27 【到着】
翌日、天曳に向かう車中での会話――――
「悠依」
「ん?」
「向こうの予定、考えようぜ!」
「そうだね! 陽翔さん、天曳って何があるんですか?」
「うーん、温泉をはじめとして観光地として有名だからいろいろあるよ?」
「そうなんですか! じゃあ、観光地回ってみる?」
「そうするか。 兄貴、仕事って何時まであんの?あとさ、天曳って交通手段何ある?」
「そうだな……夜6時くらいには終わると思う。天曳はバス、路面電車、地下鉄、タクシーくらいかな。一般的には、地下鉄か路面電車使うと思うよ?」
「そっか。じゃあ街回ってるか」
「そうだね! そうしようか。薙癒さんと架威は、どうですか?」
「私は大丈夫だよ~」
「架威は?」
「あ、悠依ちゃん、架威寝てるからいいよ。放っといて」
「あ、はい!」
――数時間後――
「……い? ……依。悠依!」
「う……ん?遥季?」
「休憩だってよ」
「休憩?」
「あぁ」
「どこまで来たの?」
「天織に入ってすぐの天掛ってとこだ」
「天掛……」
「あぁ、お前星劉でてすぐ寝てたもんな」
「うん……なんか眠くて......」
「まあまだ遠いからな。着いたら起こしてやるから。また寝てろ」
「うん......」
――またもや数時間後――
「……依ー。 悠依!」
「ん、ぁ。遥季」
「着いたぞ、天曳。今日は旅館でまったりだからとりあえず起きろ。まだ眠かったら部屋で寝ていいから」
「うん」
遥季にさとされフラフラしながらと歩き出した悠依は、知らない間にチェックインを済ませていた陽翔のあとを追って部屋へと向かった。




