間章第9話 巫女VS姫。駆使される木と剣と魔術
<千秋視点>
あの女、紫麗の洗脳を解くとは・・・。
洗脳解除されたことによって人体の力が10割解放できることを知っていて・・・。
ただ、紫麗がサイボーグだったことには驚きでしたわ。
人と感覚がまるで同じでしたもの。
あれは椎名財閥の技術ではない。
一条財閥の力のようね・・・。
「あら、あれは・・・」
誰かと思うと紫麗を倒した子ですわ。
無防備に寝ていますね・・・。
「我、汝を従わせん。汝は我の僕なり」
洗脳完了ですわ。
彼女の剣の腕は一流。
良い戦力を手にしましたわ。
<満視点>
あ、人が寝てる。
チャンス!!
あたしついてる!
これで残り3人!
「ひゃっ、危ない!」
マジ?
ありえないでしょー!?
なんでいきなり動くの・・・。
しかもさっきの一瞬で肩を斬られた・・・。
「鬼斬」
くっ、傷口を的確に狙ってくる・・・。
この人、あたしを苦しめて殺す気だわ・・・。
なんか武者の亡霊みたい・・・。
「私の人形に勝てるとでも?」
こ、この声はあの人から発せられていない!?
「私はこの方を洗脳しているのです」
そんな・・・。
洗脳ってそんなに完璧にできるものなの!?
「安心なさい。ここでリタイアするなら傷つけません。しないなら瀕死にします。殺しはしません。時間を1分差し上げましょう」
・・・これって完璧命の危険だよね・・・。
どうしよう。
ここまで頑張って玉の輿を手にできないなんて・・・。
悔しいにも程がある・・・。
「残り45秒」
死にはしないって言ってるから一か八か戦ってみるか・・・。
なら本体を潰せば・・・。
本体はどこだ・・・。
「残り30秒」
木の陰とか・・・水辺とか・・・。
いない・・・。
どこだ・・・。
「残り10秒、9、8、7」
ヤバい・・・。
どうしよう・・・。
「3、2・・・」
あああああああああ・・・・・いたっ!!
「世界樹の根!!」
大地の底から巨大な根を呼び出し、本体の少女を狙う。
「な、なんでこちらに!?」
もう遅いよ。
これに狙われたらね。
「体を守らないと・・・!」
「よっし、そのまま行け・・・うぐ・・・」
根が本体に到達し、頭を強く打ちつけた瞬間、あたしは人形と化した少女に背を斬られた。
はは、相討ちか・・・。
死にはしない傷だろうけど・・・痛いよぉ・・・。
刃物で切られたんだから当然か・・・。
止血しないと・・・でも、体が動かない・・・。
<駿視点>
「ち、千秋――――――――――――――――――――!!!!!」
「み、満――――――――――――――――――――!!!!!」
亮平とオレは同時に絶叫した。
千秋が・・・そんな・・・。
「一気に二人も脱落とは・・・」
「これで残りははやて、暁、刹那か・・・。刹那は洗脳が解けたはずだし」
満って子、凄いな。
千秋と相討ちながら倒すとは・・・。
「これじゃ、勝ちははやてだな。片瀬、覚悟しておけ」
・・・嫌だ・・・それだけは・・・はやて姉は絶対毎晩寝かせてくれない!!
それだけは嫌だ――――――――――――――――――――――――!!!!!




