおお!!滾って来ましたぞっ!我、人類最強也!!まだまだ昇って見せます!カトリーヌ様と共に戦いたいっ!!」


「いや、あそこは瞬殺だから辞めておけ。ほらね?喜んでるだろ?」


「貴方達、少しは自重するのですよ?」

「本当に。魔物と間違われるわよ?」


「いえ、望む処です!魔物と我等、何方が人外か決めてやりますっっ!!」

「「「「「「「「「「押忍!!!」」」」」」」」」」


「アーシャちゃん。付ける薬無いみたい。」

「そうですね。今は民にとって頼りの存在ですから、充てにしておきましょう。」

「………そうね。」



ま、そんな事も有りながらだが、怪我人の発見と救助を行いながら当家の連中を合流させ、北側の避難所に戻って来た。

避難所はアルテの魔法で巨大な施設になっており、外は南方軍のテントが並び将軍達も詰めて、指揮と報告を随時受けている。軍の怪我人も、自前の水属性持ちの兵士達が治療を行っているし、消火活動も行っているようだ。

俺達はそんな光景を抜けながら巨大な避難所に入って行く。



驚いた!混乱し、さながら戦場を思っていたのだが、整然とし、秩序を以って区分けされ、混乱は無い様子だ。しかも妻達だけかと思っていたのだが、屋敷や別荘、ジェームズ達や雷帝宮の連中迄出張って来ている!


「ジェームズ!どうした事だ?いや、苦労を掛けるのだが……」


「はい。御当主様や奥様が奮闘なさるのに、座して只々呆けておくなど家臣失格です。皆を率いて創世神様にお願いを致しました次第です。

それに、同じ国民が苦しんでいるのですから、候爵家に連なる者として当然です」


「そうか。済まないな。やはりお前はデカい男だ!着いて来てくれて感謝しかない。ありがとう、ジェームズ」

「そうですよ。苦労ばかりでごめんなさいね。」


「有り難きお言葉!そのお言葉だけで元気倍増で御座います。あ~これ、君達は向こうを見て人手と食料を。マリアンヌ女史、御当主様がお戻りだ。お世話を」


「ぇ、、御当主様!アーシャ様!ガイア様!」

「うむ。皆には頭が下がる。で、状況は?」


「はい。怪我人は重症者をイエネッタ様が、軽傷者は雷帝宮の魔術師団員から水属性の方達が。他の属性の方々と宮廷魔術師の面々が

北側の守りに。ソニア様とアウラ様はずっと障壁を。残りの奥様達始め当家の女性陣で炊き出しと女性や子供のお世話を。

男性陣が残りのお世話や介護等を行っていますわ。ジェームズ様が全体の指揮を執って下さって助かっています。あ、サリーニャさん!御当主様がお戻りに。」


「御当主様!!御無事で安堵致しました!心配で震えが止まりませんでしたから。カトリーヌ様がまだの御様子で心配で心配で……」

「うむ、済まんな。皆には感謝している。後程見に行くが、カトリーヌなら大丈夫だ。バハムートが着いているし、無茶もしていない」

「空気の震えが何時間も止まないので…」


「ふむ。不安か……精神を癒さねばな。【真神ノ癒】ふん!」

「では、【創世治癒】」

「そうね。【地母神ノ抱擁】それ!」


「あ、心が穏やかに、温かくなって…」


するとあちらこちらから



「あれ?怪我が治ってる!」

「何だか気持ちが軽くなったわ。どうして?」

「ワシの足が生えてきおった!奇跡じゃ!」

「え?俺って死にかけてたんじゃ……」

「何がどうなった?」

「あ!英雄様と聖女様!」

「ほんとだ!英雄様だ!」

「聖女様が助けてくれた!」

「ありがたやありがたや」

「どうか私達を御守り下さいませ」


「うむ、街の人々よ!ニルヴァーナ候爵だ!聞いてくれ!

