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迷宮フェーズ2

 コニーにパンケーキをご馳走してもらった翌日のことだった。


 朝早く、冒険者ギルドを出発しようと準備していたところに、ドンドンドンと激しく扉をたたく音が聞こえた。

 ルーチェが扉を開けると、そこにはひっ迫した顔の守衛が立っていた。


「どうしました? そんなに慌てて」

「あぁっ! 皆様方! いらっしゃって良かったっ! 朝方、村に魔物が出たんですっ! 牧場が襲われています! 今は村の守衛で対応に当たっていますが、苦戦しています! 急いで加勢をっ!」

「わかりました! すぐに向かいますっ!」


 ルーチェ達は一斉に駆け出した。

 守衛に先導されて牧場に着くと、逞しい2本の角を持つ野牛の魔物が3頭、牧草地を駆け回っていた。守衛の人間が徒党を組んで立ち向かっている。


「あれは怒り角牛(アングルホーン)っ! どうしてこんな所にっ?!」


 ルーチェが叫ぶとほぼ同時、怒り角牛(アングルホーン)の中の1頭が、戦っていた守衛の人間めがけて角を突き上げ突進していく。守衛の人間はすでに何発か攻撃をもらっているらしく、全身が血まみれになっており、満身創痍という有り体だった。


「ノア! 射撃でこちらに引きつけてくださいっ! あの人が危ないっ!」

「うんっ!」


 ノアはすかさず、連続で速やかに矢を放つ。トストスと肩口にささるが、分厚い筋肉の鎧に阻まれて、満足なダメージはでなかった。

 しかし注意を引くことには成功し、激昂した怒り角牛(アングルホーン)は蹄の音を鳴らして突っ込んできた。


「イッキュー! 相手は頼みました!」

「おうっ!」

「ブラット! ついてきてください! 私はあの人たちの手当てをします! あなたで2頭、なんとか引きつけてください!」

「承知っ!」


 ブラットが舞うように2体を相手取って時間を稼いでいる間に、まずは山田が1対1で怒り角牛(アングルホーン)を撃破。それからブラットに合流して、2人で連携して2体を撃破していった。


 戦闘終了。


 山田は傷ついた守衛を治療していたルーチェに歩み寄る。


「ご主人、大丈夫だったか?」

「応急措置は済ませました。 幸い、行動不能になるまでのダメージを負った方はいませんでした。危ない所でしたね」


 それを聞いて山田はひとまず胸をなでおろす。


「なぁご主人、なんで村に魔物が? 今までこんなことなかっただろ?」

「私にもわかりません。近隣の魔物はこまめに討伐していたはず……。残る可能性はフェーズ2に進行した迷宮から魔物が溢れてきたというところですか。守衛さん、このあたりで迷宮は見つかっていませんか?」


 比較的傷の浅い守衛にルーチェは尋ねる。


「いえ……。村の付近は特に念入りに探索するようにしていましたが、迷宮は見つかっていませんでした」

「そうですか。では、魔物がどちらの方角から来たか分かりますか?」

「あっちです。あの、山の方から……」


 守衛が指差した方向には、金色の麦畑の向こうに山が見えた。


「ふむ。では、私とイッキュー、それからブラットで、様子を見にいってみましょう。 ドレミィとノアはここに残って、いざという時の警戒をお願いします」

「うん。まかせて」


 それから3人は、1時間ほどかけて山に接近した。


「うーん。あの山全体が迷宮化しているというわけではなさそうですね」


 森林迷宮の時のように、遠くから見て、山全体が蜃気楼のように揺らいでいるということはなかった。


「どうする? 引き返すか?」

「いや、待ってください。あれを――」


 ルーチェが前方を指した。目を凝らすと、2足歩行の大トカゲが2頭、土煙を巻き上げてこちらに向かって走ってきていた。


「また魔物。今度は蜥蜴走者(リザード・ランナー)ですか……。どうやら――あの山に迷宮ができているのは、間違いなさそうですね」


 3人は協力して蜥蜴走者(リザード・ランナー)を撃退し、山まで到着した。

 緑色の草が覆うなだらかな斜面を歩く。


 山を探索している間にも、大雷鳥サンダー・バード筋肉飛蝗マッスル・ホッパーといった魔物と何度か遭遇し、戦闘を強いられた。


「魔物がやって来たと思われる方向へ歩きましょう」


 ルーチェの指示を受けつつ進んでいると、やがて一行は、山肌にぽっかりと開いた洞穴ほらあなを発見した。中をのぞき込むと、薄暗いが、奥の空間が揺らめいているのがわかった。


