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箴言・格言・名言集 〜頑張るあなたへ、今日を乗り越えるための一言〜 ― 自己啓発系ほぼ網羅 ―  作者: 条文小説


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岡野雅行 / 日本の実業家

挿絵(By みてみん)


岡野 雅行(おかの まさゆき、1933年(昭和8年)2月14日 - )は、日本の工業技術者、経営者。金属加工会社・岡野工業株式会社の代表取締役 出典:Wikipedia

 理不尽な事を言われたら、誰が相手だろうが怒る時は怒る 岡野雅行


 仕事で頭を使わないやつは伸びない。ただ真面目なだけじゃ駄目なんだ。どんなにいい腕を持ってても、それだけじゃ駄目。世渡り力がなきゃ仕事も人生も絶対にうまくいかないよ。薄っぺらい世渡り上手をすすめているんじゃないよ。人と情報のマネジメント力って意味だ。仕事の運命を決めるような決定的情報を入手するには、人と情報をどう使って、動かせばいいか、自分はどう動けばいいかといったことだ 岡野雅行


 失敗しても、失敗からヒントを見つけていけば、いつか完全なものができる 岡野雅行


 一流に触れる事。そして感動する事。学ぶ事 岡野雅行


 会社を大きくしようと思ったらいくらだってできたけど、うちは小さいってのが武器なんだ。こんな威力がある武器を手放す気はさらさらない。社員が100人も200人もいてみろよ、その家族のことを考えたら、安い値段をつけられたって、それでやりますって言うしかなくなっちまうだろ? 社長のわがままで、あいつは気に食わないからこの仕事はしないってわけにはいかないからな 岡野雅行


 人は他人の自慢話は話半分で聞くけど、第三者が褒めると信用するものなんだ 岡野雅行


 優等生は扱いやすいヤツ。人の先を行く変わり者の方がアイデアは出るし、生きるのが楽しくなる 岡野雅行

 何でも、あえて人がやらないことをやるように心がけないとつまらない。人にバカにされても、自分がいいと思ったことはやってみなきゃ。実際、目の付け所が良ければ、1+1が5になって返ってくる 岡野雅行


 保身で凝り固まってる人は、相手にしない事 岡野雅行


 別荘と愛人は持つな 岡野雅行


 仕事でも遊びでも、目の前のことに集中すればいいのに、理屈が先で、食う前から美味い不味いといっていたら、それはやる気も出なくなるよ。俺のところには中学生がよく来るけど、本当は頭が固まる中学生くらいまでに、そういうことを知っておかなければいけないんだけどな 岡野雅行


 マネーゲームのようなお金で金を呼ぼうというのは大間違い 岡野雅行


 仕事で、間に人が入ったら利益は折半する 岡野雅行


 学校ってところがよくない。失敗しないために、あれもこれも覚えろこれも暗記しろ、はみ出るってことを教えてくれない。違うんだ。社会に出たら、わざとはみ出して人のやらないことをやらなきゃ、成功なんてできっこない 岡野雅行


 人は使いよう。嫌なヤツほどよく効く毒になる 岡野雅行


 ツイてるヤツと付き合え。ツイてるヤツは努力している 岡野雅行


 仕事で失敗して損をしても、相手からお金を取るな。相手に気を使わせる事で、良い情報を持ってきてくれたり、信用が上がる 岡野雅行


 世の中でモノになりたいんだったら、人と違ったことをやれ 岡野雅行


 どんなに頭が良くても一人でできる事は限られている。人づき合いができなければ「小成功」で終わってしまう。頭がいいヤツは息がつまる。目指すはドジでマヌケな面白いヤツ 岡野雅行


 いい仕事をするなら、お金の事を考えない。お金は追いかければ追いかけるほど逃げていく。それは恋愛も同じ。追いかけるべくは仕事 岡野雅行


 「客と飲みに行くなんてまっぴら。そんな面倒なことはいやだよ」なんて言ってたら仕事なんか来やしない。人付き合いの中で相手と信頼関係を作っていかなきゃ、自分の思うような仕事はできないね 岡野雅行


