銭湯
下北沢かどこかのちっこいアートスペースでの現代舞踊公演を終えた筆者。音響のバラしとっとと終わらして、照明さんの1P扱いでPARとかFQを出初式的にバラして、オレの仕事終わったからまたね〜、と、そのまま夜勤バイトに流れようと思ってたのですが、なんかみんなで何処か行こうという雰囲気。何せ“みんなの憧れ洋舞コース”のステキダンサーズカンパニー。美しい身体と動きと顔で世間の耳目をかっさらう方々のお誘いですから、いかにキモヲタ大学生(当時)の筆者でも事務所に“さーさん、今日は休みます”と電話したワケです。
まぁ、千穐楽の日曜日。下北沢の飲み屋のライフがゼロなのはわかりきったことでして、この大人数を収容できるのは1時間半後の白○屋くらい。
「じゃぁさ、それまでの間、みんなでお風呂行こう!」
なんてどんなテンプレにもない神展開がスタートしたのは20時頃のことだったと記憶しております。
え? お風呂?? しかもこんな昭和的銭湯!? 飲む前にさっぱりしたいという気持ちはわかりますけど、数少ない男子スタッフの一人しかいない一人のアタシはどうすればいいのさ!?
「男湯行けばいいんじゃない?」
え、でもタオルとか着替えとか無いし、荷物いつもの登山用バックパックだし、“石けん投げて”とか“やだー、意外とおっきー”的な台詞が聞こえてきたら、オレこの場で死ねるんですけど……。
なんて妄想全開な筆者は当然に帰結として初手から神田川してました。洗って無いのに芯まで冷えた髪の毛。そのあと飲み屋で楽しいひとときを過ごしたハズなのですが、全く覚えてないのは残念至極です。妄想って海馬を占拠してしまうものなのね。




