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異世界で引きこもりたいけど周りの女性が許してくれない件について  作者: 涼月風
第1章

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第22話 ーーークラスメートはーーー

 




「えっーーと、貴女はどなたですか?」


 俺は、俺のマイルームにいる見たこともない女性に声をかける。


「貴方達こそ、誰なの?」

「俺は、この部屋を作る能力を女神様から授かったスズカゼ シロウです」

「じゃあエリーゼから能力をもらったのね。それにしても不思議な力ね。それに、素敵なベッドだわ」

「わかりますか?そのベッドは、某ホテル、オリジナルのですね……」

「シロウ兄、そんな話をしている時と違うよ」

「そうだ。そうだった……」

「私は、シロウ兄の妹のサツキです。貴女は誰なのですか?」

「人の分際で口の利き方がなってないわね。仕方ないわ。私は女神メサイヤ女神エリーゼとは、大親友よ」

「女神様って神様って事?」

「そうです。私を敬いなさい」


 ……[念話中]……

『リーナ、ミミー、ソラス。相手の目的がわかるまで、ここは俺に任せて』

『わかった』『わかったでちゅう』『致し方ないですな』

『ありがとう』

 ……[念話終]……


「えっと、確か、女神エリーゼ様から聞いた事あります」

「そう、エリーゼが、私の話を君にね……エヘヘヘ」


 ……何か急にニコニコしだしたぞ。メサイヤってエリーゼが嫌ってる女神だよね。確か……


「はい。エリーゼ様に会う時はいつも、メサイヤ様の話ばかりです」

「もう、エリーゼったら、そんなに私の事を……」


 ……嫌ってるなんて言えない……


「そうです。その通りです」

「エリーゼは、私の事を何と言ってたの?」

「えーーと確か、由緒ある家柄の女神様で神学校の時、たいそうお世話になったと言ってました……」

「そうなの。そうなの。それから?」

「はい。メサイヤ様のご結婚が決まり、メサイヤ様が先輩として、エリーゼ様にアドバイスなされたとお聞きしてます」

「もう、エリーゼは……そんな話を貴方達にしたの?そうなのよ。エリーゼは少し奥手でしょう。私、心配になっちゃって、それで、早く私のように結婚が決まればいいわっと思ったのよ」

「はい。そのように伺っております」


 ……メサイヤはエリーゼの事大好きみたいだ……


「そうでしたか。あのメサイヤ様だったのですね。でも、どうして、ここへ?」

「そうそう、最近、エリーゼがすぐ用があるって言って何処かに行っちゃうの。それで、不審に思ってあとをつけて、エリーゼがいない時に来ようと思ったのよ」


 ……ストーカーだ。この女神様……


「そうだったのですか。エリーゼ様とは、たまにしかお会いしませんが、その時は、いつもメサイヤ様の話題になりますよ」

「まぁあ、ほんと素直じゃないんだから。エリーゼは〜〜」

「ところで、エリーゼ様がここは俺の能力で作った場所だから許可がないと入れないと言っていたのですが、メサイヤ様はどうやって、ここに?」

「ちょっと力を使ったのよ。疲れたのでこのベッドに横になってたのよ」


 ……この部屋を入るためだけに、女神が疲れるほど力を使ったのか……


「そうっだったのですか。それは失礼しました。もし、宜しければ疲れには甘いものを食べると回復すると聞いています。どうですか?」

「まぁあ。ご馳走してくれるの?」

「えっーーエリーゼ様の大親友のメサイヤ様ならば、こちらこそおもてなし、したいです」


 俺は、チラシから目ぼしい甘味処を用意した。もちろんリーナ達の分もだ。


「えっ!何これっ。すごいおいしい」

「喜んで頂いて恐縮です」

「シロウでしたっけ。一ついいですか?」

「そちらにいる女性達は、貴方の契約悪魔ですね。しかも、最上級クラスの」

「はい。そうです。さすがメサイヤ様ですね」

「この事は、エリーゼは知ってるの?」

「はい。ご存知です。ここで、オヤツを一緒に食べる仲です」

「そうなの。そうだったのね。最近、エリーゼが忙しそうにしていたのは貴方達のところに行ってたのね。でも、ここでも、私の話をしてたのでしょう。だったら、私と直接話せばいいのに……」

「本人に言えない話もありますから……」

「そうよね。直接、私を褒めるなんて恥ずかしくて言えないわよね……」

「そ、そうだと思います」


 ……言えない。思いっきりけなしてた事なんて……


「でも、これで理由がわかったわ。胸のつかえが取れてスッキリしたし、それに、おいしいものをご馳走になって疲れもとれました」

「それは、良かったです」

「そうそう、それから、この事はエリーゼに黙っててくれますか?ああ見えて恥ずかしがり屋さんだから……」

「はい。わかりました」

「褒美に私から加護を授けましょう。悪魔達には無理ですが、その女性も一緒に授けましょう」


 すると、俺とサツキは淡い光に包まれた。


「加護は、その人の魂に相応しいものが与えられます。精進してくださいね」

「はい。ありがとうございます」

「では、また、お会いしましょう」


 そう言って、メサイヤは空間から消えていった。

 俺は、心の中でホッとした。だが、みんなは……


「シロウ兄、調子良すぎ!」

「シロウは、女なら誰でも優しくする。不潔!」

「シロウおにいちゃんは、良い顔しすぎおにいちゃんなのでちゅう」

「男として見てられませんな。まず、威厳がない!」


 ……俺にどうしろって言うのーー!……




 ◇◇◇




 俺達は、昼休みの空き教室に戻り、それぞれの場所に戻った。

 相変わらず、リーナの周りは、人だかりだ。俺は冷たい視線を向けられるし、俺達は、辟易していた。


 ……メサイヤの加護って何だろう?……


 俺は、自分のステータスのスキルを覗き見た。そこには、


 SKILL(50P)