 一生安泰の仕事なんかない。3年を目安に見切り、新しい事に取り掛かる 岡野雅行


 若いうちからお金を貯めようと思うな。人間が縮こまってしまう。貯めるなら人、縁を大切にすること 岡野雅行


 綺麗にお金を儲ける極意は、他人を儲けさせること。自分だけ儲ければいいと思っていると、信用がなくなり、誰もついてこなくなる 岡野雅行


 素人の女性にむやみに手を付けてはいけない。女を泣かせるやつは信用できない 岡野雅行


 なんでもかんでも他人のふんどしで相撲をとうろうとするな。誰にも相手にされなくなる 岡野雅行


 色々なことを経験して世渡りを恐れず、楽しむ力を身に付けること 岡野雅行


 妬みはどれだけ買ってもいいが、恨みを買ってはいけない 岡野雅行


 人生を成功させるには「世渡り力」が必要。たとえば何かしてもらったら「ありがとう」を4回言う 岡野雅行


 大きく稼ぎたいなら「仕事の腕を磨く」こと。そして、情報 岡野雅行


 本業以外の「芸」が本業に大差をつける 岡野雅行


 ガードが固い人より、ナメられやすいヤツになれ 岡野雅行


 仕事の1番の決め手は、「情報」。それを持って来てくれるのは、人 岡野雅行


 義理を欠いたツケは必ず戻ってくる。自分じゃうまく立ち回ったつもりで、してやったりなんて思ってても、お天道様はお見通し、頭隠して尻隠さずっていう無様なことになっちまうんだ。義理人情を忘れた世渡りをしちゃいけないよ 岡野雅行


 いろいろなところにごますってないで、変わり者にならないとダメだよね。みんなに好かれようなんて思っているからダメなんだ。俺に言わせると気に入った人に好かれれば後は関係ない 岡野雅行


 腕さえあればいくらだって稼げるんだよ。人ができない仕事をやるんだから。簡単にできない仕事をやるんだからさ 岡野雅行


 裏切られるってことは、自分を鍛える経験でもあるんだよ。人間色々、仕事も色々だってことを身に染みて知ることになるし、自分がしちゃいけないことを教えてもくれる。実体験は重みが違う。必ず自分の血にもなり、肉にもなるんだ。だから、裏切られたからってへこむことなんかない。世渡りを学ぶのにいい機会だって言うくらいに考えてりゃいいんだ 岡野雅行


 人付き合いを上手くこなせないようじゃ、信用だってもらえないし、可愛がってももらえない。あいつを呼んでも、ただいるだけでロクに話もしないし、もう呼ぶ意味がないなってことになったら、情報交換だってできなくなる。ほうぼうから声がかかるってことが大切なんだ 岡野雅行


 頭というのは無限なんだよ。これでいいということはないんだよ。人と違うことやっているんだからね、うちでしかできないことがあるんだから、それができていれば仕事はどんどん来るからね 岡野雅行


 金は天下の回りものって言葉があるけど、回ってきたお金をよそさまに回すから、また自分のところに回ってくるんだよ。欲出して抱え込んじまったら、それっきり回ってこなくなるもんなんだ。周囲を儲けさせれば、皆が岡野に仕事を取らせようぜということになる 岡野雅行


 釣でいうコマセ(撒き餌)を、こんだけ撒いて鯛が3枚上がらなきゃ元は取れないななんて考えて撒くやつがいるかい?釣果は二の次、その場は損得抜きで、豪快にパッと撒いてこそのコマセだろ。俺はそんな付き合いこそが世渡り力だと思ってるんだ。一番価値があるのは、情報を持っている人間なんだよ。だったら、その人間にお金を注ぎ込むのは当然じゃねえか。人間を大切にする。大切にするためのお金は惜しまない。それが世渡り力の原点だ 岡野雅行


 勝負は普段から人付き合いにどれくらいお金を使っているかだ。情報が欲しい時だけ「こんちは」と来るやつに、重要情報をくれる人間がいるか?その時とくに仕事がなくても、話をしに行ったり、一杯奢ったりする。情報網はそうやって作るしかないんだよ 岡野雅行


 一人前になるにはとにかく時間がかかる。俺がよく行く銀座の「天一」という天ぷら屋じゃ、客前で天ぷらを揚げられるようになるまで20年といっていたが、ものをつくるっていうのは、なんだってそれくらいかかるのが当たり前なんだ。その辛抱ができないようじゃ、どの世界でも一流なんかになれっこない 岡野雅行


