結果
私の秘密を話すのは、鈴麗様が上手くここを出られたのを確認してからと言うことになり、しばらく暇な日々が続いていた。
その間外との接触は一切立たれて、牢屋でゴロゴロしながら折り紙を折ったり、ものを書いたりする生活を送っている。
そんな中たまに来るのは仁様だけだった。
時折ふらっと来てはたわいない話をして、鈴麗様達のその後の動きを報告に来てくれた。
たまに無性に体が動かしたくなり、隠れて腹筋や背筋、腕たて伏せや空手の型をコソコソと行っていた。
私の牢屋の担当は外されて雲垓様になってしまったようだ。
「はぁ~それにしてもずっとここに居るのも飽きるわー。なんか運動したい!」
ベッドに寝転がって大声で天井に叫ぶと……
「なんて大きな独り言だ……恥ずかしいやつめ」
聞いた事のある声が階段から聞こえて来た。
姿勢を起こして柵の外を見つめると……
「仁様!」
そこには不敵に笑う仁様が! 思わず笑顔で側に駆け寄る。
「鈴麗様は⁉」
「まぁ待て」
仁様は興奮する私に落ち着くようにと手で制止する。
「ちゃんと言う通りここから出したぞ」
「本当ですか⁉」
「そういうと思って鈴麗から手紙を預かっている」
そう言って仁様が手紙を手渡してきた。
私は受け取りおずおずと開くと……中身を何度も読み返す。
「よかった……」
その内容に安堵し、座り込んだ。
鈴麗様からの手紙には、あの後、女官がよからぬ輩との繋がりが確認でき、詳しく調べてみると鈴麗様を后にすべく裏で暗躍していた。まず初めに鈴麗様のそばでウロウロしている私を男に襲わせて傷物にしようとしていたらしい。それを仁様達に見つかり秘密裏に処分を受けた。
そしてそれを理由に、鈴麗様は后妃候補を辞退して家へと戻ることが決まった。その手配中、雲垓様が鈴麗様を引き取ると言い出して、そのまま雲垓様の元に……と記してあった。
雲垓様は入隊後、上級士官に上り詰め、立派な屋敷持ちの貴族になっていたらしい。それも鈴麗様を迎える為に頑張っていたのだとか。
鈴麗の父親も、自分の送り込んだ女官長が悪事をしでかした手前、強く言えずに、雲垓様との婚約を認めてくれたらしい。
「私と南明からもこの父親によく言っておいたからな」
何を言ったのかは教えて貰えなかったが、楽しそうに話す感じから……脅したのかもしれない……
まぁ、鈴麗様が幸せならそれでいいか……
手紙には私へのお礼と、環境の変化などで大変なこともあるが、今が一番幸せだと言う事がたくさん書かれていた。
「どうだ? コレで約束は果たしたぞ」
仁様が得意げにする。
「はい、ありがとうございます。私からは何も文句はありません」
手紙を大事に折りたたみ抱きしめた。
「では、次はお前の番だ」
「それはいいのですが……話すのは仁様だけでいいですか?」
今日この場に来たのは仁様だけだった。
私は誰もいない今が丁度いいと思い聞いてみた。