  鑑定 Lv 4

  マイルーム Lv 2

  家事 手伝い Lv 5

  処理スピード3倍 魔力譲渡 体力譲渡

  獲得経験値10倍

  全マップ探策

  ※日曜大工 Lv 1

  回復魔法

  攻撃魔法(火)

  毒無効化耐性

  火・熱耐性

  異常状態無効耐性

  即死耐性

  精神異常無効耐性

  言語能力(日本語 Lv 5 英語 Lv 1 ミリエナ共通語 Lv 5)


 ……なに、この日曜大工って?……

 ……俺は、マイホームパパかっ!……

 ……じゃあ、サツキのは?悪いけど覗かせてもらおう……


 俺は、全マッピ探索でサツキを見つけ、そして、ステータスのスキルを覗いた。


 SKILL

  ※ 全方位型天空弾

  攻撃魔法(火・水・風・土)中

  回復治療魔法 中

  亜空間収納ボックス

  毒無効化耐性

  火・熱耐性

  異常状態無効耐性

  即死耐性

  精神異常無効耐性

  言語能力(日本語 Lv 6 英語 Lv 2 ミリエナ国共通語 Lv 2)


 ……何この全方位型天空弾って?……

 ……もしかして、空から放つ攻撃か……

 ……何か、サツキ、勇者っぽいよ……


「あっ。まただ。神屋代が俺達を見ている……」


 俺は、なるべく気にしないようにしていた。

 そして、騒がしかった、今日の学校は終わりを告げ、俺達は家に帰った。




 ◇◇◇



 俺の家は、今、狭い上に、人口密度も高く、そして、何よりエンゲルさんの係数も高い。近くのスーパーで買った普段248円の10個入り1パックの卵が、安値98円売られていたやつも無くなってしまった。


 ……明日のパンも無いし、買い物行かなくては……


「買い物行くけど、誰か一緒に行く?」

「今日は疲れた。無理」

「むちゅみちゃんとあそんでるでちゅう」

「睦美も無理ってことか……サツキは?」

「今日の宿題結構かかりそう。明日の英語も当てられそうだし……」

「ソラスは、問題外として、三季姉はまだ、帰って来ないし、二葉姉は仕事だし……。じゃあ、買い物行ってくるから留守頼むね」

「はーーい」


 俺はいつも行くスーパーより、少し遠くのスーパーに行く。

 今日は、そちらのスーパーのほうが白菜が安い。今日は、鍋にしようと考えていた。


 俺は、鍋の材料を次々とカゴに入れていく。これでも、安くて新鮮な物を選んでいる。


 ……味には、みんなうるさいからなぁ……


「あとは、二葉姉の夜食用に冷凍食品のピラフを買わないと……」


 レジで精算すると、3886円。今までより格段に高い。


「これは、食費を切り詰めないと大変な事になりそうだ」


 俺も欲しいフィギュアがある。しかも、限定版だ。


 ……そう、今の俺のうちにはお金がない……


 詳細に言えば、余分なお金がないのである。


「う〜〜む、困った。うちには、大食漢の悪魔が三魔もいる。どうしようもない時は、異世界かマイルームで買えばいいが、それでも、いつまでもつかわからない。早急に、お金を稼がないと……」


 すると、背後に視線を感じた。どこかで感じたものだった。

 後ろを見ると、あの神屋代 鈴音が俺を見ていた。そして、おもむろに近づいてきて、


「鈴風君 ちょっと話いいかな?」

「神屋代だよね」

「そうだけど、私の名前知ってたんだ」

「そりゃあ、同じクラスだし、知ってて当たり前だろう。俺に何の用?」

「聞きたいことがあるの。ちょっとそこの公園までいい?」


 俺はスーパーの買い物袋を両手に下げて公園に向かう。空いているベンチに座り、神屋代の様子を見ていた。

 長い黒髪に切れ長の目、和風美人だが、クラスで浮いた話を聞かない。一人でいることが多く、友人達と連んでいるのを見たことなかった。


「鈴風君 貴方とリーナさんの関係は何?」

「えっ?どうしてそんなこと神屋代に言わなければならないの?」

「質問しているのは私。鈴風君はきちんと答えて!」


 ……なんか面倒くさそうな子だ……


「じゃあ、きちんと答えるから、そのかわり何でそんな事聞くのか教えてくれる?」

「いいわ。約束する」

「わかった。俺とリーナとは特に何でもないよ。親父が知り合いの子供を留学生として受け入れたんだよ」

「そう。何故、鈴風君は嘘をつくの?」

「何で嘘と決めつけるんだよ」

「だって、あなたはリーナさんの血の契約者でしょう?」

「なっ……」


 ……何、この子? ……


「何なの?血の契約者って」

「リーナさんは人間じゃない。しかも、凄い大きな力を持っている。おそらく、バンパイヤでしょう? それも、真祖クラスの……」


 ……当たらずしも遠からず、リーナを見抜くなんて何なの、この子は?……


「わははは、それは、リーナに失礼だよ。マンガかアニメの見過ぎなんじゃないの。神屋代は……」

「私にはわかる。私の家は平安時代から続く退魔師の家系。それは、今でも続いてる」


 ……まずい。神屋代は、本当にわかってるんだ……


「今日の事は聞かなかった事にするよ……」

「それは、どういう意味?」

「神屋代が中二病を患っているって事をさ……」

「とぼけるの?鈴風君」

「悪い。急ぐから、またなーー」


 俺は、その場を急ぎ足で離れた。


 ……また、面倒ごとが起きそうだ……








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