パワーワードゲーム
また別の日の堕落部、僕と鶴見、志穂の3人での出来事。
「鶴見先輩、パワーワードゲームしませんか?」
志穂が漫画に飽きたようだ。
パワーワードゲームは、パニパニゲームよりはまだ中身が分かりそうな気がする。
「アタシ、パワーワードゲームやらせたら最強だから!」
鶴見はパワーワードゲームも最強らしいから、ルールも知っているのだろう。
「でも、パワーワードゲームは3人からだからお兄ちゃんも参加ね!」
「志穂、お兄ちゃんこれもルール知らないんだけど……」
またしても、僕は一応お伺いを立てる。
一応というくらいだ、ダメ元である。
「みんなでパワーワード言い合って、1番強いパワーワード言った人の勝ちってルールよ!」
今回の鶴見はルールを教えてくれた。
それならば、前回のパニパニゲームのルールも教えて欲しかったものである。
「それじゃ、アタシの番ね!」
鶴見が『俺の先行、ドロー!』ばりの強引な方法で先手を取ってくる。
「カツカレー、福神漬け大盛り無料」
普通カレーで大盛りが無料になるのはルーかライスなのに、カレーについてくる福神漬けを大盛りにしようという発想がすごい。
そもそも福神漬けはカレーのチェーン店ではセルフサービスである。
そして、”カツ”カレーとカツをダメ押ししてくるあたり、鶴見はこのゲームに慣れているようだ。
「じゃあ次、志穂の番ね!」
だが、志穂も負ける気は無いようである。
「せんめんき、逆から読んだらきんめんせ」
確かに”せんめんき”を逆から読んだら”きんめんせ”である。
だが、それに何の意味があるというのか……
逆から読むと別の単語になるか、逆から読んでも同じ回文の普通はどちらかである。
そして、”ん”が2文字目と4文字目にあることにより回文っぽくも聞こえて芸術点も高い。
「あとは僕だけかな」
あまり自信が無いがやるだけやってみる。
「────力はパワー!」
やってしまった。
何も思いつかず無理やり捻り出してみたら、思いっきり既製品であった。
やはり滑ったのだろうか。
「天倉、やるじゃない……」
「お兄ちゃん、ルール知らないって言ってたのに……」
「ただ日本語を英語に言い換えただけなのに、それでこの破壊力……」
「しかも、パワーワードなのに”パワー”って入ってるのヤバ過ぎる……」
「志穂ちゃん、アタシたちの負けね」
「そうですね、お兄ちゃんの勝ちは明らかです」
何故か僕が勝ったことになっている。
もしかして『力はパワー』を2人とも知らないのだろうか。
しかし、それを聞ける状況ではなかったので真相は謎のままである。
他の多くの作家さんがストックしているのを知らずストックがないまま連載を開始しており、ちょっとキツくなってきたので一旦原稿を溜めたいと思います。