 人より長い時間働いてもつらくないくらい仕事が好きでなければ、人と違った発想は生まれない 岡野雅行


 俺の仕事の特徴は「誰もできない仕事ができる」ということにある 岡野雅行


 大企業には何度も騙される。ちょっと上手くいけば、嫉妬した仲間から足を引っ張られる。プレスを始めたときも、それまでは金型屋がプレスに手を出すのは御法度だったから、「生意気だ」と仕事を干されそうになった。ところが苦境に立っても、俺はサラリーマンじゃないから、どうしたらいいか教えてくれる先輩もいない。そこであれこれ工夫して乗り切ってきた。その経験があるから、何とかなるという気持ちになれるんだ。ところが、失敗しないように生きてきた優等生は、そういう経験がないだろ。だから風邪ひいたぐらいですぐ倒れちゃう。こっちはバイキンだらけの中を生きてきてるんだ、免疫力がパンパじゃない 岡野雅行


 辛抱や我慢ができないのは、自分が本当にやりたいことをやっていないからだろう。子供だって、親からこれをやれと強制されたら、すぐに嫌になるけど、自分からやりたいと思ったことなら、苦しくてもそう簡単にやめないよ 岡野雅行


 失敗すればするほど、いろいろなノウハウがたまってくる。それを次のものに活かしていけばいい。失敗だけで終わらせちゃうから失敗になる 岡野雅行


 他のプレス屋が手を出さない難しい仕事や、安くて捨てたような仕事だけ選んでやると決めた。これなら、干そうにも干しようがないだろ。常識的なことだけやっていたら、とっくに潰されていたよ 岡野雅行


 日本人っていうのは黙っていると、どういうわけか、周りと同じことをしようとするだろ。じつはこれは、農耕民族の特徴なんだ。田植えや刈りいれっていうのは集団作業だから、一人だけ時期をずらすわけにはいかない。その習慣が身体に染みついているので、両親の家がクラウンを買ったら、じゃあうちもという発想になってしまう。だけどこれからの仕事は、これじゃあ通用しない。人が歩いたあとにはペンペン草も生えていないと思って、絶えず開拓し続けられる人間でなければ、もともと狩猟民族の欧米人にみんなやられちゃう。だから、隣がクラウンなら俺は戦車だっていう人間になれ 岡野雅行


 自分の仕事は一生懸命やっていますって言う人がいる。だからどうなの?俺はそう言いたい。本業をきちんとやるのは当たり前だし、本業なんてのは、習えば誰だってそこそこはできるようになるんだ。それだけじゃ世渡りは難しい。本業以外のプラスアルファを持つことが大事なんだ。要はあいつが来ると面白いよ。何かやってくれるよってってもんを身につけることだ 岡野雅行


 大企業の技術者は60歳で辞めちゃうからね。本当はその先が応用の段階なのに、そうした発想はないわな。だから大企業には応用力がなく、長年やってそれで終わりになっちゃんだよ 岡野雅行


 いくら値段が高くたって値段を超える付加価値があれば、それが適正価格ってもんなんだ。ノウハウってやつは値段がつけられない。いままで誰もやったことがないことをやるためのノウハウだから、まだやってもいないうちから、どれくらい価値があるかなんて判断しようがないだろ?最初はえらく高いことをいうなってびっくりするんだろうけど、終わってみたら、岡野さんと知り合ってホントによかったって言ってくれる人ばっかりだね 岡野雅行


 仕事を追えばお金は自然とあとからついてくるのに、みんなお金を追いかけるから、お金が逃げてしまう。みんながみんな、お金、お金、利益、利益と念仏を唱えてやっている。俺の場合は、どこまでいっても仕事、仕事なんだ。みんな目先の10円を拾うばっかりで、もっと先にある大きなお金が見えないんだよな 岡野雅行


 技術とかノウハウを持っていると、あとからあとから仕事が来るんだな。ところが、金がないと仕事も徹底的になくなってしまうんだ。金がある人というのは、黙っていても貯まっていくものだ。不思議なもんだよね 岡野雅行


 まわりにいる、ついている人間をよく見てみな。何か見えてこないかい? 律義さ、熱っぽさ、粘り強さ、なんだっていいんだよ。いいなと感じたところは、その人が持っている世渡り力だ。ありがたく勉強させていただいちゃえばいい。まんま真似したっていいんだ 岡野雅行


