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【web版】八歳から始まる神々の使徒の転生生活  作者: えぞぎんぎつね
二章

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53 ロゼッタとティーナのお願い

前回のおはなし:ロゼッタとティーナから訓練参加を求められた。


ついに「最強の魔導士。ひざに矢をうけて~」の4巻とコミカライズ1巻が発売になりました!

どうか、よろしくお願いします。

「ここは俺に任せて先に行けと~」の2巻も発売中です!

 獣の眷族を前にしたとき、俺は二人に足手まといだと告げた。

 二人を逃すために言った言葉だ。だが、それは真実でもある。

 雑魚ならともかく、獣の眷族クラスを相手にするなら、二人が足手まといなのは間違いない。


 そして二人ともその事実を理解できる程には実力があったのだ。

 やはり二人とも非常に優秀である。


 二人と一緒に訓練するのは、俺としては願ったり叶ったりだ。

 だが、アルティの意見も聞かなればならない。

 もし断られたら、俺とアルティ、俺とティーナ、ロゼッタと二回に分けて訓練したらいい。


「アルティはどう思う?」

「私は構いません。ティーナとロゼッタと一緒に訓練するのは私にも勉強になります」

「それならよかった。ティーナ、ロゼッタ。明日から一緒に訓練しよう」

「ありがとう! すごく嬉しいよ」

「嬉しいわ!」


 ロゼッタとティーナはとても喜んでくれた。

 だが、まだ確認しなければならないことはある。


「ロゼッタ。ティーナ。俺とアルティは将来的にテイネブリスを討伐するつもりだ」

「眷族ではなく、魔王テイネブリス本体を討伐ってこと?」


 ロゼッタもティーナも驚いたようだ。

 獣の眷族ですらあれほど強かったのだ。

 本体となるとどれだけ強いか、ロゼッタたちには想像もつかないかもしれない。


「そうだ。魔王本体の方だ」

「復活を目指している者たちがいるとは、総長先生からお聞きしましたけど……」


 ティーナは実際に復活するとは思っていなかったのかもしれない。

 少なくとも、自分たちの世代が復活した魔王と戦うとは思っていなかったのだろう。


「俺は数十年以内に復活すると考えている」

「私もそう考えています」

 アルティが真面目な顔で言った。


「俺とアルティは魔王を倒せるようになるくらい激しい訓練を積むつもりだ」

「わたくしたちにも、合同訓練に参加するなら、魔王を倒す覚悟を決めろということかしら?」

「いや、そこまでは言わない。が、どのくらいの意欲で訓練に参加するか教えて欲しい」

「つまり魔王を倒せるぐらい厳しい訓練を希望するか、ほどほどで済ませるかということ?」

「そう。ティーナのいうとおりだ」


 そして、俺は二人に改めて言う。


「覚悟ができないのは仕方ないし、俺たちに合わせて過酷な訓練に参加する必要もない」

「ウィル。一つ良いかな?」

「どうした、ロゼッタ」

「あたしたちが足手まといで、訓練に参加されると迷惑ってこと?」

「いや、それはない」

「本当に迷惑じゃないの?」

「ああ、ロゼッタとティーナに魔王討伐の同志になってもらえればすごく嬉しい」

「足手まといになると思うけど」

「訓練というのは、実戦で足手まといにならないようにするためのものだ」


 アルティがロゼッタとティーナに向けて言う。


「ウィルはロゼッタとティーナに気を使っているのです」

「そうなの?」

 ロゼッタが不思議そうに首をかしげてこっちを見た。


「……まあ、そうだ。友達を数十年後の魔王討伐に巻き込んでいいかわからないんだ」

「遠慮しなくていいわ! 迷惑でないなら、わたくしも魔王討伐できるぐらい強くなりたい!」

「うん。あたしもティーナと同意見だよ。厳しい訓練にも耐えて見せるよ!」

「ありがとう」

「ありがとうございます」


 俺とアルティは深々と、ロゼッタとティーナに頭を下げた。


「こちらこそ、ありがとうだよ!」

「そうね! それにわたくしたちはお友達だもの!」

 魔王討伐のための仲間が増えた。とても心強い限りだ。


 俺は今後の訓練の参考にするため、ティーナに尋ねる。

「ティーナはアルティと一緒に総長先生に指導してもらっているんだろう?」

「はい、非常にありがたいことよね」


 ティーナは、俺の前世の弟子の一人、水神の愛し子ディオンの弟子だ。

 だが、今はディオンが遠方にいるのでゼノビアが面倒を見ている。


「その後に俺とアルティは訓練しているんだが……体力的に大丈夫?」

「大丈夫よ!」


 ティーナは張り切っているようだ。だが、無理は良くない。

 どのような指導が行われているのか知る必要がある。


「総長先生の指導って、何をやっているんだ?」

「座学と実践かしら。実践はアルティと組んで総長先生と戦うのよ」


 アルティは剣士、ティーナは魔導師だ。

 二人で組んで圧倒的な強者ゼノビアと戦うのは、二人にとっていい訓練になるだろう。


「座学は?」

「剣士が魔導師にされたらいやなこととか、味方の魔導師に前衛は何を求めているのかとか」


 ゼノビアは自分に教えられることを、きちんと教えているようだ。

 俺は次にロゼッタに尋ねる。


「ロゼッタは、いつもはどんな訓練を?」

「大したことは出来てないよ。弓の訓練とかぐらいだよ。今は狩りも出来ないし……」


 外出できないのだから、当然狩りも出来ない。

 狩りが出来なければ、足跡探索などの練習も難しい。


「ロゼッタも戦闘技能の訓練を練習する感じでいいかな?」

「もちろんだよ! すごく助かる!」


 それから俺たちは明日からの訓練計画を話し合った。

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