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【web版】八歳から始まる神々の使徒の転生生活  作者: えぞぎんぎつね
二章

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60 レジーナの準備期間

前回のおはなし:レジーナが弟子をとる決心をした。


ついに「最強の魔導士。ひざに矢をうけて~」の4巻とコミカライズ1巻が発売になりました!

どうか、よろしくお願いします。

「ここは俺に任せて先に行けと~」の2巻も発売中です!


 確かに弟子にする前には直接会うべきだ。

 ミルトも俺と同意見なのだろう。うんうんと頷きながら言う。


「ああ、もちろんだ。ロゼッタと直接会って決めてくれればいい」

「今からロゼッタを呼んでこよう」


 そう言ってゼノビアが立ち上がりかけたので、俺は止めた。

「ゼノビアが呼べば来るだろうが……いまは授業中だ」

「そ、そうですね、師匠。失念いたしておりました」


 レジーナは、もう一度俺を抱っこしたまま座る。

 そして俺の頭を撫ではじめた。


「明日の授業終わりでいいよ。こっちにも準備があるからさ」

「準備? 何かするのか?」


 レジーナは問いに直截(ちょくせつ)は答えず、俺の頭を撫で繰りまわす。

「師匠。おれは未熟だから。見ただけでは力量はわかっても才能はわからないから」

「才能は、俺も見ただけではわからないさ」

「本当に? 師匠でもわからないの?」

「当たり前だが、わからない」

「そうなんだねー」


 才能など見てわかるわけないではないか。それが出来るのは神だけだ。

 だというのに、なぜかレジーナは驚いていた。


「俺の作った守護神寵愛値測定装置の結果を確認するか?」

「うーん。別にいいや。ミルトの装置を信用していないわけじゃないけどさ」

「わかった。確かにあれは絶対ではないからな」


 ミルトはまったく気にしていない様子でそう言った。

 自分の装置の弱点をよく把握しているのだろう。


 その後、俺は託児所の授業が終わる時間まで弟子たちと話した。

 託児所の授業が終わる時間には、当然ながら学院の授業も終わっている。

 俺はロゼッタと教室の外で落ち合って、一緒に託児所へと向かった。


 サリアとローズ、そしてルンルンと合流した後、アルティ、ティーナとも合流する。

 そして、全員で訓練場へ移動して訓練を開始した。

 サリアとローズは、俺たちの訓練を神獣たちと一緒に見学していた。


 訓練の合間、俺は尋ねた。

「サリアもローズもつまらなくないか?」

「おもしろい!」

「うん! あにちゃがびゃってうごいておもしろい!」

「すごいねー」

「うん、すごいー」

 サリアもローズも訓練を楽しんでみてくれているようでよかった。


 訓練の後、休憩しながら皆に尋ねる。


「授業はどうだった?」

「大変勉強になったわ!」

「うん、ためになったよ!」

「それは何よりだ」

 そんなことを話していると、俺と同じく授業に出ていないアルティが言った。


「みなさん、明日授業が終わった後、総長室に来てくれませんか?」

「いいけど、総長先生、何か御用なのかな?」

「きっと、何かの指令だとわたくしは思うのよね!」

「指令かー。どんとこいだよ! でも総長先生に会うのは緊張するんだよね」

「まあ、気持ちはわかるが、そのうち慣れるさ」

 総長室に寄るために、俺とロゼッタは明日の託児所の延長を頼むことにした。



 次の日も早朝から皆で訓練した。

 訓練後、託児所にサリアとローズを預けてから、ティーナとロゼッタは授業に向かう。

 そして、俺は魔力量増加と操作技量向上のための訓練を兼ねて武器を作る。

 だんだん鍛冶師としての腕前が向上している気がする。


 ティーナとロゼッタの授業が終わった後、俺たちは総長室へと向かう。

 サリアとローズの託児は延長をお願いしてあるので安心だ。


 総長室に入る前に、俺はシロを抱え上げてこっちを向かせる。


「めえ?」

 シロは首をかしげて、一声鳴くと、俺の顔をべろべろ舐めた。

 シロは、俺が舐めて欲しいから抱き上げたと思ったのかも知れない。


「シロ。いまから総長室に入るけど、昨日みたいに総長先生のひざに飛び乗ったりしたらダメだ」

「……めえ」

「俺の横で行儀よくしていないとだめだよ?」

「…………」

 返事をしない。これは聞いていないふりをするつもりだろう。


「シロ。いうこと聞けないなら、シロだけ部屋の外でお留守番だからね」

「めえ!」

 それは嫌だと抗議している。


「シロ。行儀よくできる?」

「めえめえ」

 どうやら行儀よくしてくれるらしい。


 俺は安心してシロを床に降ろすと、総長室の扉をノックする。

 すぐに入るように言われたので、部屋の中へと入った。


 総長室の中にはゼノビアだけがいた。

 昨日と違いゼノビアは部屋の奥にある椅子に座っている。

 ゼノビアの椅子は座り心地がよさそうだ。

 その前には頑丈そうな木製の立派な机がある。つまり、総長の執務用の椅子と机だ。

 執務用の椅子に座ることで、いま総長として俺たちに会っていると示しているのだろう。


 俺はゼノビアに向けて姿勢を正して言う。


「総長先生。呼び出しに応じて我ら四人参上いたしました」

「ご苦労」


 ゼノビアは座ったままだ。

 俺はちらりとシロを見る。シロはきちんと行儀よく立っていた。

 赤ちゃんヤギなのに、とても立派だ。後で褒めてやろう。


「よく来てくれた。皆に会ってほしい者がいてな。もう出てきてよいぞ」


 ゼノビアがそういうと、隣の部屋から、

「貴様たちが魔王を倒すつもりでいる新入生たちだな!」

 野太くて低い声が聞こえて来た。

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