閑話side魔族(1)
同時投稿なので、勇者sideを見逃しなく。
円卓に七体の人に似たものが集まる。違いを言えば、人間には存在しない肌色や、翼に角。ものによっては腕の本数まで違う。
腕を組み、机に脚を乗せたふてぶてしいものが口を開く。
「勇者らの戦力を避けただけでいいだろう、異界のもの以外人間など恐れるに足らん」
それに賛同するもの。
「ああ、そうだな。われらは、魔王様を祖とする新人類だ。旧人類には滅んでもらわねば地上は、すべて我らのものだ」
狂ったもの。
「魔王様を勝手にお亡くなりにさせた畜生どもはみんな悪夢を見せてあげますわ」
「許さん。絶対に許さん。地上はわれらのものに」
自らの欲望を語るもの。
「どんだけ僕らは耐えてきたことか。早くお役目ごめんしたい」
「オデは、魔王様の生贄の絶望をささげてるんだな。絶望した瞬間の人間ほどうんまかもんねえ」
そして、
「あたしは、滅ぼすより家畜にして飼い続けるのがいいわ。そうだ、試しに私にさらった異界の子を任せてよ」
異界のものを管理するというもの。
形だけ集まったものたちは、解散した。一たいは勇者召喚中に誘拐された、双子の四倉兄妹のもとへ。
「やあ、異界の子」
ふふふと妖艶な笑みを浮かべながら、豊の瞳を望みこむ。
「へー、勇者はそういう風貌なのね?君、女の子もいるのね、可愛い子ね。そう、君はその子が欲しいのね。自分のものにしたいによね。そしてそこにいる子が、妹なのね」
拘束されている豊へ、勝手に話し続ける。そして今度は、恵美の瞳をのぞき込む。恵美は、目を閉じて抵抗しようとするけど、無理やり目を合わせられる。兄がなんで目を閉じなかったのかが身をもって分かった。
「へー、あなたには勇者が兄に見えているのねそして甘えん坊なのね。一生寝てたいなんて願望があるんだ。イバラヒメ?シラユキヒメ?残念あなたに王子も勇者も来てくれないわ。でも眠っていたいって願いはかなえてあげましょう」
しゃべれることに気づいた豊が叫ぶ。
「おまえ、妹に何をしたんだ!」
「おねんねさせただけよ。今は」
顔を近づけてきて、続けてこう言う、
「まだ、永遠の眠りではないわ」
今度は、転がっている豊に背を向け。離れていき首だけ振り向かせて、
「あなたは、私の奴隷になれば、妹ちゃんは起きないことはないわ」
怪しげな笑みを向けながら、一方的に奴隷になるように命令してくるのであった
本編じゃないから、本日はまだ投稿します。一応二十話くらいまでのストック(大体次章が終わる)がありますので、まだ毎日投稿させてもらいます。ブックマーク、ポイント評価してくださった方々ありがとうございます。次章からソフト百合が増えていきますので、楽しみに待っていてほしいです。




