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Clown Virus  作者: KYOS
04/10
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code 040:

「今はそのパソコンに侵入にしようとしてる………できた」


そう言って画面にウインドウが出てきて、そこにデスクトップ画面が表示される。


「これがあのパソコンの画面なのか?」

「うん。画面だけをこっちに送るようプログラム送ったから、これで監視できる」

「この画面の記録ってできないのか?」


俺がそういうと、またキーボードを叩く。

するとウインドウの右上に『REC』と、赤い文字が表示された。


「今から記録をはじめたよ」

「分かった。そんじゃ、見てみるか」


ウインドウを最大化して眺めてみる。

ちょうどプログラム中だったのかエディタを開いていた。

書いてある構文を見てみると……たぶんC言語だ。

あとでどんな物か見てみるか。

なんて考えていると、台所の方から。


「なにしてるの?」


という言葉とともに西園が手をハンカチで拭きながら戻ってくる。


「始業式の日の昼に、例によって竜崎の厄介ごとを片付けてたんだけど、」


と、そこまで画面を見ながら説明をしていると、後ろで『ひっ!』という小さな悲鳴。

振り返ってみると、西園の目がキラーンと光って竜崎をにらんでいた。


「また性懲りもなく押し付けてたのね?」


とは、北園の言葉。


「分かりました。自分で解決するよう努力します……」


北園の迫力に押されて、竜崎は小さくなって答えるしかなかったようだ。

と、それはいいとして。

また黒フレームの画面に目を戻して説明を続ける。


「その時の厄介ごとがウイルス駆除だったんだけど、その時に駆除したウイルスに興味もってな。仲村にそのウイルスの発生源を調べてもらってたんだ」

「へ~~。ちなみにそのウイルスの名前は?」

「英語で『FLU』って書いてた。インフルエンザって意味らしい」

「『FLU』…、って今世間で流行してるウイルスじゃない?」

「あ~~……。なんか聞いたことあるな」


そういえばWEBニュースか掲示板でチラッと、ウイルスが大流行してセキュリティー会社が苦戦してるって話を聞いたことがある。


「なんでもウイルスのコードを解析しても、解析できない部分があって、それにどこもつまずいちゃってるみたいよ?」

「あっ、その話なら私も今朝ニュースで読んだよ」


北園の話に仲村が入ってくる。

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