心配ではあろうが我が妻カトリーヌと、盟友バハムートが”災厄”を打ち倒す。

南方軍の方々も遺体の回収や瓦礫の撤去を行ってくれている。魔物と異形は軍と我等で

殲滅したのでな、後は大人しく待っていろ。身体の変調や不安が有れば当家や軍部に言え。

改善に努めよう。よいな?」


「「「「「「「「「「ははぁ~~」」」」」」」」」」

「「「「「有難う御座います、英雄様!」」」」」

「「「「「助かります、聖女様!!」」」」」



「流石は旦那様です。人々も一旦は落ち着きますわ。」

「そうね。出来る事は手助けしないとね。」

「ああ、混乱は鎮めんとな。死者はどうにもならないが、生きているなら何とかなる。

それに王国貴族なのだ。国民の守護と陛下の治世を助力するのは当然の義務だからな」


「アウリッヒも助かります、旦那様。」


「エリダ様?この地はドルッフェン公爵領だと思うのですが、代官殿一行が見当たりませんね…」

「中央域かな?魔物と異形が多くいたからな。もしやだが」


「あの………領主館は南側です。代官様は恐らく…」


「そうか。南側は壊滅的だからな。絶望的か。済まないが、公爵家に連なる者は居ないか!?」



「わ、私達は代官屋敷の者です。」

「離れの掃除をしていたのですが、突然屋敷が潰れまして…」

「家臣家の貴族様もいらっしゃる筈ですが、生死迄は……」


「そうか、ご苦労だった。その内判明するだろう。軍部のテントに居るやもしれんしな。

俺のテントを出しておく。家の者の休息に使いなさい。何故か母さん達母連合も来ているから

テントの中で過ごして貰いなさい」


「はい、御当主様。」


「では、俺は外でカトリーヌ達の戦いを見守るとしよう【霊分】一人はここに残る」

「ソニアさんとアウラさんは休んで貰いましょう。私達なら障壁はどうとでもなりますから。」

「そうね、アーシャちゃん。」




「二人共疲れたろう」


「「旦那様!!」」

「さ、私が障壁を張りますから、二人は休んで。」

「そうです。ソニアちゃんは妊婦なんだし。」


「はい、お願いしますアーシャ様。ふぅ……」

「お疲れ様でしたソニアさん………御無事で何よりです。やはり心配でしたから…勿論、目の前のカトリーヌさんも。」


「うむ。手こずりはしたがな。しかし、この戦いは苛烈だな。二人の攻撃が凄まじいレベルだ。バハムートの超炎弾の連射や雷撃球もだが、カトリーヌの動きは通常の人間では捉え切れない程の高速移動で剣を振り続けている。全く反撃させないと言うのも驚きだ」


「そうでしょ?呆れるレベルだわ。でも、助かってる。彼女は冷静に怒ってるのね。」

「む、イエネッタか?ご苦労様。治癒の方はどうだ?」


「一先ずは落ち着いたわ。メルもアーシャ様もガイア様もお疲れ様でした。最初は攻めあぐねている感じも有ったし攻撃も受けてのだけれど、あの第三形態になってからは、今の通りよ。雷帝竜様も来られた時は瀕死に見えたけど、彼女が治癒をしてからは一気に全快したのか全く攻撃の手が休んで無いわ。」


「皆さん、お疲れ様でした。後はカトリーヌちゃんだけだけど、ここ迄とはね。驚いているわ。第四形態を開放したらどうなるのかしらね?天照様の代行者らしいから、とんでもない能力なのでしょうけど。」


「アルテも助かった。お疲れさん。そうだな、敢えて第三形態迄でケリを着ける気なのだろう。しかし、アーシャの障壁でも防ぎ切れない振動とはな」

「お二人共、お疲れ様です。いえ、旦那様。完全障壁も張れるのですが、敢えて皆に戦闘が伝わる様に致しました。カトリーヌは元々が優しく、気も小さく、戦闘向きでは無いのです。そのあの子がこれだけ頑張っているのですから、街の人々や軍部の方達にも、恐怖と激しさをなるべく覚えていて欲しくて、そうしました。犠牲に遭った人達も不憫ですが、こうして守る側の苦労も残しておきたかったのです。しかも私達は手伝えそうに有りませんから、余計にです。」


「そうか。そうだな。じれったいのだが、二人に任せるしか手が無いからな。人々が甘えて覚悟も無くなり自衛の努力が無くなっても問題だ」

「そうね。神は基本的に見守るだけですから。」






体長を見ながら進めて行きますので、カメ更新でもご容赦下さい。

停止中でも少しづつPVも増え、皆様に感謝です!

内容を濃くしたり脱線したりしながら進めますね~



先日ですが、出勤前にスカートを選んでいた時の事。

寒いけどミニも可愛いなぁ~と、思い穿いてみたんです。

うん!今日はこれかな?

そんな訳で部屋を出て、駅に向かって路地をトボトボ歩き始めたら

何かがピーンと。前方に飛んだのです。

何だろう?コレかなぁ?


なんと!スカートのボタンの一つですわ!!


「えええぇ~!」


ソッコー部屋に戻り着替えました。

あ、太ったんじゃ無いですよ?

元々が小さいサイズのミニだったので、すこ~しきつかったの。

ほんとうよ?

太って無いからね?

あ、飾りボタンの内の一つだし、横にファスナー付いてるから脱げていません!

それこそ事件になっちゃいます。

そんなショックな出来事でした。


太ってないよ?

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