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86日目 お米は日本!

「さて、手続きを済ませて筆記講習を受けたけど……退屈かしら?」

「ものすごく」

 なにもすることがなく、待合室のような場所で待ち呆けるマサヤは、隣に座っていた若いお母さんの連れた小さな女の子にちょっかいを出される場面もあった。

「さっきの子と同じように託児所にいる?」

「そこまで子供じゃないけど……」

「でも、次は技能だから車に乗れるわよ」

「僕別に車好きってわけじゃないけど、ここに座っているよりはいいや」

「後部座席に乗ってもいいって」

 ※普通は駄目です。

「※がまた出てきた。ブーム?」

「そのうち玄米とか雑穀米とかも出てくるわよ」

「そのお米じゃないと思うけど、実際にはそういう使い方だよね。この製品は食べられませんみたいな」

「マサヤにはその表示が出てないから食べてもいいのかしら? 車内で」

「教官がいるから駄目だよ!」

「いなきゃいいんだ」

「いても駄目!」

「さ、お楽しみは後にして車のところに行きましょう。きっとしょぼくれたおじさんが待ってるから」

「美人教官なんて漫画の中にしかいないんだよね」

「現実から目を逸らすのは事故の元よ」

「現実と非現実の境で起こる事故は取り返しがつかなくなりそうで恐ろしいや」

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