傖儜 Ⅳ (舞良side)
今回は舞良視点です!お楽しみください。
「なんだかあっちが騒がしくなってるようね。」
「………?」
私は星宮 舞良。姉の愛良とダブルスの特訓をしてたんだけど…確かにうるさいかも。
ハードダーツ、海外で行われる大会なんかではむしろうるさいのが普通なくらいだけど…うぅ…今の私にはうるさい中でもしっかり投げられるだけの集中力はない…
行ってみると茶髪コンビとヤンキーコンビが試合をしていた。
「NICE HAT!さすが虹渡!」
「いやー今日はなんだか調子がいいからね!次のLEGも頑張っちゃうぞ!」
なんだろう。試合をしているみたいだけど…LEGのカウントは…2-0か。今勝った茶髪コンビが押してるのね…
対してヤンキーコンビは…なんだかカッコ悪い。
「次はどう攻める?ボクはどう攻めても大丈夫!翔の作戦に合わせるよ!」
「じゃあ辛く、点差をつけて攻めてみようか。」
遠目から見てもわかるくらい明らかにヤンキーコンビが落ち込んでる。まだ負けが決まったわけじゃないのに。
よく見てみると初めに投げるあの人…私のクラスの人…のような気がする。
『ROUND 1』
…ピーピーピー『TRIPLE 20』
…ピーピーピー『TRIPLE 20』
…ピーピーピー『TRIPLE 20』
『TON 80』
※ 20
19
18
17
16
15
BULL
八神 翔 難波 理
120 0
光倉 虹渡 剛田 大翔
「ぅし!」
「ナイスだよー翔!」
「「………」」
相手はがっくりと肩を落としている。確かにこんな投げ方されたら落ち込むか…でも周りの反応からして喧嘩を吹っかけたのあの人たちみたいだし…自業自得ね。
それにしても…
…ピーピーピー『TRIPLE 18』
…ピー『SINGLE 17』
…ピーピーピー『TRIPLE 20』
『X / ※』
※ 20
―※―19―※―
―※―18―※―
/ 17
16
15
BULL
八神 翔 難波 理
180 38
光倉 虹渡 剛田 大翔
光倉くんがさっき1MARKだけ入れていた18を1投で閉め、その後17へ行くも僅かに上に逸れる。しかしその後のカバーは完璧で60点の加点。隙がない。
そして投げる動きに無駄を作っていない。少しだけ肘が動く時があるけどそこそこ安定して入ってる。
ボードを見る真剣な目つきと、冷静なプレイがとても印象強い。勿論、今までにそういったプレイはたくさん見てきたけど、なんでだろう…彼は違う。チームメイトを明るく励ましたり応援をしたりして、自分は冷静かつしっかり正確に決めてくる。
ゲームを俯瞰しているかのような、試合に達観しているように見えるそのプレイスタイルに、私は惹かれた。
「?舞??」
「………あ…いや、なんでもない。」
ずっと見ているうちにもう早くも中盤に突入。
光倉くんは点差をつけるために20を狙って3MARK。
相手は19での5MARK以降、18と17は3MARKでOPENのみ。
『ROUND 4』
…シュッ『TRIPLE 2』
…ピー『SINGLE 17』
…ピーピーピー『TRIPLE 17』
「チッ…」
「ったくこれじゃあどーにもならねえだろうがよ…!」
『ROUND 5』
…ピーピーピー『TRIPLE 17』
…ピー『SINGLE 16』
…ピー『SINGLE 16』
※ 20
―※―19―※―
―※―18―※―
―※―17―※―
X 16
15
BULL
八神 翔 難波 理
180 106
光倉 虹渡 剛田 大翔
「ドンマイドンマイ!!ボク一気に攻めるから大丈夫!」
「悪い!次虹渡頼んだぞ!」
17はすんなり閉めたものの、16へ行ったけど合わなかったみたい…でもやっぱりチームメイトのためにも余裕のあるプレーがしたかったのか。
少し悔しそうだけどチームメイトの応援に切り替えてる。もう少し悔しがってもいいのに…
でもそこからお互い打ち合いの末、終盤戦へ突入。相手は閉めようとするけど、光倉くんは徹底的に20を攻めて、八神くんはOPEN中心の攻めを見せて、点差はもう200点近い。
『ROUND 8』
…バギュン『DOUBLE BULL』
『WINNER 八神 翔 光倉 虹渡』
圧巻の試合だった。いつもよく見る熱い試合とはまた違った試合だった。
この…不思議な感覚はなんなんだろう。
舞良の気持ちに変化が!
次回から数回閑話を挟みます。
是非次回もお読みいただきたいと思います。




