表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/467

63日目 熟してこそ味がでる

「マサヤ、アカリ、メロンもらってきたよ」

「え? 今時期なの? って今何月?」

「気にしたら負けよ、アカリ。なんなら明日はスイカを持ってこようか?」

「世界観崩壊はやめて」

「姉ちゃん、これっていつ食べ頃なの?」

「あと二、三日かしらね。マサヤは熟しすぎたのは苦手なんだものね」

「うん、柿とかバナナも柔らかくなったのは苦手なんだ」

「そうよね……私、ちょっと今まで勘違いしていたみたいね」

 おいおい、と口元に手を当てて泣き崩れるヒカリ。

「姉ちゃんどうしたの?」

「今のはお兄ちゃんが悪い」

 アカリからは冷たい視線が向けられる。

「マサヤも私みたいなおばさんじゃなくて、若いアカリの方がいいわよね」

「なんでそこで私が出てくるのよ。ほら、お兄ちゃん、ちゃんとフォローしないと社会的に死ぬよ」

「社会的に!?」

 メロンの話でなぜこうなったのか、いくら考えてもマサヤにはわからないが、ヒカリが泣いている姿は見ていられない。

「えっと……僕は姉ちゃんのこと、嫌いになんてならないよ?」

「同年代の女の子と私、どっちが好き?」

「そりゃ姉ちゃんの方が大事だよ。……友達いないし、アイドルも興味ないし、2次元にしか友達いないし」

「私、マサヤと結婚します!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