北の教会
「よーこそぉ!!!、北の教会へぇ!!」
北の教会に着くなりいきなり派手な格好をした人に出迎えられた。
「熱烈な歓迎ありがとうございます、他の方はいらっしゃらないんですか?」
まだ雪が降る時期ではないがかなり肌寒くまたこの教会も村から少し距離があるためシスターさんを出迎えた人は一人だった。
「そうなんだよぉー、みんな寒いからって室内にいるんだよぉ、」
「そうですか、寒い中わざわざありがとうございます」
「新しい人を出迎えるのは当たり前だよぉ、さあさあ寒いしさっそく教会を案内するよぉー」
派手な人についていき教会の中を見て回っていく。
「ここには子供達はいないんですか?」
「いやいや、雪のないこの時期はどこも農作業の手伝いをしてるからねぇ、雪がつもりだしたら子供達が泊まり込みでくるのさぁ、それまではごらんのとおり静かな教会だよぉ、それに僕は治療がうまくないからねぇ、この時期は僕しか人はいないよぉ、あ部屋は好きなのを自由に使っていいからねぉ」
「ではここを使わせていただきますね」
手前にある部屋の中に入ってみる、中は普通の部屋で最低限の家具が置いてあるだけだった。
「その部屋だな了解ぃ、じゃあ荷物まとめたりなんだかんだして一段落したら食堂に来てねぇ、僕はお茶でものんでまったりしてるからねぇ、急ぐ必要はないよぉ」
派手な人はそう言って食堂の方へ行ってしまった、シスターさんは埃が溜まっている部屋を簡単に掃除して少ない荷物を広げたあと食堂に向かう、ベットは可もなく不可もなくといった感じだった。
「おぉ、思ったよりはやかったねぇ」
食堂につくと派手な人は優雅に紅茶をのんでいた、向かい側には既に冷めているがコップに紅茶が入れてあった。
「どうも、それで普段は何をしているんですか?」
シスターさんは派手な人の向かい側にすわった。
「うーん、ん、んーむ…何もしてないかなぁ」
「え…。」
「まぁ気が向いたら掃除してるくらいかなぁ、今の時期は本当にやることがないよぉ」
「そうですか、では教会の構造を把握することも含めて教会全体を掃除してきますね」
シスターさんが紅茶を一口飲んだあと立ち上がる。
「そういえば掃除道具などはどこにあるんですか?」
派手な人がシスターさんを指さす。
「君のぉ、後ろさ」
「あぁ、ありがとうございます」
バケツと箒とゴミ袋と雑巾を取り出してきて教会の隅々まで掃除していく。
「あ、入ってはいけない場所とかありますか?」
「あー…、無いねぇ、今全力で掃除しちゃったら明日あたり暇になるけど大丈夫ぅ?」
「そこは問題ありません」
シスターさんは慣れた手つきで教会を掃除していった。
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