第2章第15話 オレはこの学校が非常にやる気のない学校だと改めて知った。
試合が始まった。
男VS女
単純な身体的能力差はあれど、やはり3人は不利。
そりゃあもう、圧倒的にな。
単純に陣形などで穴があいてくる。
2人足りないんだからな。
が、しかし。
轟騎は常識を覆した。
以前、轟騎のバスケを見たことがあったが、その比じゃない。
あいつはたった1人で5人の少女を圧倒している。
何が言いたいかって?
ありえないってことだよ。
NBA選手もびっくりの動きだ。
中1のときはNBA選手1人分くらいの強さだったのに・・・。
人って変わるんだな。
で、オレ達は何してるかって?
錬磨とカードゲームをやっている。
暇だからな・・・。
ちなみに現在、お互い手札、フィールドにカードはない。
「天魔神の力を見たか!」
そしてオレは効果でデッキから1枚ドロー。
デッキの1番上は操作しておいたからこれでオレの勝ちだ。
「オレが引いたカードは、次元融合!」
○ーズ、○スカリバー、ガー○、パー○アスを特殊召喚!
特殊召喚したモンスターの攻撃力の合計は8700。
「・・・負けた・・・って、次元融合禁止カードだろ!?」
「大丈夫、作者がこの話書いた時はまだ制限カードだったから。まあどのみち終わりだ。墓地に馬頭鬼3枚と絶望3枚あるから」
ちなみに錬磨はデッキを組むのが非常に下手である。
ここにきて思ったんだが、この小説遊○王のファンフィクションになりかけてないっすか?
「さて、今あいつはどうなってるかな?」
轟騎を見る。
視線の先にはとんでもないものが。
「轟騎の奴、何であんなに・・・」
「いいなぁ、俺も・・・」
錬磨キモいな。
このマゾ野郎。
轟騎がタコ殴りされている状況をうらやましそうに見てる・・・。
でも何で殴られてるんだ?
状況が飲み込めないので体育館の端で座っていたはるかに聞いてみた。
「はるか、何で轟騎はボコられてるんだ?」
「刹那さんの胸を触ったんですよ・・・流石の私でもそれは怒ります。でも駿様には絶対服従ですので、触りたいのならいつでm「いや、いいよ・・・オレはそんなに興味ないから」
なんか最近はるかのキャラが崩壊してきてるような・・・。
それに轟騎のはたぶん事故だと思うぞ?
やがて午前中の授業が終わり、現在は昼食。
ちなみに午前中ずっと体育だったという罠付きだ。
理由は、轟騎がバスケをやりたかったらしいので、オレが以前潰した夢魔を再召喚して全員寝かせたから。
まあ、悪鬼の類は一回潰せば言うことを何でも聞くからな。
で、今オレは体育倉庫で昼食を食べている。
なんで体育倉庫で食べてるかって?
女子ばっかりの教室じゃ気まずいし、錬磨と食ってもオタクな話をされるし、轟騎と食ってもあいつは食事中しゃべらないからつまらない。
だからオレは転入した日からずっと体育倉庫で食っている。
真っ暗だし、誰もいないし、まあ、静かでいいところだ。
食べることはあまり好きではないからオレははるかに作ってもらった弁当を3分で食べ終え、体育倉庫から立ち去った。
同日午後3時
まあ、今やってることはHRだ。
で、担任の話。
「ここでは、日本の日付・時間を使っていますが、実はここは赤道の近くにあるんですよ」
・・・おい!?
「ってことで、暑いから明日から夏休みですので、帰省する人は気をつけて」
いきなり!?
「秋にまた会いましょう!」
夏中夏休みかよ!?