 競争力を高めるには、時に自社のノウハウを外部に提供することも必要だということ。「ノウハウを外に出すと、自分の首を絞めることになるのでは」と心配する人にはこう言いたい。あなたは進歩することが嫌いなのか、と 岡野雅行


 俺はしっかり肝に銘じてる。ただ奢られたり、ただもらったりなんてことはしない。その場は得した気分になるかもしれないけど、それで一生頭が上がらなくなったんじゃ、えらく高くつくことになるんだ。恩を受けるってことは、ハンデを負うってことなんだ。よっぽどの覚悟がなくちゃ、一生もんのハンデなんか負えねえよ。俺はいつも現金決済、飲み食いも、遊びも自腹でやる。仕事をしてりゃ接待を受けることだってあると思うけど、されっぱなしはいけない。必ず借りは返しておくこと。借りを作ったままじゃ、対等な立場で商売ができねえ 岡野雅行


 成功の可能性が6割あれば、たとえ難しくてもその仕事を受ける 岡野雅行


 自分がとても純粋な気持ちでいると、変な人は近くに来ません 岡野雅行


 人からものをもらったときは、倍返しするといい。たとえば、3000円の菓子折りをもらったら、6000円のものを返すんだよ。これには理屈がある。くれた人は、俺なり家族なりのことを考えて、品物を選んでくれてるわけだ。その気持ちへの感謝が3000円分。そして、当然、その品物に対しても同額のお返しをする。合わせて6000円ってことになるわけだ。お返し分の何百倍、何千倍ものいいことが起きる。ホントだから覚えておくといい 岡野雅行


 この世のことは、ほとんどこの世で解決できる 岡野雅行


 できなかったっていうのは、途中でやめちゃうからできないんだ 岡野雅行


 人生の目的を間違えちゃいかんよ。「お金持ちになること」「有名になること」「偉くなること」この三つは人生の結果であって、これを目的にするととんでもないことになる 岡野雅行


 図面なんて引かないよ。それで複雑な自動機械をこさえちゃうから、みんなびっくりするんだけど、これは常識に逆らうというより、俺にとってはこの方が自然なんだ。だって、ものづくりっていうのはジャズと同じで、アドリブで演奏しながらいかにイマジネーションを膨らませていくかが、勝負じゃないのか。それなのに図面を引いちゃったら、その図面に縛られて、そこから外に出られなくなる 岡野雅行


 うちは例えるなら町医者みたいなもんだ。高い治療技術を持つ大学病院で不治の病だって言われ、医者にさじを投げられた人が、紹介状を持ってうちに来るようなもんさ。大企業にもロボットにも誰にもできないような仕事をやるんだから痛快だよな 岡野雅行


 俺も最初、「痛くない注射針」の話を聞いたときは、正直、「これは無理だ」と思った。それで、専門の学者に相談したら、「物理的に不可能だ」というじゃないか。ところが、逆にこれで俺のやる気に火がついた。だってそうだろ。最高学府の学者が理屈でできないといっているものを、尋常高等小学校中退の俺がやっつけたら、こんなに痛快な話はない。そう思って引き受けたんだけど、これが簡単じゃなかった。何百回と試行錯誤を繰り返し、結局量産化に成功するまでに4年半かかったよ 岡野雅行


 俺は若いころ遊びが好きで、また戦争で学校にちゃんと行けなかった。履歴書を書いたって誰も雇ってくれない。いつも絶体絶命。それがよかった。目の前の仕事しかないんだから、やる気がないなんて言っていられなかったんだ。それに、学問を知らないという劣等感がある。これがいまでも、大学や大学院で勉強した奴に負けるもんかという自負心のもとになっているんだ 岡野雅行


 俺ももう80歳だけどね。職人は60歳過ぎればあとは応用力の勝負。よく人に「岡野さんいつ勉強するの」って聞かれるけど、俺、勉強なんてしてないよ。大体、60代で勉強は終わったな 岡野雅行


