様々な憶測
森岡:…茶番はもうイイよ。とりあえずオッサンは放っといて、ちゃんとこの事態を受け止めよう。
翼:ハイ、スマホです(才太に返す)。すみませんね。取り乱しました。警察だけはね。ちょっとコレで(前腕でバツをする)。
才太:チッ何なんだ。このオッサンはよー
楽毅:この世界が現実じゃねーって、森岡言ったけど、俺はまだ理解出来ねーな。確かに突然オッサンが冷蔵庫から登場って非現実な件はあるけどよ、こうして今現在、ココにいる訳だからなぁ。オッサン、呼吸もしてるし汗もかいてるぜ?
翼:はい。私は飽くまで呼ばれた身ですからねー、理由を求められてもハッキリ言って何とも言えないですね。正直分からないです。私が請負した内容は①冷蔵庫で待機②定刻で登場って、いつものパターンですね。そしてね、私から逆に質問しますが、いいですか?
才太:言ってみれよ。何だよ。
楽毅:請負?
森岡::続きが気になるな。③とかオッサンに託されたプランというか、続きがあるんでしょ?寧ろ、ソコを詰めるべきなんじゃないか?
翼:ま、ちょっとお先に言わして貰いますが…「皆さんが君月に要請」したんじゃないんですか?私がココに来る事を。私からしたらそれしか考えられないですよ?皆さんが、いわゆるクライアントですよね?そして、私は雇われの身なんですから。時給500円で君月と契約してるんですからー。
楽毅:は?時給が発生してんの?仕事?ねぇ、仕事なのコレ?さっきも請負って言ってたし。
翼:はい。まぁ請負というか、仕事…というか、バイトですかねー?求人誌で知りました。あの、コンビニとかで、よくあるフリーペーパーの。
才太:そんな細かい事はどうでもイイけどよ。何だかな。
森岡:オッサン自体も呼ばれてうちに到来した…か。しかも、俺たちに呼ばれて?呼ばれて??
楽毅:呼んでねーよな。……あ!森岡。あぁ!お前……ヤッたな?仕込んだな?家主はお前だし。お前…オッサン仕込んだろ?
森岡:馬鹿。お前馬鹿。楽毅。やる訳ねーだろ。やる意味が無いわ。
才太:そうだな。もともと俺と楽毅2人の疑問から始まった話しだからな。ココには飯食いに来たようなもんじゃねーか。確かに仕込みようがねーよ。