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片瀬の日々  作者: STORM
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第4章第9話 再会を語るのは剣で十分・・・って口調変わってない!?

7月21日午前9時


オレは何故かはやて姉の部屋に呼ばれた。

「駿くん、今から日本にいくわよ」

はい!?

何で今更w

って、オレまだ半年残ってるだろw

「あなたの学校から卒業資格を得に行くの。優秀者は半年早く卒業できるのよ」

「でも今更何で・・・」

「轟騎くんも錬磨くんも卒業資格を与えるわ、私の権限で」

ちょwおいw

権限ってw

「それと、セントマテリアルから後日優秀な魔法剣士がこちらに入社するの。その子を見に行くのよ。あなたは剣に特化しているけど、彼女は魔法の方が特化している。我が社には魔法剣士が駿くんしかいないから助かるわ」

はー、そうですか。

確かにオレは剣に特化している。

オレは召喚魔法が使えるけど基本的に通常魔法の方が詠唱は速い。

だから召喚魔法しか使えないオレは必然的に剣に頼ってしまう。

どのくらいかかるかと言うと、リアを召喚するのには本来10分ほどかかる。

それでも早い方で、特訓したのと契約をしたおかげで現在は1分ほどで召喚が可能だ。

「まあ、事情は分かったけど・・・」

「なら行きましょう」

はいはい。嫌だと言ってもどうせ連行していくのでしょう?

一応断ってはみたが必然的に連行されて行ったw














7月23日午前8時


長かった・・・。

学院まで長かった・・・。

ここまで遠いのか・・・。

「さ、まずは校長室よ」

オレははやて姉に腕を引っ張られる。

もはやオレの意志など関係なしにw


「うわあああああああああああああああああああ」

もうオレ宙に浮いてるしw


はやて姉はやはり可憐で強靭な肉体の持ち主で、僅か1分で校長室に到達した。

ちなみに玄関から走っても3分の位置にありますw

「失礼します、校長」

「お、久しぶり!」

あのスーパーサイヤ人はボディビルディングをしていた。

気持ち悪w

「で、この間の用件か?じゃ駿、こっち来い」

命令口調は腹立たしいw

「はい、来た」

「ほらよ、卒業証書」

おいw

こいつ投げてきやがったしw

しかも筒に入れた状態でw

しかも「ほらよ」ってw

せめて「おめでとう」は言えよw

お前マジ校長か!?

「それから夏に卒業した人の名簿、たった10人しかいないけどお前と中良い人はほとんど入ってるぞ」

「ああ、そう。それと仲良いって字間違ってるぞ」

オレは間違いを指摘してから名簿を見る。


今夏卒業生

※50音順


1・赤坂刹那


まあ、あいつは天才だしな。剣も魔法も。


2・井口彩加


だれだこいつw


3・片瀬駿


オレか。


4・小林はるか


はるかは優等生だしな、当然の結果か。


5・以下略w



「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおいw」

略された人の気分になって見ろよw

しかも50音順なのに錬磨と轟騎が抜けてる!?

「ちなみに轟騎と錬磨ははやての命令で後で追加したから下に書いてある。略したけど」

は〜、そうですか。

「てか授業サボってたのになんで卒業できるんだよ」

「えー、希少魔法属性(レアマジック)だから?」

何故疑問形!?

「このやりとり前にもしたな・・・えっと、確かあれは医者やってたときだから去年の冬か」

あんときの藪医者貴様だったか!!

ぶっ殺すw



「話し終わったなら次の話に移るわよ。うちの会社に入社する子に会わせてもらえないかしら」

「おう、ちょっと待ってろ」


校長は部屋から出て行った。







数分後


「彼女だ」

「へぇ、あなたがね・・・。確かに剣の腕がいいらしいけど・・・ちょっとうちの弟と手合わせできる?」

えぇ、オレ!?

「そんな、吾はそこまで腕の立つものでは」

「結構古風な話し方ね」

「我が家の風習だ」

へぇ・・・てか、話し方変わってない?

刹那さんw

「それで、吾の相手とやらはどこに?」

「そこにいるじゃない」

・・・やっぱりオレっすかw

「片瀬か」

「あ、あのはやて姉。オレこいつに負けたことあるんだけど」

そう、オレは以前こいつに負けたことがあった。

今は人外な身体能力や五本の妖刀、連続召喚や奥義があるけど・・・。

てか奥義なんて一般人相手に使えるわけないだろw

「片瀬、遠慮するな。全力でかかってくるがいいぞ」

「し、仕方ねぇな」

オレはコクヨウとシロガネを抜く。

「ではでは」

なんか校長が言ってるけど邪魔だw

「いくぞ!」

オレはスピードを落として剣を振るう。

これなら刹那と互角に戦えるだろう。


だが、その考えは甘かった。

オレが剣を突き出した時にはすでに刹那は後ろにいた。

「汝の剣の腕はその程度か?」

・・・こいつ、常人じゃない・・・。

「そうか、そうか・・・なら手を抜く必要もなかったか」

「さあ、かかってくるがよい」

お互い剣を構える。

そして互いに同時に動く。

速さは互角。

だが、あちらは魔力を消費している。

いずれガタがくる。

「く、速いな。吾についてくるとは」

「オレだって女に負けるようなひ弱な男じゃねぇよ」

そのとき、刹那は怒り狂ったようにオレの剣を吹き飛ばした。

「吾を女だからとか、たかが性別で・・・性別で判断するな!」

そう言ったあと、さっきよりも速い動きでオレを追い詰めていった。

「速すぎる・・・」

オレは残った剣で刹那の剣劇を防ぐので精一杯。

「コクヨウ・・・オレ、どうやったら・・・奥義を使わずに勝てる?」

オレは手にした刀の名を呟いていた。

まだ覚醒していない黒曜の刀に力を込める。

「右斜後上空45°」

は?

なんだか分からなかったが、オレは言われた位置を斬る。

「・・・くっ、何故分かった・・・」

オレが地面をみると、右腕に大きな切り傷を負った刹那が倒れていた。

「あの一撃は絶対に分からなかったはず・・・」

「私の分析結果に間違いはありません」

「だ、だれだ!?」


オレの持っている刀が輝きだした。

そしてコクヨウが人に変形した。

「私はコクヨウ。名前の由来は黒曜石。私を作ってくれた人が私の中に埋めてくれた石です」

「刀が喋った・・・」

「こいつら、妖刀なんだ」

オレは申し訳なさそうに言うと

「・・・反則だ!もう一回やれ!」

「その腕じゃ無理があるだろう。早く手当てしないと・・・」

「いい!吾は汝を倒さねば気が済まん!」

・・・滅茶苦茶痛そうにしてるじゃんw

確かに反則だったかもしれないけどさ・・・。


「まあ、いいじゃない。二人とも仲良くね」

「だ、だれがこのような・・・」

「はいはい、どうせこいつと任務をこなさなきゃいけねぇんだろ」

オレはコクヨウと、地面に投げ出されたシロガネを腰に差した。

「はやて姉、帰る前に会いたい人がいるんだ。いいかな」

「駿くんのためならいつまでも待ってるわ」

はやて姉の了承もとったし、ここにきたついでだ。

あいつに会っていこうか。

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