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―Seasons School―  作者: ―ギ☆太―
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第二話 ~『ハンバーグ?』って早口で言うと『How were you?』に聞こえる~

 

空が綺麗な水色を描いているが、俺はじっくり眺められずにいる。教室の机があちこちに倒れていたり、桜の花弁が無数に落ちているため、俺はそれを片付けているのだ。

 「ほらちゃっちゃと動かないと日がくれちまうぞ」

 「あんたが俺を桜でふっ飛ばしたんですけどね!!…ってかあんた先生でしょ!?なら上級魔法で簡単に片づけできる魔法ねえのかよ」

 初音先生は片付けつつ「はぁ…これだから素人は…」と呟きながら説明した。

 「そんな魔法があったらとっくに綺麗サッパリ掃除してるわ!てか、上級魔法何て使っちまったら教室が教室でなくなっちまうわ!!」

 「何でそんな恐ろしい技が使えて日常的な技は点で専門外なんだよ!この学校がすごいんだかすごくないんだかわかんなくなってきたわ!!」

 文句を言いつつも周りの生徒も手伝ってくれたせいか、30分程度で片付いていた。

 (あの技…俺はどうやって発動したんだ…?)


 片づけが原因となった初音先生からの攻撃の時に、俺はピンク色の桜と、もう一つ特殊な黒い桜を体に纏っていた。

 その二つの桜について、ある親友が教えてくれた。

 「――その二つの桜は、【Seasons unison(シーズン・ユニゾン)】と言うんだ。」

 優しげな瞳で、片に乗るぐらいの男にしては少し長めの髪。ちょっと心配性なのがたまに傷のこいつは風見(かざみ) 凍夜(とうや)。小学校以来からの付き合いで、クラスは違うが同じ学校に通っている。(ちなみに独身だ。狙うなら今がチャンスだぞ女子達よ。 ~愛をこよなく求む歌菜より~) 

 俺は自分で何が起きたのか、自分が何をしたのかさっぱり分かっていなかった。だが、とりあえずそのシーズン何とかについて詳しく知りたかった。 

 「シーズン…ユニゾン…?」

 「そう。これはとんでもなくすごいことだよ」

 「え~…と、その、シーズン・ユニゾンって、何なんだ?よく分からないんだが」

 「シーズン・ユニゾンって言うのは…あ、その前に、【Seasons Control(シーズン・コントロール)】について知っているかな?」

 (シーズンコントロールってなんだろう…あれかな…夏の時に【Seasons Control!】とか叫んだら、夏のはずなのに雪降ったりするのかな…)

  頭の中で勝手に想像していたら、凍夜が少し興奮気味に説明し出した

 「シーズン・コントロールって言うのは、春・夏・秋・冬を自分の思うが侭に操ることを言うんだ。このクラスは【春】を扱うクラス…つまり歌菜は、このクラス特有の春の技…【桜花(おうか)】という桜を扱って、盾にしたというわけだ。」

 「お、俺はあの一瞬で桜を操っていたのか!?」

 「みたいだね。それに…一つ気になることがあるんだよね…」

 と、凍夜が口にした。

 「ちょ、ちょっと質問していいですか?」

  周りの奴らも話を聞いていたのだろう、気になったことがあるらしく、俺らに質問してきた。いや、正確には凍夜にかな。

 「話を勝手に聞いてしまった上にこんなこと質問するのはどうかと思うんですけど…えっと、さっき桜木君が纏っていた?桜のことなんですけど…」

 「あ~。今僕もそのことで考えていたんだ」

 まあだろうなとは思ってはいたが、やっぱりそれで悩んでいたのか。俺もけっこう冴えてきたな。

 「「あの黒い桜のことだね(ですね)」」

 「…ってええ!?そっち!?」

 ええ!?二人ともそこについて疑問に思ってたり考えたりしてたの!?

 「そっちって…歌菜は俺が何を考えていると思ったわけ?」

 「いや~…てっきり、凍夜が毎日欠かさず楽しみにしているエロ本、【熟女とサンデー】がついに親にばれて気まずい関係になってしまったのかと…」

 「はいいい!?」

 凍夜は驚いた(?)ように声が裏返った。 

 「俺がそんなことで悩むと思うか?本当に思ってるのか!?そしてなぜに俺歌菜の中で熟女好き設定!?」

 「凍夜は顔を真っ赤にしたと同時に、自分のムッツリな一面がばれてしまったことで歌菜への恨みが爆発し――」

 「真っ赤にしてないわ!それよか歌菜の妄想のすごさにちょっと軽く引いてるわ!…ってそもそもそんな本楽しみにしてないわあああ!!だったら歌菜だってこないだ―――」

 ―――と、このような会話が数分続いたが、お互いに「ぜぇ…ぜぇ…」と言った時点でひとまず引き分けとなった。次は負けん。

 「まあとりあえず…あの黒い桜についての説明をするね」

 こほんと咳払いを一つしてから、凍夜は話し出した。

 「【桜花】には、いくつかの技があるんだ。歌菜が体に纏わせた鎧の様な技だったり、攻撃的な技もある。その技一つ一つはとても協力なんだ。普通ならピンク色の桜…普段みんなが目にしている桜を操るのだが…歌菜は、黒い特殊な桜をを発動させていたんだ。」

 「その黒い桜って、どんな能力があるんだ…?発動条件とかもあるんだろ?」

 「いや…俺もそこまではわからない。だが、その黒い特殊な桜はそうやすやすと操れるもんじゃない。ましてや、他の季節技との合体技を…一人で発動なんて…三年生でもできるかできないかの大技だぞ」

 合体技。つまりは【Seasons(シーズン) unison(ユニゾン)】とは季節と季節の合体業・ピンクの桜と謎の黒い桜ということか。

 (まだまだ他にも謎がありそうだな…でも…)

 ――キーンコーンカーンコーン――

 「おっと!やばいやばい。もう戻らなきゃだから、この件はまたあとで話すよ。んじゃあねっ」

 「あ、おい!」

 廊下で聞こえた話し声もだんだん小さくなっていき、そして俺達のクラスは机などを片し始めた。


 そうして現在。

 今、俺の頭の中では色々なことを考えている。だが、はっきりいって考えれば考えるほど混乱してくる。

 (もうなんでもいい…俺はもっと強くなるんだ…まぐれ何かで、自惚れてる暇なんてねえんだ…)

 そうしていつしか、目を閉じていた。

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