code 039:
「関数っていうと…C言語みたいなあんな感じ?」
私の疑問にひとつうなずいてから詩織が話し出す。
「C言語には関数って概念があって、処理をまとめることができる。まとめることで同じ処理をするときに、何回も同じような長いコードを書かなくてもいいようになってるの」
「それのプログラム版だなこれは」
詩織の説明にそう結弦がまとめる。
「ふ~ん。便利なものがあるのね」
素直に感心してしまう。
結構この構造って使えるのかも。
「この本体のプログラムは俺のサーバにアクセスして操作できるようにしとくから、とりあえず作ったらやってみてくれ」
「OK~」
「わかったわ」
「うん」
ひと段落したみたいだから、三者三様の返事をして、ディスプレイからみんな離れる。
竜崎はベッドに、詩織は結弦の横の椅子に。
私は喉が渇いたから結弦に断って彼の冷蔵庫からお茶を取り出して、部屋に備え付けられている簡単な台所に行く。
ピピピピピピッピピピピピピッ
のどを潤していると部屋のほうからアラームみたいな音が聞こえてきた。
それと一緒にどたどたと、たぶんアラームの発生源に駆け寄る足音もする。
なにかあったのかしら?
//--------------結弦-----------------------------------------
ピピピピピピッピピピピピピッ
いきなり鳴ったアラーム音に一瞬ビクッと驚いてしまう。
ちょうど作ったプログラムの説明がひと段落して、それぞれ思い思いの場所に散った直後だった。
アラームの発生源の、サーバの端末に行こうと、立ち上がって振り向く。
巨大なサーバの箱の横にポツンと備え付けてあるディスプレイとキーボード、マウス一式の前には、いつの間にか仲村がいた。
……いま俺の横に座ってたよな?
本気で瞬間移動を疑うほど一瞬で移動していた仲村のもとに近づき、ディスプレイを覗き込みながら聞いてみる。
「何のアラームだ?」
「IPを監視していたでしょ?そのIPが繋がったらアラーム鳴るようにしてたの」
「でも部屋にいなかったときはどうしたんだ?」
その時、俺の黒く塗りつぶされた携帯の表面が淡くひかり、独特の着信音が鳴った。
開けてみてみるとメールが一件。
タイトルが『接続を確認』……。ってもしかして。
「繋がったら携帯にメールが行くようにしといたの」
猛スピードでキーボードを打ちながら仲村が言う。
「いつのまに。それで、今はどういう状況だ?」
画面を見てもコンソールが出てきては消えの繰り返しでよく分からない。
今回出てきたプログラム、次いつ登場させるか…未定です
こんなの作りたいな~




