君子陽陽(愛しき人との時間/適所に用いられぬ士大夫)
君子陽陽
君子踊り恋心国士の冷遇戦乱
君子陽陽
左執簧 右招我由房
其樂只且
あの方は屈託なく、
左手に笛を取られ、
右手でベッドより私を招かれる。
ああ、なんと楽しそうにされているのだ。
君子陶陶
左執翿 右招我由敖
其樂只且
あの方は楽しそうに、
左手に羽の扇子を持ち、
右手で私は踊り手の位置につけさせる。
ああ、なんと楽しそうにされているのだ。
○国風 王風 君子陽陽
君子が二つ並ぶのであれば、どちらも同じ人物を言っている、とみなすのが良かろう。すなわち夫、いとおしきお方、である。かれと共に歌い、かれの笛で踊る。なんと心地よき時なのであろう。そのような思いがはちきれんばかりである。
○儒家センセー のたまわく
「閔周也。君子遭亂,相招為祿仕,全身遠害而已。」
本来であれば国士とも呼ばれるべき人物が、戦乱のさなかによっておのが身を全うするため身分を自ら貶め、ただの一楽師として曲を奏で、踊るしかないのである! ああ、なんと悲しきことか!
○崔浩先生、感動
そうだ、このような解釈を待っていた……! そうであるな、そうであるな! 「ぱっと見での解釈ではなく、物事の本質(笑)に迫らねばならぬ」のだ!
毛詩正義
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