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平和な国に訪れる危機
~月日は流れて数百年後~
報告に参った厳つい顔をした騎士は玉座に座る美しい美女に跪いた。
「女王陛下!ご報告があります!」
「なにがありましたの?」
騎士に女王陛下と呼ばれた美女は王者が持つ万人を引き付ける声で騎士に問い掛けた。
「はっ!前々から危険視されておりました時跳躍が一つの街を占領したとの知らせがありました!」
「そうですか……」
女王は考え込むように少し俯きながら人差指で作った輪っかを顎に当てる。
「占領された街の人々に被害はありそうでしたか?」
「いえ、街の人々に被害はないとの報告があります」
「そう。今街の周辺にいる軍隊はいたかしら?」
「三番隊と五番隊がおります」
「三番隊と五番隊がいるのね」
二つの軍隊の名前を聞いて女王は妖しげに笑む。
「伝言を頼むわ」
「はっ!」
「三番隊と五番隊は街周辺の包囲を、密偵は時跳躍の殺害を。この伝言を必ず届けなさい」
「はっ!承りました!!」
騎士は最後に深く頭を下げてから王の間を後にする。
「ふふ。貴方達はどう抵抗してくれるのかしら?」
女王以外、誰も居なくなった王の間で女王は嬉しげに問い掛ける。
ここではなに、どこか遠くに向けて―――




