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10 神官の出世
その後、二人は追放された。
実害がなかったため、死刑にはできなかったようだ。
匙加減が難しい。
まあ、今後また歯向かう事があったら、やり返せばよいだけだ。
私は今日も、これまで大切な時に力になってくれた神官様に会いに行くところだ。
神官様は、あたたかな笑みを浮かべて出迎えてくれた。
「ありがとうございます。神官様、私の味方になってくれるのは、貴方だけですわ」
「美しいフレンダ。ありがとう。そうだ、今日は少し相談があるんだけれど……、君が私の騎士を守ってくれたおかげで仕事がはかどるよ。もう少しで大神官になれそうだ」
神官様、そんな立場がなかったら堂々とお付き合いできるのに、もったいない。
けれど、話ができるだけで満足。
だって神官様は、私を利用したりしませんよね?