 迷宮である。


「見つけた……。これは確かに、わかりにくい場所にありましたね。守衛さんも見落としていたのかも」

「ご主人。どうする?」

「すぐに戻って、みんなで攻略に乗り出しましょう。すでに迷宮はフェーズ2に達しています。放っておけば、先ほどのように魔物が次々と溢れだしてきます。急ぎますよっ!」


 一行は急いで道を引き返していった。


 〇


 一旦村まで戻り、山田たちは冒険者ギルドの職員を兼ねる村長に、迷宮を発見したことを報告した。


 村長は職員権限で直ちにクエストを発行。周囲に被害をもたらすフェーズ2に進行していたということもあり、報酬に色のついた緊急クエスト扱いである。


「では、私たちは今すぐにでも迷宮に向かいます。パーティーが迷宮内にいる間は、魔物が外に出てこないはずですから」


 迷宮は冒険者が中に入り込むと、内部から外部への移動が簡単にはできないようになる。それは魔物に関しても同じで、だから冒険者が迷宮の攻略に乗り出せば、ひとまず外に出てくる魔物がいなくなるのだ。


「えぇ。どうか宜しくお願い致します」

「では、私たちは早速――」

「あの、ルーチェさん」


 村長はすぐにでも出発しようと、扉に手をかけたルーチェを呼び止める。


「なんでしょう?」

「――やはり、何かとても、嫌な予感がします。単に不注意で、迷宮の発生を見逃していただけであればよいのですが、そうでないのであれば、フェーズ進行が早すぎる気がするのです。あの山は守衛の定期的な巡回エリアに入っていました。フェーズ2になるまで迷宮が発見されないというのは、やはり違和感があります」


「……つまり?」


女帝迷宮エンプレス・ダンジョンの可能性があるかもしれません。まだわしが若いころ、これと同じような経験をしたことがあります。クイーンを上回る上位の存在、『女帝エンプレス』。もしもそれが誕生していたのであれば、フェーズ進行の早さも頷けます」

「まさかそんな……。ルーキーレベル帯で女帝迷宮エンプレス・ダンジョンが発見されたなんて、聞いたことないですよ? 少ない発見報告も、たいていはCランク以上では?」


 ルーチェは信じられないという面持ち。


「わしの杞憂ならばよいのです。ただ、もしも内部に入って、そのような兆候を感じたら、すぐにでも脱出してください。その時は――村民を非難させ、この村を捨てます。迷宮脱出用のアイテム、『導きの蜘蛛糸』はお持ちですね?」

「えぇ。もちろん。でもそんなことは――」


「万が一です」


 村長はきつい口調でルーチェの反論を防ぐ。

 ルーチェはビクッと身を震わせた。


「あ、いや、すみません。はは。歳をとると心配症になっていかんですな。まぁただ、そういう事態に遭遇したら、迷いなく脱出を図ってほしいのです。あなた達の命が惜しいのは言うまでもないですが、最悪のケースだった場合、無事に逃げ帰って、そうと知らせてくれるだけでも、大勢の命が救われることになります」

「……わかりました。万が一の事態が起きたら、何があっても必ず戻ると、お約束します」


 ルーチェは村長の瞳を見つめて、力強く言った。


 〇


 パーティーの5人は、迷宮化した洞穴まで戻ってくると、入り口の前で円陣を組んだ。

 ルーチェが全員の顔を見渡す。


「良いですか? フェーズ2に進行した迷宮は、内部の魔物のレベルも上がっています。これまでのように簡単にはいかないはずです。油断せずに行きましょう」


 一行は静かにうなずく。


「あと、みんなにこれを渡しておきます」


 ルーチェは懐から木に巻かれた凧糸のようなアイテムを取り出し、パーティーメンバーに配布した。


「これは?」

「『導きの蜘蛛糸』です。それを持って使おうと念じると、迷宮内の魔力の流れを感知して、出口までの道のりを案内してくれます。今回は念の為、1人1人に渡しておきます。何かあったら、それを使って出口を目指してください」


 それから改めて、左右のメンバーと肩を組む。


「では、迷宮攻略、出発です! みんな、締まっていきましょう!」

「「「「おーっ!」」」」


 〇


 洞穴に入ると、そこは迷宮――異空間。

 岩壁に含まれた魔光石が淡い光を放つ細い道を行く。


「なぁ。この辺りを漂ってる、紫色のキラキラしたのは何だ?」


 これまでに入った迷宮と違って、洞穴迷宮の内部には、キラキラと星のように輝く、紫の砂粒のようなものが漂っていた。


「それは可視化された魔力です。フェーズ2の迷宮内部は魔力が濃くなっているので、私たちの目にも映るようになっているんですよ」


 道を進んで開けた空間――部屋に出ると、早速魔物の群れと遭遇した。


 蜥蜴走者(リザード・ランナー)が3頭と筋肉飛蝗マッスル・ホッパーが5匹。2足歩行をする大トカゲと、ムキムキに足の筋肉を発達させたバッタである。

 どちらもルーキーレベル帯のクエストで何度も討伐してきた相手ではあるが、目の前にいる個体は紫色のオーラを帯びており、心なしか体格もひと際大きい。


 レベルが上がっている、ということなのだろう。


「いきなり多いなっ!」

「どうする? ボクの魔法、使おうか? レベルも上がって、1日2発撃てるようになったことだし……。MPポーションの分も考慮すれば、1日に6発も撃てる」

「いえ、待ってください! ドレミィはできる限り温存です! フェーズが進行した迷宮の魔物部屋モンスターハウスは、非常に危険であると師匠に教わりました。魔法は窮地に陥った時に取っておきましょう。ブラットとイッキューも、スキルや魔法の使用は極力抑えてください」

