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雑記  作者: 飯田橋 ネコ
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おかたづけ

 妻が出産に伴い入院中、いつもどおり危なっかしい家事を繰り広げる父ちゃんを見かねた長女が朝ごはんのお手伝いと称してコップに牛乳いれるついでに床に落とした。流石に怒る筆者(=父ちゃん)。だって牛乳注ぎながらZip見てるんだもの。

 タオル置き場から白いタオル3枚動員してキッチンマットとフロアと冷蔵庫そのほかを染め上げた白いヤツを10分かけて回収。10分。極めて貴重な朝の10分。おかげで本日の保育園日記は白紙だぜ!!

 床に這いつくばりながらふと思う。天皇陛下の生前退位で俄に平成の“おわりかた”が論じられているけれど、昭和の“あとかたづけ”のほうが先では?

 考えてみればたった64年でよくもここまでとりちらかしたものよと、10年程度しか暮らしていなかった筆者がのたまうのもおこがましいけれど、かつての極東の島国が夢想すらしなかった高みと考えたくもなかった地獄とを共に味わうこととなったあの時代。

 不老長寿は道半ばなれども、餓死が駆逐され、兵役が消えてなくなり、生存と教育と選挙権が保証されるという夢のような国が、たったの64年で作り上げられたわけです。折々の為政者の功罪をあげつらうことは簡単ですが、彼等の手腕や思惑だけでこうした状況が現出するわけもなく、この国全体の目覚めの方便として“昭和”というものが必要だったのではと愚考しています。

 元号自体に罪はないのだけれど、その呪縛と遺産から逃れることの出来なかった“平成”。いわゆる“日本死ね”はそのまま“昭和死ね”という文脈で解釈できますし、昭和がぶちまけた廃棄物とこれから何万年もおつきあいしていかなければならない現実は、これから先、幾度改元したところであらたまるものではないのです。

 牛乳まみれになったタオルを洗面所で下洗いして洗濯機に放り込みながらつらつらと考えているうちに保育園にいく時間になってしまいました。保育園日記白紙で出すぐらいならこんな妄想してるんじゃねぇよ! とは思うけど、2〜3分間くらいいいじゃないとひとりごちる筆者でした。

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