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赤ちゃんと高校生男子の日常。  作者: 夜凪


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遅くなりました。よろしくお願いします。

気がつけばみんなびしょ濡れの状態。

でも、みんな笑顔で楽しかったし、まっ、いっか。

小さい子って一緒に全力で遊んでくれる大人が大好きだよな〜。




軽い水の掛け合いから発生した遊びは、いつの間にか公園にいた子供達を巻き込んでの大騒ぎになっていた。


収集つかなくなってきたので、しょうがなく、希望者集めて鬼ごっこにしてみたり、それに混ざれ無いくらい小さい子達は区角を決めて集めて遊んでみたり。


どこの体操のお兄さんか保育士だって感じ。

そこのお母さん、笑って放置して無いで、自分の子供はチャンと管理してください。

任せっきりはダメだよ!


意外なことに、最初に知り合ったギャルママ達がきっちり統制取ってくれた。

マジで見た目でビビってゴメンなさい。

しっかりメル友になりました。




1時間以上ガッツリ走り回り、流石に身体も冷えてきたので解散。

丁度3時近かったので、おやつタイムって事で、子供達も素直に納得してくれた。


「冷てぇ〜。パンツまでびしょ濡れだよ」

笑いながらベビーカーを押して家を目指す。

おやつに誘われたけど、俺も大成も全身びしょ濡れだったんでお断りしたんだよ。

ハルの着替えは持ってきてたんだけど、流石に自分達がここまで濡れるのは想定外だったんで、着替えなんて当然無いしな。


当のハルは初めての水遊びにはしゃいだせいか、ベビーカーの揺れに負けてぐっすり。

あ、ハルはチャント着替えてるよ?

赤ちゃんは外でオールヌード晒しても大丈夫。手洗い場でサッと流して水気も拭いてさっぱりだ。


「寝てる時は普通の赤ちゃんだな〜」

「どういう意味だよ」

スヤスヤ眠るハルを見てしみじみつぶやく大成に首を傾げる。

「遊んでる間もあんまり表情変わらなかったじゃん?淡々と水かき回して遊んでたけどさ。真顔でちょっと面白かったけど」



そういえば、他の子ともあんまり触れ合ってなかったな。

「慣れて無いから緊張してたんだよ。ハルなりに楽しんでたみたいだし、いいじゃん」

自分でバチャバチャはねさせた飛沫にコッソリ笑ってたし。


「う〜ん。なんていうか昔のユキ思い出して懐かしかった」

「おれ?」

思いがけないことを言われて、思わず足が止まる。

「会った頃のユキ、あんな感じだったぜ?人見知りで、知らない人や場所に警戒バリバリ。だけど、仲良くなったらにこにこなの」


「……おれ、そんなだったっけ?」

確かに、今に輪をかけて人見知りだった気はするけど、改めて言われると変な感じ?


「だったんだよ。なかなか慣れてくれなくて苦労したもん。ま、背景知ったらしょうがないかなぁとも思ったけどさ。

美少女顏で無表情だと妙な迫力あったよな〜」

「……美少女顏って言うな。マジで苦労したんだから」


変態に声かけられるのが日常だった暗黒時代を思い出して嫌な顔するとケラケラ笑われた。

「まぁ、一緒に変態撃退したのもいい思い出じゃん?」

「………良い、なのか?」

「ハルはどうやらお父さん似らしくてよかったな〜」


足が止まったままの俺からベビーカーを奪って歩き出した大成の後を慌てて追いかける。

「そういえば、ハルの父さんってどんな人なん?」

「知らない。俺のいない間に姉貴、ハル置いてったし、母さんも詳しくは聞いてないみたい。なんで?」


ザッと拭いてシャツは絞ったけど、流石にズボンまでは脱げなかったから、ポタポタと足元に水が滴ってきてちょっと気持ち悪い。

サンダルで良かったなぁ〜。

なんて、ちょっと現実逃避に走ったのがばれたのか、大成がクスリと笑った。


「べつに?ただの好奇心。女神様が子供まで産んじゃった相手だしさ。

後、物語とかだとこうゆう時遺伝の場合が多いじゃん?女神様なら魅了の力くらいは持ってそうだったけど、ハルのは父親譲りなのかな〜?と」


軽い感じで返され、唇を噛んで考え込む。

姉貴の旦那。

ハルと同じ力を持っているなら、対処法も詳しいだろうか?

今回ばれたのが大成だったから良かったけど、赤の他人だった場合、問題になるんじゃ無いかな?

そうなる前に、打てる手は打っておきたい。


「なんならウチの姉ちゃんにも聞いといてやるよ。仲良かったし、なんか知ってるかもじゃん?」

ポンポンと頭を叩かれ、いつのまにか家に到着してた事に気付いた。

俺にベビーカーを渡し、帰ろうとする大成を慌てて呼び止める。


「寄ってか無いのかよ?」

「着替え無いじゃん?ユキの服だとキツイんだよ」

言われて改めて見ると、いつのまにか大分身長差が付いている事に気付いた。

俺だって伸びてると思うのに差が開く一方なのは何でだ?

まぁ、優成さんも大きいし、遺伝子的な物なのかな?……ズルい。




「また明日」と約束して去って行く大成をなんとなく角を曲がるまで見送ると、ハルを抱えて家に入った。

そぅ、と布団に転がし手早くシャワーを浴びて着替えると、ハルの様子を覗きに行くと、相変わらずぐっすりよく寝ていた。

ゆるくかけたルーラーの冷気が心地良い。


「……ハルの父さん、ねぇ」

確かにちょっとくらいは気にしとくべきか?

母さん帰ってきたら聞いてみよう。




久しぶりに外ではしゃいだ疲れがどっと来てハルの横に転がると、俺は夏の昼下がりの睡眠を楽しむ事にした。










読んでくださり、ありがとうございました。

次回はハルの父親に少し触れます。

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