 最近もちょっとしたアイデアが浮かんでね。詳しくは言えないけど、ここで使われている技術をこっちに使ったら全然変わっちゃうなと思うのがあるんだよ。メーカーがこれを取り入れたら、今までの製品はすぐに価値がなくなっちゃうだろうね。ただ、今の製品を作っているメーカーはそれで儲けているし、買う方もそれで満足しているから、新たに開発しようとはしなかったんだけれど、どこかのベンチャー企業がやり始めたらもうアウトだよな 岡野雅行


 コンピューターとかいろいろ進化するだろうけどさ。コンピューターを使うのは人間であくまで道具だからね。基本がない職人が使ったってどうしようもないよね 岡野雅行


 俺もあと、5年生きればいいと思っているけどね。まあ、何年も前からそんなこと言っているから、まだまだ長生きするかもしれないけどね。将来、花開くだろうアイデアがどんどん生まれているよ。やっぱり、俺は仕事が好きだからね。これからもいろいろやっていきますよ 岡野雅行


 狩猟民族はみんなと違うことをしないと獲物はとれない。みんなが獲物をとったところに後からノコノコ出て行っても、もう獲物はいないんだから。俺は人と違うことをする。だいいち人と同じことをしたってつまらない。浮いた存在になるくらいじゃないと何もできないよ。みんなと同じことを言っていてもダメだ。浮いているからこそ何でもできるんだ。浮いているというのはある種の感性を持っているということだからね 岡野雅行

 うちは「誰にもできない仕事をする」をモットーにしている。プレス加工のポイントになる深絞りという技術では抜きんでていると思う。深絞りは一枚の平らな金属の板をいくつもの工程を経ながら順に筒状に加工する技術だ。30年以上間にステンレスを深絞りで加工し、ライターケースを作ることに挑戦した。以来「誰にもできない仕事をする」という信念のもとに仕事をしている 岡野雅行


 誰にもできない技術とノウハウがあれば、自分を安く売ることもないじゃないか。たとえば衛星通信地上局システムに用いる導波管を手掛けたのは、30年以上も前で、導波管なんて一般に知られていなかったけれど、俺は誰にもできないことをやるのが好きなんだ。どこかでやっているものはやりたくない 岡野雅行


 駄目なのは注文された仕事だけをすることだと思う。みんないま食べていける注文が取れれば満足なんだろう。うちは違う。こういう技術がある、これだけすごいものができるという話をすると、そこから、じゃあこういうものも、ああいうものもと仕事が広がっていく。技術があればあとからあとから仕事がくるんだ。それに仕事が向こうからやってくるから、自分の技術を安売りすることもない 岡野雅行


 「どこで失敗したのかすべて教えてくれ、図解して説明してくれ」と(トヨタは)言う。それを見てトヨタはここで失敗したのなら、次はああやってやろうとまた注文が入る。二度と同じ失敗はしないし、失敗はトヨタにとっての財産になる。ほかの会社はそうはいかない。失敗のリスクを取るのは俺たちで、儲けは自分たちだけで取る 岡野雅行


 自動車を作るというのは大変なことだと思う。同じモノづくりでも、家電とは全く違う世界だ。なぜなら自動車は一度作り始めると、4年か5年は同じものを作り続けなければならないからね。試作して走らせて、問題点を改善していく作業には、ものすごい時間を要する。その余裕がなければ、自動車は作れないし、その実績のもとに、走る、止まる、曲がるという基本が蓄積される。そうでなきゃ100%安全な車は作れない 岡野雅行


 いまの日本のモノづくりを見ていると、大丈夫かなと思うところはたくさんあるけれど、トヨタは凄いと思う。あの会社はものの考え方が違うからね。うちには難しい仕事ばかり持ってくる。それで失敗してもいいからっていって、本当に失敗してもちゃんと対価を払ってくれる。ただし、失敗の過程を全部レポートにしてくれと言うんだ 岡野雅行


 特許なんて個人で取ったって何の意味もないんだよ。大企業にしてやられるのがオチだね。特許を取った技術は、大企業にとっても垂涎もんだ。欲しければ、しかるべき手続きをして買い取ればいいわけだけど、大企業ってのはプライドだけは超一流だ。ちゃっかり特許技術を真似て商品を作っちまうんだ。特許を持ってる方は当然訴える。裁判にはなるよ。だけど決着するまでには何年もかかるし、終わるころには技術は古びちまってもはや用済みになってる。勝ったってわずかばかりの賠償金で終わりってことになる 岡野雅行


