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77日目 名探偵

「犯人は私です!」

「お姉ちゃんは黙ってて。私はお兄ちゃんに話があるの」

 アカリのものすごい剣幕で正座させたマサヤの痺れて感覚のなくなった足を踏みつける。

「僕は無実だよ! 冤罪だよ!」

「痴漢をする人は必ずそう言うってスーパーニュースの特集で見たもん!」

「マサヤ、そうなの?」

「姉ちゃん自分で今自首したよね!?」

「そうだけど、アカリが言うんだから私は面白い方向に話が転がるのなら、意見をころころ変えるわよ」

「そうやって無実の人が冤罪で捕まるんだよ」

 さて、なにが起きたかというと、洗濯物を取り込んで、それを部屋の中に干しておいたら、アカリのパンツが1枚消えたのだ。

 そしてそこで盗んだ犯人として挙がったのが、例に漏れずマサヤである。

 罪状「お兄ちゃんだから」

「なにその理不尽さ。僕、訴えれば勝てそうなレベルなんだけど」

「で、話を戻すけど、なくなった私のパンツがなんでお兄ちゃんのベッドにあるのか……それも枕の下にあるのか聞いてもいいかな?」

「っていうかよく見つけたわよね」

 ヒカリが関心する。

「そ、それはお兄ちゃんのベッドをその……ああ! もう、そういうのはどうでもいいの! なんでお兄ちゃんの部屋に私のパンツがあるのか聞きたいの!」

「だから犯人は私ですってさっきから言ってるんだけどね」

「……なんで?」

「私のだけじゃマサヤが物足りないかなと思って」

「ほら、名探偵が犯人の法則だよ」

 なぜかマサヤは蹴飛ばされた。

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