㉚ 新しい仲間の紹介
やがて次々に、地下の客間で休んでいたその他の面々が、続々とレストランに戻って来た。
それは杉浦鷹志・由理子夫妻、真田雪村・弓子夫妻、真田香子、カグヤ・イシュタルと成雪、そしてジャンヌ・ダルクという豪華なメンバーだった。
たまたま昨夜ここで、新年会をやっていたからこその、オールスターキャストだった。
中でもカグヤは、貞子との感動の再会を果たしたようだった。
「ああ、貞子さん!お元気でしたか?その節は大変お世話になりました。」
(真説 竹取物語 第二章 「その後のカグヤ」参照)
「カグヤさんも、お元気そうで何よりです。そちらの方は?」
「私のパートナーの成雪です。将来の夫となる人なんですよ。」
「それは良かったですね。ついに念願が叶ったんですね。おめでとうございます。」
「ありがとう……実は、ここに至るまでには、色々と紆余曲折があったのよ。」
あの宮本武蔵と伊織の事を思い出して、ちょっと涙ぐんでしまうカグヤであった。
「……さて、皆さん。改めまして、新年のご挨拶を申し上げます。」
伯爵が急に畏まった感じを出して話し始めた。
「昨夜の新年会は無礼講という事で、楽しんで頂きました。今日からまた、ウチのスタッフとして、コチラの藤原貞子さんを加えて、この場に集ったみんなで、1999年の時空調査を開始したいと思います。」
「は〜い。」由理子がイイお返事をする。
「取り分け今年は、例の"ノストラダムスの大予言"の年でも有ります。」
「……確か7月だったわよね?」と香子。
「そうです。これまでの先回り調査では、何も問題有りませんでした。しかし、未来は実際に遭遇、及び体験して、観測するまでは、未確定なのです。」
「伯爵は、ずっとそう言って来ましたね。」と弓子。
「ですから、皆さんも常に油断せず、何か異変が有れば調査し、有事に備えておきましょう。」
「陸も海も空もですね?」と鷹志。
「そう、そして、宇宙も。取り敢えず私としては、火星、月、そして雪村君が遥か彼方へ跳ばした、"惑星ニビル"が要注意だと、睨んでいます。」
「どうせ貴方の事だから、地球外への備えも、出来ているんでしょう?」
そう言ったのは京子だった。
「もちろんです。フルカネルリ卿こと、ウアジェト女王の人工衛星、ブラックナイトを含む12機が、地球の内外の異常事態に備えて、眼を光らせて居ます。」
「あの女が裏切らない事を、祈るわ。」と雪子。
彼女はまだ、爬虫類族を信用出来なかった。
こうしてメンバーが充実し、士気が上がる中、運命の1999年はスタートした。果たして、チー厶・サン・ジェルマンが、どんな冒険を重ねる事になるのか。
……ソレはまた、別の話なのである。
以上で第29巻はオシマイです。
いよいよ次の第30巻「セーラー服と雪女と大予言」で、第1部が完結します!
どうぞご期待下さい(>ω<)