 いまは間に人を入れるようにしている。企業と直接、取引ができないってことじゃないんだ。できるけど、わざと口銭を払ってワンクッション置いてるんだ。企業と岡野工業の間に名の通った商社が入ったら、企業側は一目置くじゃないか。たった6人の町工場なんて見方はしない。あの規模で一流商社を使うんだから、よっぽどすごいところなんだと思うだろ。黙ってたってナメたマネをしてこなくなるんだよ 岡野雅行


 調整役がいることで、仕事が上手く運んで、企業も儲かる、俺も儲かる、間に入っている調整役も儲かるって具合に、皆よくなりゃ、こんなにいいことないよ。お互い気分よく仕事を続けていくための保険みたいなもんだ。何%かの口銭を惜しんで、企業とぎくしゃくするなんてのは愚の骨頂だよ 岡野雅行


 社員や部下の力をどうやって伸ばせばいいか、思い悩んでいる人が多いって話をよく聞く。俺に言わせりゃそんなの簡単だよ。褒めりゃいいんだ。いつも社員を怒鳴りつけてるような印象があるかもしれないけど、俺は絶対に仕事で社員を怒鳴りつけたり、けなしたりしない。褒めに徹する仏の岡野なんだ。経験があればわかると思うけど、怒鳴ったり、けなしたりした方は、案外簡単にそのことを忘れても、されたほうはいつまでだって覚えてるもんなんだ。第一、褒められたら気分がいいし、仕事のやる気も出る。やる気があれば、多少不器用だって伸びていくもんだよ 岡野雅行


 職人の世界は特にやる気が重要だね。うちは仕事を教えるなんてことはしないんだ。俺が親父の下についた時も、親父が直接、技術を教えてくれるなんてことは、これっぱっかりもなかった。何やってんだコノヤロウ!ってゲンコツで殴られ、ダメ出しされながら、見よう見まねで覚え、自分で工夫しながら、技術を磨いてきたんだよ 岡野雅行


 日本じゃ、口数は少ない方が人間として深みを感じさせるとか、やたら目立とうとするのは品がないなんていうだろ。冗談じゃねえってんだ。みんな自分をもっと認めてもらいたい、評価されたいと思ってるだろ。だったら、ドーンとアピールしなきゃ駄目だよ。わかってもらいたかったら、わかってもらえるようにちゃんとしゃべれ。認めてもらいたかったら、きちんと言葉を使って認めてもらえってんだよ 岡野雅行


 ゼロを10だっていうのは嘘になるけど、1を100は嘘じゃない。大風呂敷ってやつだ。大風呂敷を広げとけば、皆の話題になる。自分をアピールできるんだ。嘘から出た誠じゃないけど、どんなに突飛な話でも、いつ現実になるかわからないんだ。遠慮なんかすることない。大風呂敷でも嘘でも、堂々と胸を張って吹いちまえ 岡野雅行


 自分の仕事は安売りしちゃダメなんだ。そのためには、人にできないことをやらなきゃな。誰でもできることなんてのは、相手の言い値でやるしかなくなるんだよ。できないことだから、値段を自分でつけられるんだ 岡野雅行


 中途半端に面白いとか、真面目だとかってのが一番いけない。中途半端を突き抜けるには演出だ。これは間違いない。「岡野さん?根っからの職人気質っていうか、とびきりの偏屈だね。でも、仕事はきっちりする。腕のほうもとびきりだよ。それは俺が保証する」担当者の説明がうちの宣伝になってるんだ。変わり者って言われるような人間じゃなきゃ駄目なんだ。変わってるから、人と違う発想ができるんだし、人と違うものが作れるんだ 岡野雅行


 相手が大企業だからって卑屈になることはないんだよ。ちゃんとした技術なら、欲しいってところはいくらでもあるんだ。大企業の看板を鼻にかけて、実績だなんだと言っているようなところと、顔色をうかがいながら仕事をするこたあないんだ 岡野雅行


 頭がいいのと利口ってのは違うんだ。勉強ばっかりしていれば頭はよくなるかもしれないけど、利口にはなれない。利口を教えてくれるのは世間だよ。人の中でもまれて、遊んで、いろんな経験をしなきゃ利口の単位はもらえない。命がけで人と付き合って、遊んで、利口になっていくんだよ。利口な奴は仕事で行き詰ってもふっと発想が違う方向に向かう。頭がいいだけじゃこれができない 岡野雅行


