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「神獣と妖怪とサン・ジェルマン」(セーラー服と雪女 第29巻)  作者: サナダムシオ


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㉚ 新しい仲間の紹介

 やがて次々に、地下の客間で休んでいたその他の面々が、続々とレストランに戻って来た。

 それは杉浦鷹志・由理子夫妻、真田雪村・弓子夫妻、真田香子、カグヤ・イシュタルと成雪、そしてジャンヌ・ダルクという豪華なメンバーだった。

 たまたま昨夜ここで、新年会をやっていたからこその、オールスターキャストだった。


 中でもカグヤは、貞子との感動の再会を果たしたようだった。

「ああ、貞子さん!お元気でしたか?その節は大変お世話になりました。」

(真説 竹取物語 第二章 「その後のカグヤ」参照)


「カグヤさんも、お元気そうで何よりです。そちらの方は?」

「私のパートナーの成雪です。将来の夫となる人なんですよ。」


「それは良かったですね。ついに念願が叶ったんですね。おめでとうございます。」

「ありがとう……実は、ここに至るまでには、色々と紆余曲折があったのよ。」

 あの宮本武蔵と伊織の事を思い出して、ちょっと涙ぐんでしまうカグヤであった。


「……さて、皆さん。改めまして、新年のご挨拶を申し上げます。」

 伯爵が急に畏まった感じを出して話し始めた。


「昨夜の新年会は無礼講という事で、楽しんで頂きました。今日からまた、ウチのスタッフとして、コチラの藤原貞子さんを加えて、この場に集ったみんなで、1999年の時空調査を開始したいと思います。」


「は〜い。」由理子がイイお返事をする。

「取り分け今年は、例の"ノストラダムスの大予言"の年でも有ります。」

「……確か7月だったわよね?」と香子。


「そうです。これまでの先回り調査では、何も問題有りませんでした。しかし、未来は実際に遭遇、及び体験して、観測するまでは、未確定なのです。」

「伯爵は、ずっとそう言って来ましたね。」と弓子。


「ですから、皆さんも常に油断せず、何か異変が有れば調査し、有事に備えておきましょう。」

「陸も海も空もですね?」と鷹志。


「そう、そして、宇宙も。取り敢えず私としては、火星、月、そして雪村君が遥か彼方へ跳ばした、"惑星ニビル"が要注意だと、睨んでいます。」

「どうせ貴方の事だから、地球外への備えも、出来ているんでしょう?」

 そう言ったのは京子だった。


「もちろんです。フルカネルリ卿こと、ウアジェト女王の人工衛星、ブラックナイトを含む12機が、地球の内外の異常事態に備えて、眼を光らせて居ます。」

「あの女が裏切らない事を、祈るわ。」と雪子。

 彼女はまだ、爬虫類族を信用出来なかった。


 こうしてメンバーが充実し、士気が上がる中、運命の1999年はスタートした。果たして、チー厶・サン・ジェルマンが、どんな冒険を重ねる事になるのか。

 ……ソレはまた、別の話なのである。


挿絵(By みてみん)

 

 以上で第29巻はオシマイです。

 いよいよ次の第30巻「セーラー服と雪女と大予言」で、第1部が完結します!

 どうぞご期待下さい(>ω<)

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