第十二話 国の発展
「国の経営?」
トラマが商売の提案を。
「そうだ。徐々に人が増えてきた。今後は財産だけではきつくなるだろう」
「それから特に農業をやるとして、収穫できるのは数ヶ月、数年先ってことになる」
「木を育てるとなると確実に年単位ね」
「まあ、何をやるにせよすぐには実らん。今のうちから準備をって思ってな」
「そうだな」
「ここの領地はは村2つ分くらいの平野、広大な森で形成されている」
「となると開墾からかな~」
「実はこの国に来たいという者達に声をかけてあってな。現在数家族がいつでもこちらへ来られる状態だ」
「準備が良いな」
「後はペランが了承するかどうかだ」
「もちろん「はい」だ。ではありがたく来てもらおう」
「それから土地の調査して何をやるのが良いか決めよう。これもすでに準備してある」
「何から何まですみません! お願いします!」
「それからここに来る業者さん? だったか。彼らにもお手伝いを願おうと思っていたのだが」
「もうじき来るよ。ただ、「ここに来ているのは誰にも言わず秘密にしてくれ」って話だからどうかな」
「ふーむ、妙に引っかかるんだよなー」
30分後。
「どうもー、壁工事の者ですー」
「ふむ、やはり特殊な人達だったか」
「どしたのトラマ?」
「あなた方、ドワーフ族だね? ああ、他所に言おうとかそういうのはないんだが」
「あいやー、バレちゃいましたか」
「ドワーフ族? 大昔に起きた「天裂戦争」で全滅したという?」
「生き残りがいて、この「無限山脈」の地下で細々と生きてきたんですよ。まあ今ではかなりの規模になってますが」
「なるほどな。ペランの王座が見たこともない技術で作られているなと思っていたがそういうことだったか」
「ドワーフ族は鍛冶、加工が得意だったな。なるほど、良いもの作るわけだ」
「そう言えばお金じゃなくて食べ物とか物品で支払っていたわね。そうか~」
「あ、このことはご内密に」
「それから実は同じドワーフ族にも秘密でこっちに来てるんですよ」
「もぐりで商売しているわけね」
「そうです」
「まあ正体はわかったけど今後とも宜しくだな」
「あ、はい。それはもちろん」
「となると手伝ってもらうわけにはいかないか」
「そうねー、王座と簡単な物くらいかな」
「わかった、建築家はこちらで用意する」
1週間後。数家族と何人かの建築家が俺の城へ。
「ペラン様、これからはどうぞよろしくおねがいします」
「よろしくおねがいしまーす!」
「こちらこそ」
「まだ調査中ではあるが建材向きの良い石が大量にあって、土もレンガ用のものが発見された。それから開墾して切った森の木も使おうと思う」
「物があるんで予定より早く家を建てられそうです」
「壁は石材、レンガで作ろうかと。後、本来なら木を寝かせたりするんですが、まあ多少の無茶は我々でなんとかしましょう」
建築屋さんの心強い一声。
「皆さん、最初はお城のほうで暮らしてもらいますね」
「はーい」
移住者達のために城を開放した。
「ところで建築家さん達やここにいるみんなって元トラマの国の?」
「そうですけどなにか?」
「トラマって嫌われてるんじゃ?」
(ああ、そうか。ペランちゃんだけ事情を知らないんだっけ)
(皆さん、適当に合わせてください!)
「べ、別にトラマ様なんか好きじゃないし!」
「ただ放っておくのは可愛そうだし、お金ももらったしで大丈夫だし!」
「いい話があるからってついてきただけだし!」
「そうか。まー色々あるだろうが仕事ということでここはひとつ」
「はい」
「まーここでは前の国のトラブルは忘れてやってくれ」
「はい」
「トラマ、引き続き指示を頼む」
「わかった」
「では向こうへ」
トラマと家族、建築家さん達は開墾予定地の方へ。
「ペラン様、壁と屋根が出来上がりました」
「ふむ、ってこれまたすごい」
「はい、全面ガラス張り。雨風が強いときは補助板を出してガラスを守れます」
「いいね、実は青空王座、実は結構気に入ってたんだ。雨風のために覆うのは仕方ないと思ってたけど。流石だ!」
「ありがたいお言葉、ありがとうございます」
「外の景色見れるのは良いかもね」
「そういうことだ」