 仕事を成功させたいんだったら、しゃべらなきゃ駄目なんだよ。技術の説明ひとつするんだって、下手なしゃべりじゃ、まどろっこしくて聞いてられない。相手に合わせてポイントをかいつまんで、ちゃっちゃと説明するから「こいつは使える!」ってことになるんだよ 岡野雅行


 自分の仕事場にデンとかまえてるだけじゃ、発想もアイディアも頭打ちになっちまうだろ。新しい技術を開発するにも、時代に即応して儲けるにも、なんてったって情報だよ。それもメーカーが持っている最新の情報を知らなきゃいけない。メーカーの人たちは、いつも5年先、10年先を見てる。時代の流れが速いってことを肌で感じてるからね 岡野雅行


 適正な値段で仕事をすれば儲かるよ。だけど、自分だけ儲けようなんて狭い了見じゃいけない。仕事を持ち込んでくれた人、仕事がまとまるまでに尽力してくれた人、あらゆる関係者にしっかり利益を還元しなきゃ駄目だよ。商売の一番のポイントは、他人を儲けさせることだって俺は思う。お裁きは「三方一両損」の大岡越前流がいいのかもしれねえけど、商売に限っては「三方一両得」が極意なんだよ。俺のところも儲かる。間に入った人も儲かる。仕事を出した方も儲かる。そんな三方一両得をいつも考えなきゃ 岡野雅行


 いろいろな企業と付き合いのある仲間からの情報は貴重だ。なかには運命を決めるような情報だってある。人付き合いをやめたばっかりに、そんな情報が入ってこなかったら、それこそ運命にかかわるんだ。いま仕事が大量に入ってきているからといって、それだけに目を向けていたら、値引きが必至な三年先のダメージは計り知れないってことになる。実際、そんなことで潰れていった会社を、俺はたくさん見ている 岡野雅行


 向こうから勝手に入ってくる情報がある。社内の回覧とか、いまならメルマガとか。それをありがたがってるようじゃ駄目だ。勝手に向こうから入ってくる情報は、たいがい当てにならねえもんだってことは、知っといたほうがいい。ホントに貴重な情報ってのは、あらたまった場で出てくることはまずない。打ち合わせをしましょうなんてときは、その話に終始するもんだから、情報のポロリはないんだ。酒でも飲んでワイワイガヤガヤやってるときに、「そういえばちょっと耳に挟んだけどさ…」なんて極上な情報が出てくるわけさ 岡野雅行


 誰が価値ある情報を持っているかをまず見極めなきゃ、いくら情報を集めたって役には立たねえよ。枯れ木は山のにぎわいくらいにはなるけど、ガセネタは束になるほど持ってたって絶対、それ以上のものにはならない。人と人との触れ合いの中で、さりげなく語られる情報は信用できる 岡野雅行


 不思議なことにツキっていうのは周囲の人にも波及するんだよ。俺自身の経験から言うんだけど、絶対、ついている人間と付き合わなきゃ駄目だ。ツキっていうのは、サイコロの目みたいに偶然に回ってくるもんじゃないんだよ。ついている人間は、ツキを引き寄せるだけのことをしてるってことだ。ついている人間と付き合うってことは、その人の生きざまを見ることだし、そこから何かを学ぶってことなんだ 岡野雅行

 本作は物語ではありません。大きな感動も、劇的な展開もありません。ここにあるのは、そっと心に触れる短い言葉だけです。


 毎日を生きていると、理由は分からないけれど疲れてしまう日があります。長い文章は読めなくても、一言なら目に入ることがあります。


 「今日はここまででいい。」「明日頑張ろう。」そんな気持ちになれる言葉を集めました。


 人生、努力、失敗、立ち止まること、休むこと、また歩き出すこと。自己啓発系を中心にしながらも、強さだけではなく、弱さを抱えたまま生きる言葉を選んでいます。


 どこから読んでも、途中で閉じても、何日空いても構いません。元気な時には気づかなかった一文が、疲れた日にだけ、そっと意味を持つことがあります。この名言集は、そんな「出会い」を大切にしています。


 必要な言葉だけ、必要な分だけ、受け取ってください。

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