それぞれの仕事
「やった!勝った!じゃあ、リーンお願いね〜」
結局、アルトが勝った。
「むううう〜、やっぱやめとけばよかった」
何言ってんだ提案者が
「ダメですよ、不正をしているのならば変わるかもしれないけど、不正をしてないから今更やっぱなし話だよ」
「そうね、今回は諦めましょうか。次は負けないわ」
待て、次だと?
やらないぞ俺は
「もちろん私たちも負けないように特訓してきますから、かぐごしてなさいね、オスティーンさん!」
もうどうでもいいや。
とにかく
「仕事してくれるならみんなにもするかもだから、しっかりやってくれよ」
「「「「早く終わらせよう!!」」」」
どんだけやる気になってるんだ全く
_________
「リーン、きてる〜?」
「ちょっとは、待てよ、全く、こっち、は、重いんだから、はぁ」
ったく、なんで俺がこんな目に
「ケアをしないで済んで、自分のためになるんだからいいでしょ。ほら、早く」
「こんなでかい岩を持たせて走らせる鬼教官はどこにいるんだよ!これだったらケアのほうがいいよ!」
そう、俺は今4メートルほどの巨大な岩を担いでる。
「何?全く聞こえない!」
絶対聞こえないフリだろ、あいつ
「それよりどこ行ってるの、今」
「洞窟らへんだよ、そこで魔法の練習をやるの」
訓練させてくれるのはいいけど、洞窟までの道のりで疲れる。
「でも、バハムートに、魔法を教えて、もらえる、なんて、嬉しい、な」
「そうでしょそうでしょ!ビシバシ鍛えてあげるから覚悟しなさいね!」
……俺帰れないかもな。
「その岩ここら辺でおろしていいよ。いらないから」
……はぁ?!いらないだと?
「俺は何のために運んでたんだ?」
「体力づくりのため♪」
「てりゃーー!」
「イターー!うう、痛いよリーン」
思いっきり頭にこの岩を投げてやった。
「バハムートだから死なないでしょ。ったく、意味もなしにこんな重いやつ運ばせるなんてブチ切れそうだったよ」
「ぐすっ」
えっ!な、泣いてる?
「あ、ごめん。やりすぎた。後でケアしてやるから、な。だから泣き止んでくれ」
「今、ケアしてくれるって言ったね!言ったよね!」
「え、言ったけど」
「やったあ!絶対だよ!絶対だよ!」
……引っかかった。
「…はあ、素直に言えばやるのに。一応ヒールかけるぞ。水魔法、治癒」
「はぁ〜生き返る〜。流石にバハムートでもダメージは入るよ」
意外だ。
「さてと、張り切って魔法の練習しましょ!」
「なるべくお手柔らかにお願いね」
____風呂side_____
「今頃、アルトは気持ちいいんだろうな〜」
「でもでも、しっかり掃除したらケアしてくれるからがんばろ!」
「リーンのケアってそんな気持ちいいの?」
「ヤバイよ、もう意識が消えちゃうくらい気持ちいいよ」
「実際ミーシャ寝てたけどね。まあ、本当に気持ちいいよ」
「シャインがいうなら、本当っぽいね」
「でももしリーンが『こんな人数、やっぱ無理』って言ったらどうする?」
「「「原型もないほど叩きのめす」」」
「あはは〜(絶対言わないでね、リーン)」
____リーンside____
!?!?!?
「どうしたの?」
「いや何でもない」
今、物凄い寒気がしたような気がした。
…風邪かな?
「ほら、今打てる魔法やってみて」
「わかった。雷魔法、電気波」
そう俺が初級魔法を唱えると、5メートルほどの電気の柱が前方に伸びて、オスティーンに当たってしまった。
「大丈夫?!オスティーン、怪我はない?」
「大丈夫だよ、こんな攻撃。バハムートを舐めないで欲しいな」
強すぎだろ。
どんなに魔法があまり得意じゃない俺だとしても少しは食らうだろ。
「まあまあいいね。サポーターなのに魔法を打てるのがまず驚きだけど、普通に魔法も強いね」
「そりゃ、どうも」
「でも、これじゃあ仲間を躾できないよ。もっと強くしないと」
何言ってるんだこいつ
「……やっぱ今の発言なしでお願い」
「……」
「と、とりあえず、改善点を言うよ。まずは魔術式が長すぎる。威力は確かに上がるけど、サポーターはバランス型の方がいいと思うよ。最初は慣れないかもしれないけど、慣れれば実戦でも役に立つと思うよ。試しに打ってみて、魔術式教えるから」
そう言って俺は指導を受けて、サンダーショックをまあまあ極めれた。
この後、地獄を味わうことをまだリーンは知るはずがなかったのだ。




