エピローグ 02
俺――世界渡りの覇王は――神斗が生んだ世界を助ける理――想いは封印されただけだったという理と――封印された想いは想いを殺した存在が相手を許せば想いは開放されるという理を胸にもう一度、世界を渡る。
そして、俺はもう一度、殺し屋の意識の世界に降り立った。
「ん?」
天使の形を殺し屋が俺に気付く。
「おお、世界渡りの覇王か?」
「ああ、そうだ」
「お前は我らの世界を見捨てないでいてくれたか。他の二人、六堂絆と友情の殺し屋はこの世界を救うことなど忘れて、違う世界で暮らしだしたみたいだな? お前もそれを手伝ったと聞いていたから心配したぞ」
その殺し屋はすがるように本当に心配するかのように俺に言葉を発する。
これで想いがないというのだから不思議なものだ。
「ああ、大丈夫だ」
「世界は救えるか?」
「ああ、この世界を作った存在や、違う世界の神様にまで会ってな。ようやく、救えそうな理を見つけた」
「理?」
「ああ、とにかく他の重役の殺し屋達にも伝えよう。これで世界は救われるぞ」
ああ、これでこの世界も救われる。
そういえば、裁判教会の神様が、自分に力を与えた存在がいるか、気に止める程度でいいから探してくれと言っていたな……。
だが、まあ、必要ないだろう。
世界が生まれ、世界がそうなるようにしてそうなったんだ。
あえていえば、神様に力を与えたのは世界なのだから――。
エピローグ2 本当の救い
神様がいれば世界を救う役目は神様一人に背負わせてしまうかもしれない。
だが、神様のいない世界もあるだろう?
だから、本当の救いは世界の強さ――想いと理なのかもしれない。
だって、それは神様さえも救うのだから――。




