第5章第9話 娘は超能力者で魔法使いでした。
18年後の8月10日午前8時
こちらの時代に来てから1週間が経った。
この時代のシステムも理解しはじめ、慣れれば快適な生活だと思えた。
だが、未だにオレの四女・琉那とは一言も会話をしていない。
ってことでオレは琉那を眺めることにした。
琉那は基本的にリビングにいる。
椎名家と言っても、千秋はあまり広い家を好まないので標準的な家のサイズより少し大きめの家に住んでいる。
総本山や大本山には年末年始しか顔を出さないらしい。
まあ、他の家と変わらないと言っても中の装飾はやはり豪華だが。
億単位の絵が転がってるしw
まあ、そんなことは置いといて。
琉那は何してるんだろう。
オレはリビングに赴いた。
「お、映画か」
どうやら映画鑑賞のようである。
でも
「同時に違う映画を3つ見てどうするんだw」
「るーは同じ映画を同時に5つまで見ることができる」
いや、いかにも冷静な回答ですね、はい。
てか自分のこと「るー」って言うんだ。
喋り方と裏腹に可愛いとこもあるんだな。
「聖徳太子もビックリだな」
「あんな人と一緒にしないで。確かに声優は素晴らしいけど」
そっちの聖徳太子かw
てかこの時代でも知ってる子供いるんだ、あの漫画。
数十分経ったが、あれ以来会話がない。
この子扱いづらいわw
オレにとっても、作者にとってもw
気まずい空気が流れ続けていたのでオレは思い切って話しかけてみた。
「なあ、琉那」
「呼び捨てにしないで」
や、やられた・・・。
あのキツイ言い方は親じゃなくても傷つくわw
言い方がマジ傷つくw
「じゃあ・・・琉那ちゃん」
「ちゃん付けは止めて」
じゃあ、どうすればいいんだよw
「あ〜、どうすりゃいいんだよ」
「うるさい」
そう言いながら琉那はオレを指差した。
すると、指先が青白く光り・・・
オレの体が宙に浮いた。
「超能力者!?」
「そう。るーは透視、念動力、浮遊、瞬間移動などができる」
ああ、そうだったんだ。
てかできる超能力多いなw
「あのさ・・・そろそろ降ろしてくんない?」
「頭が冷えるまでそこにいて」
・・・。
映画が終わるまで解放されそうにないな・・・。
そして、暫く経って映画が終わった。
「映画終わったから降ろして・・・」
「ダメ、新しい映画見るからそれまでは無理」
もういい加減にしてくれよ・・・。
てかよくスタミナ持つなw
超能力って体力使うっしょ?
「何時見終わる?」
「3時間後」
ああ、今日の午前中は浮遊したまま過ぎ去るんだなw
「ところで、数時間後に敵が襲ってくる」
なんで分かるんだよw
「透視」
ああ、こいつ透視もできたんだっけ。
てかのんびりしてていいのかよw
「・・・るーは信じてる。るーを守ってくれると」
「何を根拠にそんなことを・・・」
「あなたはるーのパパだから」
そうか。
オレを父と認めてくれたか・・・。
この歳で父親にはなりたくないが、どうせこれは18年後だ。
守ってやろうじゃねぇか。
我が娘をな。
同日午後4時
ホントに来た。
敵の内容は・・・へぇ・・・他国の軍人ですか。
まあ、無駄だ。
「なんだ、子供か」
「女子供関係なしに殺せと命令が出ているだろう」
じゃあ、オレも貴様らの命乞いとか関係なしに殺すよ。
軍人さん。
てか、なんでこいつらの言語が理解できるんだ?
(パパ、超能力でるーの知識を全て与えた。これでなんとかして)
・・・なるほどね。
心に語りかけてくるとは・・・。
ああ言いつつも軍人たちは少しためらっている。
やはり子供を殺すのには気が引けるのだろう。
じゃあ、こちらから行くぜ。
「6代目一刀奥義・真一文字!」
これは6代目の奥義。直線に下から切り上げるような形で肉を裂く。これを決められた者は、たとえいくら頑丈な体を持ってしても、頭から左右の偏りなく真っ二つに切断される。
「1人目・・・」
「ひ、ば、化け物!?」
怖気づいたか。
だが、今更遅い。
「7代目二刀奥義・如法暗夜!」
これは7代目の奥義。気を使う奥義で、辺りに光を遮る気を解き放つ。そして、後ろから斬る暗殺技。唯一見えるのは、飛び散った鮮血のみ。
「まとめて10人抹殺・・・」
「逃げろ、撤収だ!!」
逃げる奴は追わないでおいてやるか。
武士の情けだ。
「それは許さない。サイコキネシス」
「「「うぎゃああああああああああああああああああああああああ!!」」」
琉那は目を閉じたまま逃亡兵を引き寄せる。
「エターナルフォースブリザード」
「「「ひゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」」」
・・・やりすぎだろw
てかホントにエターナルフォースブリザード使える人いるんだw
「一瞬で相手の周囲の大気ごと氷結させる。相手は死ぬ」
説明文そのまま持ってきてるしw
オレの日記
8月10日
琉那は超能力者で魔法使いでした。




