気が付いたこと
毎日教会の掃除をし、毎日同じ時間にお祈りをし、毎日ほぼ同じ食事をしている内に日付の感覚がなくなってしまい、シスターさんがこの教会に来てからどれほどの日数がたっているか分からなくなっていた、一つだけ解るのはまだ雪が積もっておらず子供達はこの教会に来ないということだけだ。
「毎日同じことをしていると自分を見失ってしまいそうです」
別に疲れている訳ではないが自然と言葉がこぼれる。
「それぇ、毎日いってるよぉー」
派手な人が毎回突っ込みをいれる、最近はこんなことの繰り返しだった。
ただ確実に一ヶ月はすぎているのに誰一人も教会に訪ねてくることは無かった。
「あなたは本当に教会の試験に合格したのですか、治癒魔法を使えなかったら合格できないんですよ、ここまで誰も治療に訪ねて来ないっておかしくないですか?」
「んんーまー…僕はぁちょっと他とは違うからねー申し訳ないけど治癒系は一切できないんだすまないぃ」
「じゃあ近くの村まで案内してくださいよ、村の人たちと会ってきますから」
「うーんー…、うんいいかげん僕も飽きてきたから白状すけど、君はもう子供を預かるタイプの教会に配属されないと思うけど」
「どういう事ですか、それは…」
シスターさんが静かに憤る。
「じゃあぁさこれ区別つく?」
派手な人が子供が映っている写真を複数見せる、どの写真も子供達が楽しそうにはしゃいでいる。
「これは?」
なぜ今これをみせられた理由がわからなかった。
「この写真には合計何人の子供がいる?」
いつものふざけた様子ではなく急に真剣な声で話し出す。
「三つ子の写真ですか?」
子供達が楽しそうにはしゃいでる姿にほほえましくなる、しかしそれを見た派手なひとやはりといった様子で答える。
「みんな、違う子供だよ、しかも君がいた教会の子供達さ」
「そんな」
ウソだとばかりに再び写真をよく見る、しかし何度見ても記憶にある子供達と一致しない。
「なんで…」
派手な人の言葉が信じられないようすだ。
「おそらくだけど君、人が区別できてないんじゃないかな?、もしかしたら君が配属されていた教会が襲撃された後からあった人たちの顔をいくつ思い出せる?」
「それは…」
その言葉を聞いてからシスターさんは今までの人の顔を思い出そうとするが一人も思い出せなかった…。
「そんなぁ…」
絞り出すように声をだす。
「私は…人間じゃあぁぁぁぁああああああっ」
ぷつりと言葉がいきなり途切れ、倒れてしまった、意識が失ったことにより背中から羽が生えてくる。
「あぁ、これは珍しいね」
派手な人は特に驚くことなくシスターさんを担ぎシスターさんがいつも寝ているベットまで運んで寝かせる。
「本日も以上なしっと」
何かをメモをして派手な人はいつも紅茶をのんでいる場所にもどりまた紅茶を飲み始めた。
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