↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
抜剣少女は魔術教師に恋をする  作者: みこ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
71/110

71 努力の行く先(4)

 その後、大会は順調に進んだ。

 メンテも順調に勝ち上がっていた。


 参加者225人の予選から、75人の準々決勝へ。

 そこから、25人の準決勝へ。

 そして、9人の決勝へ。


 決勝では、広い広場の中央に、9人が並ぶ。


 もちろんメンテも、その中に入っていた。


 一際多くの人々が、広場の中心に向かって騒ついている。


 ……流石に、ちょっと緊張するな。


 隣に立つチュチュが、ふっとメンテに笑いかけた。

「…………」

 それに合わせて、笑ってみる。

 少し、気が抜けるのを感じた。


「行ってくるよ」

「うん、いってらっしゃい」

 学園のメンバーが口々に声を掛ける。


 広場の中央には、丸い的が9つ並ぶ。

 そのずっと手前に、9人の勇姿が並んだ。

 それぞれ手に自慢の弓を持つ。


 あの、トーラリスの弓を持つ兵士の青年も、そこに立っていた。


 ざっと見たところ、他にトーラリスの弓を持つ者はいないようだった。


 どうしても、意識してしまう。

 どうしても。


 すると、あの青年も、メンテのことを覚えていたのか、メンテと目が合うと、手を振ってきた。

 ペコリ、と頭を下げる。


 ……勝ちたい。


 弓を見る。

 細かな装飾。

 その装飾には、祈りが込められている。


 獲物を射るための、祈りが。


「行くよ」


 弓に声を掛ける。

 的だけに、集中……!


 決勝戦では、一人ずつ的を射ていく。

 4本が終わった時点で、的に当てた数が多かった者から順位を決めていく。

 4本全てを的に当てた者が複数いた場合は、またそこから1本ずつ順番だ。的を外せば脱落。

 誰が的を射続けられるかという、ルールは単純な勝負だ。


 順番に、矢を放っていく。


 メンテの二人前で、初めて的が外された。

「…………」

 それに動揺したのか、メンテの直前の少年も、的を外してしまう。


 ……揺らがないように。


 心を静かにして。

 的だけを見る。

 呼吸を整え。

 矢を、放つ……!


 バシュッ……、と空気を切る音がして、矢は真っ直ぐに飛んでいく。

 そのまま、矢は的の中央へ。

 音など聞こえないほど遠くだ。


 それを見届け、やっと息を吐く。


 よかった。……いい調子だ。


 そのまま4本目が終わる頃には、5人が脱落。

 残りの4人が4本全てを的に当てた状態となった。


 ここから、順番に矢を放っていく。


 屈強な男性、メンテに声を掛けた兵士の青年、メンテより若そうな女の子、そしてメンテだ。


 5本目はそのまま何事もなく終わり、6本目。


 ……これ……、集中力やばいな……。


 メンテの隣にいた女の子が的を外し、脱落してしまう。

 7本目で屈強な男性が。


 そこから、トーラリスの弓を持つ兵士の青年と一騎討ちになってしまった。


 メンテの額を、汗が流れる。

このエピソードは次回でラストです。

さて、この三角関係はどこに収まるでしょうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。