「わかった! ノアもスキル使うの控えるねっ!」

「あなたはそもそも使えないでしょうが!」


 魔物の群れがこちらに向かってくる。

 足に膂力を込めて跳躍する筋肉飛蝗マッスル・ホッパーを、ノアが背後からの射撃でひるませる。しかし2匹はこちらに抜けてきて、前衛を務める山田とブラットに突っ込んだ。


 2人は咄嗟に回避。


 しかし間髪入れずに、後ろから3頭の蜥蜴走者(リザード・ランナー)が走ってきて、スライディングで襲い掛かった。ブラットはダブルプレーの時にそうするように軽やかに飛んで回避したが、山田は反応が遅れ、足を取られてすっころぶ。


(こいつ……いつものやつより速いっ!?)


 身動きが取れないところに、5匹の筋肉飛蝗マッスル・ホッパーが立て続けに飛来。突進を食らってHPを減らした。


「イッキュー! 早く立ってくださいっ!」


 ルーチェは杖を振り回しながら山田の前に立って追撃を阻んだ。山田も起き上がって、ルーチェと背中合わせになり、飛んでくる筋肉飛蝗マッスル・ホッパー金属杖バットで撃ち落としていく。


 ブラットはノアの援護射撃を受けながら、蜥蜴走者(リザード・ランナー)のスライディングを舞うようにかわし、対の黒き刃で切り付けていく。一太刀一太刀の威力は低いが、相手の攻撃の大半を的確に回避しながら、じわじわと魔物のHPを削っていった。


 そのようにして連携しつつ戦い、それぞれのペアは最後の1匹に止めを刺す。


「これでしまいだっ!」


 キィン。

 山田は頭部死球のように高速で飛んできたバッタを大根切りで打ち返す。


「永劫の闇にとらわれよ。消え去れ――哭けっ。”暗影剣“」


 ブラットはスライディングを飛んでかわしながら、すれ違いざまに速やかに切り付けた。鮮やかな手並だが、そんな名前のスキルは存在しない。ただの通常攻撃だった。


 とにかく、これで戦闘終了である。


 苦戦したというほどではないが、楽勝というわけでもない。後衛に控えていたドレミィは無傷だったが、他のメンバーはHPを減らしていた。


「確かに、他の迷宮にいる魔物よりも、強かったな……。こりゃ、先が思いやられる」


 山田は金属杖バットを腰のホルダーにしまいながら呟いた。

 野球で例えるなら、ランナーは出しつつも何とか無失点で踏ん張ったという感覚。この回は切り抜けたが、毎回ランナーを出していれば、いずれ捕まる――そんな嫌な予感を抱かせる。


「フェーズ進行した迷宮が危険とされているのが、今の一戦でもわかりましたね。とにかく慎重かつ迅速に進みましょう。早くクイーンを見つけますよ」


 魔核を拾い集めてから、パーティーは枝分かれする道の1つを選び、奥へと進んでいった。


 〇


 長時間迷宮の探索を続け、パーティーはかなり消耗していた。


 回復魔法でHPを回復しながら進んでいたが、ルーチェのMPが底を尽き、ドレミィにではなく、ルーチェの方にMPポーションを使用することになった。

 瓶に入った液体をぐびっと飲み干し、ローブで口元をゴシゴシとやる。


「ぷはっ。まさか私が先にMPポーションを使うことになるとは。使えるのは1日2本まで。まだ1本使えはしますが、あまり悠長にもしてられませんね」

「でもさ、ご主人。急ごうったって、どうしようもないだろ?」

「まぁ……それはそうなんですけども」


 別に山田たちとて、サボっているわけではない。


 ただ、この迷宮はやたらと広く、複雑だった。部屋には必ず複数の道があり、進んだ先が行き止まりになっていたり、前の部屋に繋がっていたりと、まさに迷路のよう。ルーチェが丹念に地図作成マッピングを行っているため、迷子になってはいないが、依然として迷宮内には未知の領域が広がっていた。


 魔物も他の迷宮に比べて強い。一戦一戦を勝利することは容易いが、無傷というわけにはいかなかった。しかも終わりが見えないのだ。そのことが不安をもたらしていた。パーティーの口数も自然と減る。


