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ケモノ

ガギン


何度目の激突だろう

スズカは、焦っていた。

レベルもステータスも魔力も確実に自分の方が多く強いはずなのに倒しきれない 激突するたびにその肉体を刺し貫き引き裂いてダメージを与えているはずなのに…

眼前の人間?いや回復し向かって来るたびにケモノに近づく魔獣これ以上長引けば、その爪が私を引き裂き モモにまで届いてしまうかもしれない


スズカ「させない…それだけは 絶対に」


紅い魔力を全身に溜め始める


ギチチチ


額の二本の角がねじまがり禍々しく伸び 紅い爪も鎌のように鋭く伸びる命を刈り取るように 

守りたい 幸せになって欲しい

力が欲しい 紅い魔力がスズカの全身を渦巻く


スズカ「朱欲鬼神力」


暴れ渦巻いていた紅い魔力が収束しスズカを覆う 力がみなぎる全てを破壊できるほどに


ザン 

スズカが爪を薙ぐと周りのビルや車を紅い魔力が引き裂き白太郎に襲いかかる


白「クソっ」

もはや人間の動きでは、なく 猫のように飛び身をひねり 魔獣の左手に魔力を込め 迎撃しながら身をかわす

いつの間にか地面に両手をつき ケモノのように四つん這いになっている。

不思議な事に白太郎は、この体制に違和感なく動けている 元から自分がそうだったかのように地面や壁を蹴り四方八方蹴り飛びながらスズカとの距離を詰める


スズカの爪の斬撃も恐ろしいスピードで飛んでくるがケモノの感と魔法改造した範囲は、狭くなるがサーチ センサー(感知)で斬撃を回避しながらスズカの眼前に迫る


ドン


スズカは、白太郎の獣腕が届く寸前で全身から魔力を放出し白太郎を弾き飛ばす、線の攻撃が当たらないので、面の攻撃に切り替えたのだ


白「グフ」


ビルにめり込むほど叩きつけられ血を吐く白太郎 しかし傷は、魔法改造のリヒール(一定時間自動回復)で修復されていく、このままおされつづけたら魔力が持たない そして傷が治るたびにケモノの身体が馴染んで白太郎としての意識が朦朧としてきているように思う


ズガン


その間にもスズカは、間合いを詰めて爪の線の魔力攻撃から掌から放つ面の魔力の攻撃で追い打ちをかけてくる


白「黒鉄の鬼」


白太郎の全身が黒鉄に染まる

意識が霞む


バキン バキン 


面魔力を叩き割り引き裂きながら黒い獣がスズカの左肩に食らいつく


スズカ「がはっ」


スズカの左肩から左胸に容赦なく白太郎の黒い獣の牙が食込む


モモ「おかぁさん…ヤメてょ…やめろ」


震えながら刀を構え立つモモ


白「グルルル」


白太郎の視線がモモにむけられる

スズカに食らいつく牙が少しゆるまる


スズカ「させない」


スズカは、身体の防御に使っていた魔力を爪に集中させる 防御を解いたスズカ身体に気付き 白太郎が噛み砕くためにさらに口を開ける

スズカは、静かに白太郎を抱きしめるように背中に手を回し


ゾン


自分の身体ごと真紅の爪を白太郎の背中から刺し貫く


スズカ「ごふっ」


白「ぐぎゃ」


モモ「嫌だぁ…おかぁさん」


スズカ「生きてね…ごめんね…」


ドゴン


スズカが白太郎を抱きしめたまま紅い魔力を全身から爆発させる


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