第2缶
いつもと同じ時間、いつもと同じ風景、夜の空を見ると星が綺麗だった。夜空に向けて350缶を照らしてると、昨日と同じ女性が隣のベンチに座っていた。その様子を夜空に350缶を上げながら見ていた。女性は疲れた表情でこっちを見ていた。「それ美味しい??」まさか質問されるとは思わずにいたが、女性も鞄の中から同じ銘柄の350缶を取り出していた。「コレってビールだよね??缶ビール初めてコンビニで買っちゃった。」「飲んだ事は?」「無いわよ。初めての経験よ。」女性は350缶のタブを開けていた。「こうゆう時は乾杯って言うのよね?昨日勉強したは。」夜空に向けていた缶ビールをゆっくりと女性の方に向けていた。女性は疲れた顔立ちだったがこっちに缶ビールを向けて「乾杯!」と言って缶ビールを飲んでいた。こちらも同じ様に「乾杯」と言っていた。
産まれて初めてのアルコールは公園のベンチでの缶ビールだった。昨日、仕事で忙しく滅入っていた時に横のベンチでは美味しそうに缶ビールを飲んでるのを見て、好奇心であの男性と同じ行動をしていた。コンビニでアルコールを買うのも初めての事でドキドキしたが、案外普通に買えちゃってた。今日も同じ時間に男性は公園のベンチで缶ビールを飲もうとしていた。夜空に缶ビールを上げているのにはビックリしたが急いで隣のベンチに座った。男性に乾杯って言うのも初めてかも知れない。そして一口飲んだ所までは記憶に有る。だがその後の記憶があやふや〜〜隣のベンチの男性が慌てて近くに寄ってきたのも記憶に有る。