 そうしてまたしばらく歩き回っていると、パーティーは広大な部屋に出た。天井から生えた無数の鍾乳石の先端から、ピチョン、ピチョン、と雫が滴っている。


「この部屋は怪しいですね……。大部屋は魔物部屋モンスターハウスの可能性が高い。油断せずに行きましょうっ!」

「……なぁ、ご主人。いつも思ってたんだが、それ、フラグになってるからな?」

「ふらぐ? ふらぐとは何ですか?」

「んー。俺の世界の言葉なんだけど、言った言葉が、良くないことが起きるきっかけになるみたいな――――」



 ――その時。



 周囲に漂う魔力の粒子の色が、明らかに濃くなった。それと同時に、周囲の空気が重くなったような感覚を覚える。まるで体に、大気が粘っこくまとわりついてくるようだった。


 次の瞬間、地面が大きく揺れた。

 立っていられないほど強い揺れに、パーティーはみな膝をつく。


 揺れが収まり、視線を上げて、山田は目を疑った。


 迷宮の壁が胎動している。


 ドクン。ドクン。


 岩の壁であることはまちがいない。

 しかしまるで、岩壁は水の入った風船のように波打っていた。

 心臓のように、鼓動していた。


 迷宮が生きているようだった。


「なぁ。おいこれ、何事だよっ!? ご主人!?」

「そ、そんな――まさか本当に?」


 ルーチェは顔面を真っ青にして、ガタガタと震えていた。

 明らかにおかしな様子。他のパーティーメンバーもみな、おびえた顔をしていた。


「ご主人? どうしたんだよ。そんな顔して? なぁ?」

「フェーズ3……」

「え? なんだって?」

「迷宮がフェーズ3に移行しましたっ! 異常事態です! 大ピンチですっ! これ以降出てくる魔物は、すべて上の魔力ランクに上がります!」

「な、そんなことあるのかよっ!? なんでだ!? 普通、フェーズの進行ってのは、1か月とか、長い時間をかけて進むものじゃないのかよ!?」


女帝迷宮エンプレス・ダンジョン……」


「えんぷれす?」

「クイーンの上位存在です。クイーンの中でも、さらに特異な存在。王の中の王。女帝エンプレスが作り出した迷宮は、フェーズの進行が異常に早いそうです。状況から鑑みるに、おそらく、この迷宮は女帝迷宮エンプレス・ダンジョンで間違いないでしょう。このペースだと、明日にはフェーズ4に移行するかもしれません」

「なっ。じゃあ魔災ディザスターってのが発生するってことじゃねぇか?! だったら急いで倒さないと!」

「〈待ってくださいっ〉!」


 速足で歩き始める山田を呼び止める。


「無理ですっ! 女帝エンプレスは強い。出現した魔力帯よりもグッとランクが高いボスなんです。私たちでは絶対に勝てませんっ!」

「じゃあどうすりゃいいんだよっ!」


 つい――声を荒げた。


 魔災ディザスターなるものが発生すれば、村1つが壊滅すると説明を受けていた。


 コニーの笑顔が脳裏によぎる。

 自分のことを応援してくれた人々の顔が浮かぶ。


 あの村を、滅ぼされるわけにはいかない。


「……脱出です。脱出して、村に危険を知らせましょう。『糸』を使いますっ!」


 村長に受けていたアドバイス通りに動くのがベストと判断。

 ルーチェは懐から取り出した『導きの蜘蛛糸』を使用した。木に巻き付けられていた白い絹のような糸は、スルスルと宙を漂って、大部屋の奥にある道に伸びていった。


「さぁ、この糸の導きに従って出口を目指し――――」



 ――絶句。



 ルーチェは視線の先に広がる光景に、言葉を失った。


 ボゴン。

 ボゴンボゴン。

 ボゴンボゴンボゴン。


 胎動していた迷宮の壁から、次々に魔物が産み落とされていく。


魔物部屋モンスターハウス……いや。違う。そうです。思い出しました。以前、師匠が言っていました。フェーズ3になると、迷宮全体が魔物部屋モンスターハウスと化すと……」

「ええーっ!? ノア達どーなっちゃうのーっ!?」

「ふえぇぇ! こわいよーっ!」


 パーティーは平静を失い始めた。


 ――無理もない。

 何しろ、絶体絶命である。


 ルーチェは絶望に染まりそうになる瞳を、パンと自らほっぺを叩くことで、無理やりに見開いた。


(冷静に……何としてでも、生きて帰るっ)


 自分が扇の要なのだ。

 そう。キャッチャーは、どんな時でも冷静に。


「さぁ! ぐずぐずしてられません! 行きますよっ!」


 パーティーの決死の逃亡劇が幕を開けた。

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