エピローグ 「仲間と紡いだ、『永遠なる物語』」
「ゆー!」
桜月が大きな声とともに悠斗に飛びつく。
「うわっと、お前いきなり飛びかかってくるなよ…」
「えへへー、だって久しぶりのゆーだもん!」
抱きつき、すりすりと頬をすり寄せてくる桜月に悠斗はお手上げ状態だった。
「お帰り、悠斗」
「…あぁ、ただいま」
ふふっ、と笑いかけてくる千代。
「なんか、新鮮というか…なんだろうな、この気持ちは」
「まぁ一ヶ月ぶりだからな、そういうこともあるだろ」
「…むぅ、心配したんだぞ」
「すまんすまん、連絡入れられるような状況でもなかったからな」
悠斗は現実世界にもどって来てから、1ヶ月間休みをとっていた。
肉体への負荷が思った以上にかかっていたらしく、
戻ってきてから1周間は自分で身体を動かすことさえままならないほどの激痛だった。
今後の人生でもあれほどの筋肉痛を味わうことはないだろう。
「あっ、ずーるーいー!ゆーとちよちゃん、ふーふみたいな感じだしちゃってさー!」
「は、はぁ!?だ、だれが!」
あわあわと顔を赤くして弁解する千代。
「さも「私は悠斗の事誰よりも分かってます」みたいな顔しちゃってさー!私だってゆーの事良く知ってるよ!」
「だ、だれがそんなこと思ってるなんて言ったんだ!」
桜月の執拗な辱め攻撃に千代の顔は燃え上がりそうなくらい真っ赤になっていた。
「ぷっ、はは」
つい口から笑い声が漏れる。
「な、なんだ悠斗!」
「いやいや、おかしいなと思ってさ。恥ずかしがる必要はないだろ?」
「お、おまえなぁ!」
「はは、悪いが他のやつにも合ってくるから!じゃあな!」
悠斗は桜月を引き剥がし、校舎の中へと走っていく。
「あーあー、ゆー行っちゃったよ」
「ま、いいんじゃないか?戻ってきただけでも私は嬉しいよ」
「あー!またそうやってー!」
「だーかーらー!違うって言ってるだろ!」
「またちよちゃん赤くなった―!」
「桜月ー!」
そして、校庭で桜月と千代の追いかけっこが始まった。
「はぁっ、はぁっ」
階段を息を切らして駆け上がる悠斗。
「あ、悠斗」
「おっ、智恵!久しぶり!」
階段の踊場でばったり智恵と合った。
「久しぶり。何か用事でもあるの?」
「まぁな!ちょっと屋上で待ち合わせしててな!」
「そう。ところで校庭を走ってる2人は?」
「あ~…悪いが止めといてくれないか?」
「いつものこと、ね…わかったわ」
「助かる!じゃ、また後でな!」
悠斗は慌てて階段を駆け上がっていった。
屋上のドアを勢い良く開ける悠斗。
「お、来たね」
屋上で待っていたのは蒼汰だった。
「や、またせたな」
「はは、悠斗は相変わらずだね」
「そういうお前こそ」
「「変わってない」」
2人は同時に笑いだす。
「そういや悠斗はゲーム続けるの?」
「あんな事件は合ったけど俺が続けねぇとなぁ…」
「まーいまやシステムの一角を担うくらいのプレイヤーだからね」
「逃してくれない辺りほんとまっくろだな」
「まーまー、ゲーム側も悠斗を認めてるってことさ」
「ならいいんだがなぁ」
空は快晴。雲ひとつ無く、青空が広がっていた。
「青いなぁ」
「そうだねぇ」
「そういえば…」
「ん?」
「…やっぱなんでもねぇわ」
「なになに、気になるじゃん」
「ただの独り言だよ」
蒼汰、千代、桜月、智恵。
こんな俺と一緒に居てくれて、ありがとう。これからも、よろしくな。
ここまで付き合ってくださった方々、ありがとうございました!
もっと長く書こうと思ったのですが、最後の最後に長々と書くのは性に合わなかったので
完結にまとめました。言葉は少ないですが、込められた気持ちが届けばいいなと思っています。
さて、次回作なのですが…今のところ予定が立っておりません。
来年の4月頃にもしかしたら新作を上げるかもしれない…といった感じです。
構想は色々とあるのですが、それをすべて形にできるほど作者は自分の頭がいいとは思っていません。
なので、たくさんある構想の中から一つを絞り出し、
きっちりと一つの作品として仕上げてから出す形になると思われます。
後長編小説として出す場合、このエターナル・ストーリーズのように
更新がまばらになってしまうことがあると思います。
なので、今少しだけ形としてできている作品は5話程度でまとめてあげたいと思っています。
一応、大きな形として長編で書きたいなと思っている作品は一つあるので、
それをしっかりとした作品として仕上げつつ、ちょこちょこと小出しにしていきたいと思います。
まとめるとですね、次回作(長編と短編の2本立て)は4月頃の更新になると思われます。
また、投稿できる状況になりましたら活動報告として告知させていただきます。
まだまだ文章が拙い作者に付き合っていただけるのならば、次回作でお会いしましょう。
では、また。




