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34日目 今からでも遅くない

「マサヤ、地球温暖化だって」

「夏が暑くて、冬も寒くならずに暖かいってやつでしょ? 毎年のようにそう聞くけど、毎年夏は暑いし、冬は寒いじゃん」

 夏の暑いのに辟易して「冬が好き」っていうのと、冬の寒さに身を震わせて「夏が好き」っていうのと同じことだ。

「電気とかのエネルギーをたくさん消費することで、そういうのが加速しちゃうんだって」

「だからみんなで同じ部屋にいて、節約とか節電しましょうってことでもあるんだね」

「そうそう。夏の冷房も、冬の暖房も、みんな別々の部屋でつけたらもったいないけど、みんな同じ部屋にいれば節約できる」

「地球は大事にしなきゃね」

 ヒカリとこんなまともな話をしているのはどれぐらい振りだろうか。

「だから今日から一緒の部屋で寝ようか」

「……寝ている時は真っ暗だし、冷房も暖房も一年中つけないから関係ないと思うよ」

「ちっ、無駄に賢い」

「……お姉ちゃん、お兄ちゃんを侮りすぎ」

 しかし暑くても寒くても、体温調整がうまく、文句も泣き言も言わないヒカリには、地球がどうなろうと関係ない。

「それよりお兄ちゃんを困らせて興奮しているお姉ちゃんの体温が急上昇しているのが温暖化の原因になると思う」

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